「ロン!」
「和了」
「立直」
「一発」
「三元牌・白」
「ドラ3」
「跳満」
(俺の勝ちだ、一位は誰にも譲らん)
珍しくもタバコ臭くないゲームセンターで俺は麻雀をしている
ちなみに俺がゲームセンターで麻雀など数ヶ月に1度も無いぐらいの頻度だ
時間制限がある方を選んでしまったので1位を何連続とろうともいつか終わりが来る
まあ、その方が都合がいいのだが
東風戦(普通時計回りに2周するのだが1週で終わる早く済む試合)2連続1位を取って時間制限がきてしまった
まあいい、今回は勝ち逃げとしておこう(ふふ)
ベルシティを出て晩飯をどうするか2人で考察していると
俺は思い出したように前見つけたもんじゃ焼き専門店「モンスーン」を思い出す
そこは中央通沿いのケーキャットという中々大きいゲームセンターと
駐車場を共有している場所にある
でだ、そこは夕方5時からなのだ
今は3時過ぎなのでゲームセンターで時間を潰す事にした
そしてビートマニアは同じやつがずっと粘着しているのでもうどうでもいい
そこまでしてやりたいと言うほどの気持ちも特に無い
誰も居なければするか、程度なのだ
家にあるからというのが一番の理由だが
それで麻雀に目をつけて200円分ほどやってみたってわけだ
それで、今回のメインイベントを引き起こしてしまったのは俺ではなく
俺の友達だ
このゲームセンターはメダル、筐体ゲーム機のエリアと
クレーンゲーム、プリントクラブ、きしゃぽっぽゾーン(今全世界で最も盛んなゾーン、年間数十人~数千億人が来訪するらしい)
エリアに別れている、どちらかと言うとクレーンゲームの方は人気が少ない
まあ俺もクレーンゲームやプリントクラブに列をなしている光景など見たことが無いのでこれが普通なのだろう
クレーンゲームエリアに友達と二人でなんとなく突入
色々見ているとある場所で友達が止まる
目の前には全て黒髪で目の色と髪型が様々な握り拳程度の大きさの
俺にはよくわからないキャラクターの人形が山盛りにしてある
全6種類なのだが友達はある1種類のに目をつけたらしい
確かポニーテールで常磐色の瞳を有していたはずだ
初見、クレーンの挟み力の設定があまり弱すぎなければ明らかにあれはいけるんじゃないか
というほど取ってくださいと言わんばかりの位置及び体勢の奴が一人
だが照れ屋なのか反対方向を向いている
これは後ろから抱き締めるしかない
などという妄言は置いておいてだな、数cm持ち上げるだけで落ちてきそうなほど落ちそうなのだ
ワンプレイ100円3プレイ200円というなかなか安めの設定である
友達は100円を投入し狩りに行く、武器は無し「己の右腕」だけで十分だという猛者だ
緊迫―――
1秒が1.1秒に思えるほど時間が圧縮し、俺はそばでただただ見守る
まずは横のライン、ほぼ初期位置から変わらない
横方向に移動するボタンを1秒押したか、押していないか程度だろう
次に右腕をボタンの上に乗せたまま側面にぐるっと回って真横からの視点に移動
縦のライン、これは2秒ほど押しただろうか
前から見ている俺からは奥行きの間隔が掴みづらいので良くわからないが
最善の場所に移動できたように感じた
クレーンが停止、遅めのエレベータがゆっくりと下降するように
前時代ロボットの手の形の様なクレーンが目標に接近
ぐいっとぬいぐるみを押しながら少食い込む
いい感じだ
がたっ、ぐい、うぃーん
「おっ!?・・・あー惜しい!っていうか次ぎ取れるんじゃないかこれ」
という具合に寝ころんでいた標的は立ち上がった
周りにある人形に圧迫されながらうつ伏せから仁王立ちまで状態を変化させた
これなら、本当に真上なら確実にいける
第2波、工程は先ほどとほぼ同じ
がたっ、ぐい、うぃーん
「ああああっっ!・・・ああ~~~!!」
今度は仁王立ちを通り越し仰向けで頭はもうすでに脱出口に飛び出している
早くその晒しものにされている透明の密室コレクション空間から無限の世界に飛び出してきなさい
次は絶対にいけるという二人の合意の下、3枚目の銀貨が投入される
がたっ、ぐい、うぃーん
「こいこいこいこい・・・!うおおおおおお・・・!!!!!」
「やべえええええ!!」
周りに人が居ようが居まいが二人のテンションはもはや臨界点を突破していた
使用した金額は100円硬貨3枚
採集した人形はなんと3人
しかも全てが違う種類というまさにミラクル、奇跡!
全6種類のうち3種類をたった300円で取れてしまったのだ
しかも最後の3つは同時に来たという、これはもう1回のクレーンゲームで
何個同時に取れるかというギネスに乗るかもしれないぐらいの状態だと言える
(内容のの大きさに左右されるがこの大きさなら文句なしな気がする)
だって握り拳大の人形3つだぜ?
そんで俺はちょっと淡い期待をしてしまった
ほしい人形が1つあってそれ以外に2つ手に入れたから1個俺にくれないかな、とかいう
甚だ他力本願まっしぐらな思考回路にここで陥ってしまった
我ながら情けない、もちろん何もなかったよ
やはり他人に期待するのはダメなのか、しかし自分に期待するというのも些かよくわからない状態ではあるが
そして時間は流しそうめんのように流れ
申の刻が終わりを告げようとしていた時、丁度良い時間なのでここを後にする
モンスーンは目の前だ、入ると半分ぐらい人が入っている
厨房に一番近い席に座るとメニューを見る
今回は、塩もんじゃ(豚肉+青ネギ)とイタリアン(チーズ+ワスレタ)もんじゃにした
塩もんじゃはあっさりしていて癖がなく豚肉も相性がいい
イタリアンはトマトベースの生地にチーズが合う
悪い言い方をすればドロドロのピザというイメージ
それともう一つトンペイ焼きを頼んだ
トンペイ焼きなる存在を俺は知らなかったのだが
外見は長い卵焼きだった、中にはネギが入っているシンプルなもの
友達はネギバージョンは初めてだという、味はいけるらしい
友達が食べたことのあるバージョンは忘れてしまった、申し訳ない
そして友達に家まで送ってもらいバイバイだ
そして一息つく間もなく俺は次の友達の家に向かう準備をし
約1時間かかる原付の旅が始まろうとしていた
悪夢の始まりは今か、それとも―
「和了」
「立直」
「一発」
「三元牌・白」
「ドラ3」
「跳満」
(俺の勝ちだ、一位は誰にも譲らん)
珍しくもタバコ臭くないゲームセンターで俺は麻雀をしている
ちなみに俺がゲームセンターで麻雀など数ヶ月に1度も無いぐらいの頻度だ
時間制限がある方を選んでしまったので1位を何連続とろうともいつか終わりが来る
まあ、その方が都合がいいのだが
東風戦(普通時計回りに2周するのだが1週で終わる早く済む試合)2連続1位を取って時間制限がきてしまった
まあいい、今回は勝ち逃げとしておこう(ふふ)
ベルシティを出て晩飯をどうするか2人で考察していると
俺は思い出したように前見つけたもんじゃ焼き専門店「モンスーン」を思い出す
そこは中央通沿いのケーキャットという中々大きいゲームセンターと
駐車場を共有している場所にある
でだ、そこは夕方5時からなのだ
今は3時過ぎなのでゲームセンターで時間を潰す事にした
そしてビートマニアは同じやつがずっと粘着しているのでもうどうでもいい
そこまでしてやりたいと言うほどの気持ちも特に無い
誰も居なければするか、程度なのだ
家にあるからというのが一番の理由だが
それで麻雀に目をつけて200円分ほどやってみたってわけだ
それで、今回のメインイベントを引き起こしてしまったのは俺ではなく
俺の友達だ
このゲームセンターはメダル、筐体ゲーム機のエリアと
クレーンゲーム、プリントクラブ、きしゃぽっぽゾーン(今全世界で最も盛んなゾーン、年間数十人~数千億人が来訪するらしい)
エリアに別れている、どちらかと言うとクレーンゲームの方は人気が少ない
まあ俺もクレーンゲームやプリントクラブに列をなしている光景など見たことが無いのでこれが普通なのだろう
クレーンゲームエリアに友達と二人でなんとなく突入
色々見ているとある場所で友達が止まる
目の前には全て黒髪で目の色と髪型が様々な握り拳程度の大きさの
俺にはよくわからないキャラクターの人形が山盛りにしてある
全6種類なのだが友達はある1種類のに目をつけたらしい
確かポニーテールで常磐色の瞳を有していたはずだ
初見、クレーンの挟み力の設定があまり弱すぎなければ明らかにあれはいけるんじゃないか
というほど取ってくださいと言わんばかりの位置及び体勢の奴が一人
だが照れ屋なのか反対方向を向いている
これは後ろから抱き締めるしかない
などという妄言は置いておいてだな、数cm持ち上げるだけで落ちてきそうなほど落ちそうなのだ
ワンプレイ100円3プレイ200円というなかなか安めの設定である
友達は100円を投入し狩りに行く、武器は無し「己の右腕」だけで十分だという猛者だ
緊迫―――
1秒が1.1秒に思えるほど時間が圧縮し、俺はそばでただただ見守る
まずは横のライン、ほぼ初期位置から変わらない
横方向に移動するボタンを1秒押したか、押していないか程度だろう
次に右腕をボタンの上に乗せたまま側面にぐるっと回って真横からの視点に移動
縦のライン、これは2秒ほど押しただろうか
前から見ている俺からは奥行きの間隔が掴みづらいので良くわからないが
最善の場所に移動できたように感じた
クレーンが停止、遅めのエレベータがゆっくりと下降するように
前時代ロボットの手の形の様なクレーンが目標に接近
ぐいっとぬいぐるみを押しながら少食い込む
いい感じだ
がたっ、ぐい、うぃーん
「おっ!?・・・あー惜しい!っていうか次ぎ取れるんじゃないかこれ」
という具合に寝ころんでいた標的は立ち上がった
周りにある人形に圧迫されながらうつ伏せから仁王立ちまで状態を変化させた
これなら、本当に真上なら確実にいける
第2波、工程は先ほどとほぼ同じ
がたっ、ぐい、うぃーん
「ああああっっ!・・・ああ~~~!!」
今度は仁王立ちを通り越し仰向けで頭はもうすでに脱出口に飛び出している
早くその晒しものにされている透明の密室コレクション空間から無限の世界に飛び出してきなさい
次は絶対にいけるという二人の合意の下、3枚目の銀貨が投入される
がたっ、ぐい、うぃーん
「こいこいこいこい・・・!うおおおおおお・・・!!!!!」
「やべえええええ!!」
周りに人が居ようが居まいが二人のテンションはもはや臨界点を突破していた
使用した金額は100円硬貨3枚
採集した人形はなんと3人
しかも全てが違う種類というまさにミラクル、奇跡!
全6種類のうち3種類をたった300円で取れてしまったのだ
しかも最後の3つは同時に来たという、これはもう1回のクレーンゲームで
何個同時に取れるかというギネスに乗るかもしれないぐらいの状態だと言える
(内容のの大きさに左右されるがこの大きさなら文句なしな気がする)
だって握り拳大の人形3つだぜ?
そんで俺はちょっと淡い期待をしてしまった
ほしい人形が1つあってそれ以外に2つ手に入れたから1個俺にくれないかな、とかいう
甚だ他力本願まっしぐらな思考回路にここで陥ってしまった
我ながら情けない、もちろん何もなかったよ
やはり他人に期待するのはダメなのか、しかし自分に期待するというのも些かよくわからない状態ではあるが
そして時間は流しそうめんのように流れ
申の刻が終わりを告げようとしていた時、丁度良い時間なのでここを後にする
モンスーンは目の前だ、入ると半分ぐらい人が入っている
厨房に一番近い席に座るとメニューを見る
今回は、塩もんじゃ(豚肉+青ネギ)とイタリアン(チーズ+ワスレタ)もんじゃにした
塩もんじゃはあっさりしていて癖がなく豚肉も相性がいい
イタリアンはトマトベースの生地にチーズが合う
悪い言い方をすればドロドロのピザというイメージ
それともう一つトンペイ焼きを頼んだ
トンペイ焼きなる存在を俺は知らなかったのだが
外見は長い卵焼きだった、中にはネギが入っているシンプルなもの
友達はネギバージョンは初めてだという、味はいけるらしい
友達が食べたことのあるバージョンは忘れてしまった、申し訳ない
そして友達に家まで送ってもらいバイバイだ
そして一息つく間もなく俺は次の友達の家に向かう準備をし
約1時間かかる原付の旅が始まろうとしていた
悪夢の始まりは今か、それとも―