怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

棘女~とげおんな~

2006年01月21日 | Weblog
<1月20日(金)>

『怪人クン☆cafe』―――。
これは怪人クンのブログであり日記だが、もっと別の形のもの、たとえばこれがネットから発信される“カイジンスポーツ”(カイスポ)という名の新聞だとしたら…?
ブログが毎日更新されるということは、みなさんのお宅に休まず届くのと同じだ。郵便ポストや玄関のドアに挟まれているそれを読む読まない、開く開かないは受け取った側の自由である。
作り手、つまりは書き手側からすると、前日起こったことを次の日にもう一度頭の中で再生して構想を練る。紙面割りを考える。怪人クンはこの“新聞”の編集長であり、記者であり、編集人であり、発行人だ。一人で何役もこなさなければならない宿命にある。スタッフがいないのだから当然だ。そのため、さまざまなことにまで目を配る。
“仕事”は山積みだ。雑誌でいうなら表紙に当たる1面。その大見出し(タイトル)は何にしようか?最も重要なものである中身(日記の本文)は何を書こうか?2面以下に当たるその他面(下の※印)はどうしようか?写真はどれを使おうか?などなど。これらについて暗中模索する。
男女問わず、他者と会うことが“突撃取材”に変化(へんげ)することもある。よし、今のいただき!というものにめぐり合った時は心の中で小躍りしている。そんな時は彼らの一挙手一投足、一語一句を逃さない。テレコなどは持ってないから、一夜明けてパソコンに向かって書いてるうちに思い出したりすることもある。時には、更新し終わってから“あ、あれについても書けばよかった!”ということもあれば、その逆もある。“あんなこと書くんじゃなかったなぁ”と後悔することも日常茶飯事だ。それもあって読者から一斉にバッシングも受ける。孤立無援、四面楚歌状態に陥る。何を書いても許される世界ではあるが、さすがに“ちょっとこれは書かないほうがよさそうだ”とお蔵入りになるものもある。怪人クンだって何でもかんでも書いているわけじゃないのだ。人間の心を持った生き物なのである。

完成したものは“作品”だ。しかし、それを感慨深げに読んでる時間はほとんどない。明日になれば次なる作品を生み出さなければならないからだ。24時間もしないうちに新しいものが生まれる。目まぐるしく動いていくのだ。
怪人クンの場合、書き終わってすぐ読み返したらまず再び読むことはない。誤字脱字チェックや言い回しを再確認するための作業。多くても3回くらいだ。だから時間が経てば忘れていくものもあるのだ。他者から「お前日記で××って言ってたじゃん?」に対して、「そんなこと言ったっけ?」となるのだ。
書きあがったものは大切な思い出であると同時に、過去の自分にすぎない。過去は心のフォルダーにファイルとなって保存される。そういつもいつも引っ張り出すものじゃない。元気をもらいたくなった時、眺める程度でいいのだ。それよりきょう、明日なのだ。

今宵、ブログの“1面”を飾るものは何か?ズバリ、女の嫉妬である。
そもそも男と女、一体どちらが嫉妬心が強いのだろうか?もちろん簡単には言い切れることじゃないが、あくまで怪人クンの中では、男はヤキモチ焼き。女が嫉妬する生き物という感がある。なぜなら、出会いから始まり恋におちて、恋から愛、愛から憎悪へとい移り、やがて復讐劇となったら女性のほうがしつこそうだからだ。骨の髄まで男をいたぶり追っかけそうな気がするのだ。テレビドラマの見すぎだろうか?
ヤキモチという表現はまだかわいげがある。嫉妬よりも軽いイメージがする。それがバージョンアップすると憎悪をも抱いたもの、嫉妬に変化するのだ。

夜の世界で、嬢たちがお客に向かってこんなセリフを言ったりする。
「どこ行ってたの?最近全然来てくれなかったわね?噂に聞いたわよ。××の●●ちゃんと楽しそうに飲んだらしいじゃない?ウフッ。もう、嫉妬したんだからね!」
読者の中にもこんなやり取りを経験したことがある人もいるだろう。怪人クンも昔から数多く言われてきた。時は流れてもそれは変わらない。実のところ、今宵(20日金曜日21:30)の怪人クンもピンク色の薔薇から似たようなことを言われてしまったのだ。薔薇もただでは済まさない女性である。
「ブログ読んだよ。ずいぶんと楽しんだみたいねぇ?“薔薇だけだよ”なんて言っといてさあ、結構そっちも楽しくやってるじゃん」。チクリッ。痛っ。
そういえば数日間メールしても返事なし。この日の夕方には珍しく電話したがコールバックもしてこなかった。まさか、そんなこととはつゆ知らず今年初めて彼女に会いに“秘密の楽園”に顔を出した。そこで先のようなセリフを言われてしまった、というわけである。だが、こんなのは嫉妬とは言わない。単なるヤキモチだ。そうかそうか、怪人クンもヤキモチを焼かれるだけの男になったということかぁ。ムフフフフ。
この出来事によって、早速頭にはいくつものタイトルが浮かび上がった。

①『ご乱心の薔薇』
②『怪人クンは恋する廃人』
③『人生上場が生んだ悲劇~丸出し危険~』
④『シカト地獄』
⑤『棘女』(とげおんな)

制限時間は60分。残りわずかとなった頃、薔薇が言った。
「でもいいよ。たくさんの人と楽しんでおいで。私も毎日怪人クンといてあげられないから。その辺は理解できるから…」。
“怪人クンの時間を大切にして”というのだ。

ヤキモチでも嫉妬でも限度というものはある。1月からスタートしたフジテレビのドラマ、木曜22時からの「小早川伸木の恋」(唐沢寿明主演)を第1話だけ見てやめた理由が主人公の妻の存在である。片瀬那奈が演じるこの妻が病的な嫉妬心の持ち主なのだ。こんな人と結婚したら間違いなく即離婚である。その嫉妬があまりに過激なので見たくなくなったのだ。でもこれって、彼女は女優として勝ったことになる。そういう役を与えられて、視聴者が嫌気をさした。言い換えると演技が上手いということなのだ。番組としては怪人クンという視聴者1人を失って損失をこうむったが、女優・片瀬那奈は勝利者といえる。

ちょっと話が横道にずれた。さてさて問題の1面タイトルだが、上記5つのうちどれにしようか?④番の『シカト地獄』も捨てがたいなぁ。でもやっぱりこっちかなぁ?綺麗な花、薔薇には棘がある。それに何となく響きもいい。
ということで、⑤番の『棘女』でどうだろう?言っておくけど、ピンク色の薔薇はやさしい女性(ひと)だよ。今さら遅い?まぁいいや。


※ピンク色の薔薇愛用、ハート型シュガレットレットケース(写真)。ポーチにも見えます。


“♪壊れ者サンバ”が聴こえる

2006年01月20日 | Weblog
<1月19日(木)>

この時間、まったくの無駄だった。それにしてもなぁ。朝からとんでもない事態に見舞われたものだ。
8時すぎ、事務所へ行ってパソコンを立ち上げる。すると、あるメッセージが自動的に画面右下に出てきた。どうやら更新プログラムがあるらしい。面倒なので“続行”をクリック。作業が進んでいく。その間ディスプレイをじ~っと見る。そこには“Microsoft Office2003なんたらかんたら”と書かれていた。いくつかのものは成功したようだが、中の1つは“失敗しました”というメッセージが出る。よく解らないのでそのまま閉じてチェックしたらエクセルが開かない。ワードは問題なく開いた。エクセルが使えないとなると仕事に差し障る。
教訓。更新を促すメッセージが出たからといってめったやたらにやらないほうがいいようだ。仕方なくOfficeのCDを引っ張り出して再インストールを行った。エクセルも無事復活だ。やれやれ。踏んだりけったりとはこういうことをいうのだ。おかげで貴重な日記タイムを30分近くもロスしてしまった。結果、この日のアップは夕方になったというわけである。

あさって土曜日に迫った野郎たちの飲み会。実に楽しみである。
とはいえ、俗にいうそれとは違う“何か”が漂う。クンクンクンクン、どこか異質な匂いがするのだ。メンバーがメンバーだけにそうなるのも頷ける。御前崎のセメント父ちゃん。しょっぱいMC。Dr.トドー。怪人クン。どう考えても“普通人”ではないこの4人が顔を揃えたら単なる飲み会では終わらないのは明らか。今から“♪壊れ者サンバ”のリズムが聴こえてきそうだ(笑)。
セメント父ちゃんは“今回の飲み会にタイトルを付けたい”と、あるメッセージを突きつけてきた。それがこないだのブログでも紹介した『カエルたちよ、ぬるま湯から出よ!』だ。果たして、これにはどんな意味が隠されているのだろうか?

人間の顔や形、眼に見える“姿”は1つでも“存在”は1つとは限らない。人によっては、自分の中に“もう一つの人生”をエンジョイしながら生きている人がいる。現実の人生と、超現実的でありながらどこかフィクション的要素が入り混じった幻想的で空想的な世界を彷徨う人のことである。怪人クンもその1人だ。
セメント父ちゃんは21日の飲み会の“序章”として、1通のメールをケータイに送ってきた。

(君は“怪人クン”というキャラクターを演じ続けることで、人脈も増え行動も変わった。要するに世界が広がった。現実人生<本名の時間>そのものもタイムラグがありながら日々変化、進化している。そのことで時には“嵐”が起こる。しかしだ。それはご近所さんの、ごくごく小さなコップの中の“インディーズ的な嵐”にすぎない…)。
セメント父ちゃんが言いたいことは何なのか?怪人クンなりにこう解釈した。
“怪人クンよ、小さくまとまるな!お前のステージ。今いる位置がどこなのか?考えてみろ。世界は広いんだぞ。もっと大きな視野で物事を考えろ!どうせ渦を起こすなら、コップより大ジョッキ。家庭用風呂より大浴場。果ては大海原。さらなる場所へステップアップしろ。お前にはその可能性がある。十分あるんだよ。このオレが言うんだ。間違いないさ。男ならどでかく行けよ!”

以上のメッセージが込められているのだ。人間、謙虚になることは大事だが、あのセメント父ちゃんがそう言ってくれるということは、怪人クンにはやはりそう思わせる“何か”があるということなのだろう。“自惚れやがって!”と思うなら思え!ここはありがたく素直に、実にポジティブに受け止めることにしよう。ハッタリでも何でもかましながら生きて行くさ。
だがしかし、ここが重要なのだ。あくまでこれは“怪人クン”としての生き様である。ということは、どういうことか?解る人には解るだろう。アントニオ猪木と猪木寛至、イチローと鈴木一郎は同じ姿をしていても自分と自分が異次元にいる。そう、“現実人生”はまた別の話ということである。そこが理解されないから、このブログでも“嵐”が起こるのだ。


※またまた合気道“木曜劇場”に行ってきました。かなり寒い夜でした。この日は、元気おばさん“ジーマ”さんと組んで汗を流しました。さすがに本人に向かっては“おばさん”とは言えませんが…。それにしても賑やかい人だ。
※「A-WARA」のアマゴの骨酒(写真)。絶品です。


“脱がされる”女

2006年01月19日 | Weblog
<1月18日(水)>

いもづる式…。何か1つが崩れるとドミノのように倒れ出す。歯止めが利かなくなって、次々と埃が出てくる。天国から地獄へと叩き落される。会社と社長個人に対する世間のイメージはベビイフェイス(正統派)からヒール(悪役)へと一変する。待ってました!とマスコミもこぞって渦中の人を追っかける。あらいざらい書きまくる。徹底的に叩き続ける。
きょうもまた一連の“ライブドア事件”が話題になっている。投資家たちも黙っていない。たった1日で1500億円もの損失を出すなど、青息、吐息、虫の息。今度ばかりはあのホリエモンも“想定外”の非常事態に泡を食っているようだ。どうするホリエモン!?どうなる「ライブドア」!?IT業界の異端児はこのまま堕ちてしまうのか?それとも、あっと驚く秘策を持って復活劇を見せるのか?注目である。

そんなこんなで六本木が激震に見舞われている頃、ここ“怪人クンの町”は別世界。のん気で平和な空気と時間が流れていたのだ。
2006年、“出会い&再会の旅”というテーマを掲げた怪人クンはさっそく動き出した。
今宵、第1弾の相手に指名したのは“ネコの足跡”のMUROちゃんだ。彼女とはこの日が初対面じゃない。いつ頃からか忘れたが、昨年から同店で何度も顔を合わせている。“なんだよ。すでに出会ってるじゃん。そんなの出会いの旅とは言わないんじゃない?”と思った人は平凡すぎるぞ。ここでいうそれにはもっと別の意味も込められているのだ。MUROちゃんの奥の部分、要は“ネコの足跡”では見せたことのない未知の顔。“プライベートの彼女”に出会うことなのだ。
“へぇ~、MUROちゃんってこんなところがあるんだねぇ?”という具合に、それまで知らなかったことを発見する。何でもいいのだ。1つでも見つければこれも“出会い”なのである。旅といえる。

舞台は「A-WARA」。
「まだ行ったことがない場所がいい」という彼女のリクエストに応えてここにした。待ち合わせはすぐ近くの「ミスタードーナッツ」前に19時。MUROちゃんは自転車でやってきた。ベレー帽でもない。ハットでもない。なんていう名前なんだろう?オシャレな形の帽子を被っている。怪人クンも今度から“帽子男”になろうかなぁ?被ってる時はいいけど脱ぐと髪が乱れるとか、蒸れて頭皮によくないとかの理由でこれまで帽子は避けてきた。どうあがこうと不毛地帯なのだ。ここまでくるともうヘアスタイルを気にする必要もないんだし、脱いだ時に崩れようと構いやしないのだ。というより、崩れるほど髪もない。いろんな形の帽子を集めてみようかなぁ?ハゲを隠すためじゃなく、ファッションとして被るのだ。うん、いいかもしんない。

待ち合わせの場所から北方向に歩いて2分ほどのところに店はある。アユの絵が描かれた白い暖簾と、杉玉が目印だ。この居酒屋でバイトしている“元気娘”かなぴーが笑顔で我々二人を迎えてくれた。怪人クンは彼女が相手だとさらに饒舌になる。まるで掛け合い漫才のようだ。どうやら呼吸が合うらしい。大将からも威勢のいい挨拶をもらった。新年3日、“闘魂神社”で買ってきた闘魂注入御守りを大将にプレゼントした。入口正面左奥の個室に通される。この部屋の呼び鈴が面白い。北島三郎の名曲『♪与作』で使用される楽器の音なのだ。
♪与作は木を切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー ヘイヘイホー ヘイヘイホー(カーッ!)
この(カーッ!)の部分といえば解ると思う。これが鳴るたびかなぴーが飛んでくる。
実にいろんなものを注文した。ビール、カクテル、豆乳割り、アマゴの骨酒、串物盛り合わせ、とんこつおでん、冷製パスタ(カッペリーニ)などなど。そのたびに(カーッ!)がこだまする。怪人クンはかなりほろ酔い気分になる。二人の会話は途切れることがなかった。怪人クンのこともたくさんしゃべった。MUROちゃんのことも訊いた。もちろん恋愛論も。“出会いの旅”は大いなる発見があった。
途中、怪人クンに挑発を繰り返す女性がいた。かなぴーが注文を聞きにくるたび「怪人クン、アタシはいつ(食事に)連れてってくれるのよぉ!?前から言ってるのにぃ~。行こう行こうって口ばっかじゃんよぉ!(ブソッ)いつでも電話してよぉ~」。
わかったよ。行きましょう。ということで、第2弾はかなぴーを密着取材だ。“オンナ”かなぴー、“人間”かなぴーにズバッと迫ってみよう。近日決行だ。いいか、“丸裸”にするから覚悟しろよ!(笑)

2時間して次なる店へ。“怪人クンワールド”の一つ、「横丁のバー」“嘆きの店主”の店へ誘(いざな)おうと電話を入れてみた。
「“嘆きの店主”?2席空いてる?」
『あぁ~ごめ~ん、空いてない。いっぱいなんだ。残念ながら』。
「しょっぱいなぁ」。
7席しかない小さな店はタイミングが合えば入れる、といった感じなのだ。しょうがない。どうしようか?結局一番落ち着くという“ネコの足跡”へ。
水曜の夜なのに盛況だ。ネコママとバイトの女性、それとおなじみ♪ムムム~のおじさんがいた。カウンターの右隣にMUROちゃんが座る。横を向くたび彼女の左頬が映る。深夜0時まで、いつもとは違う風景のMUROちゃんと会話した。
この角度。これもまた“出会い”である。


※「A-WARA」名物・とんこつおでん(写真)。とんこつスープです。


「格」を譲ったG馬場と、譲らないA猪木

2006年01月18日 | Weblog
<1月17日(火)>

夜はTVドラマを2本見た。21時からは「NS‘(ナース)あおい」(石原さとみ主演)と22時からの刑事もの「アンフェア」(篠原涼子主演)。いずれもフジテレビ。現在、怪人クンにしては珍しくドラマを3本も見ている。残りの1本は「夜王~yaoh~」(金曜22時・TBS)TOKIOの松岡昌宏が主演。ホストの物語だ。唐沢寿明主演の「小早川伸木の恋」(木曜22時・フジテレビ゛)も初回は見たが、こりゃ暗そうだ。やめよう。
この日、ほかにしたことといえば読書。それ以外は何もない。のんびりするのもいいだろう。“祭り”の前の温存時間というわけだ。今週は水曜日と土曜日に予定が入っている。“ネコの足跡”のMUROちゃんを“怪人クンワールド”に初めて招待する。もう一つ異色の顔合わせが実現する。御前崎のセメント父ちゃん、しょっぱいMC、怪人クンの“静岡一揆塾”メンバーにDr.トドーが加わるのだ。この組み合わせ、ブログがなかったら実現していないだろう。
「ブログ最大の魅力は出会いにあり!」とターザン山本!さんがおっしゃったことがあるが、まさにそのとおりだ。そういえば、月曜日にセメント父ちゃんはメールでこんなテーマを課してきた。(カエルたちよ、ぬるま湯から出よ!)というもの。ただの飲み会で終わりそうもない。野郎が4人。どんな展開になるのか?今から楽しみである。

日記は以上だ。ここからはちょっとコラムっぽくなる。「格」ということについて怪人クンなりのことを書いてみたい。
政界では総理大臣が頂点に君臨。続いて官房長官など各担当大臣がいる。一般企業も同様だ。ここにもいろんな役職、肩書きがある。トップには会長や社長がいて、その下には副社長、専務、常務、部長、課長、係長、平社員と続く。「格」というものがハッキリと存在しているのだ。
ところがだ。ある瞬間から「格」は覆る。職種や掟(定款)によっては任期というものがある。自動的に変動する場合もあるし、そうでない場合もある。実力主義による政権交代ということだ。

マット界に目を向けてみよう。この世界も「格」を重んじる社会である。中でもプロレス界はターザンさんに言わせれば“格そのものだ!”となる。
現在のマット界にはリング上の“絶対君主”が存在しない。だから株価変動ならぬ、“格価変動”が当たり前のように起こるのだ。政権交代は日常茶飯事の出来事。きのうまでベルトを巻いていた王者が、きょうはパートナー(現王者)より格下扱い、なんてことも当たり前なのだ。どんぐりの背比べである。これがこの業界をダメにした1つの原因でもある。主役がコロコロ代わることは、見るものを混乱させる。興行においても締まりをなくす。柱のない家は崩れるのだ。
プロレス界の絶対君主を挙げるなら、この3人以外にない。“プロレスの父”力道山(故人)。“世界の巨人”ジャイアント馬場(故人)。“燃える闘魂“アントニオ猪木。ほかは絶対君主でも何でもない。長州力も初代タイガーマスク・佐山聡(サトル)も前田日明も大仁田厚も、そこまでにはなってない。絶対とはその業界君主を指す。彼らは残念ながら団体君主止まりである。この業界に限らず巷で“カリスマ”ということばが氾濫しているが、世間はその使い方を間違っている。レベルが違いすぎるのだ。

怪人クンは力道山を見て育っていない。それほどの知識もない。だからこの人については今もこの先も語れない。
ここからは馬場と猪木で話を進める。この2人、どちらもワンマンだった。何も言わせなかった。しかしだ。その生き様、違いはハッキリしていた。
猪木さんとは現在もこれからもお会いする機会があるが馬場さんは違う。怪人クンは生前の馬場さんに実際会ったことはないから、あくまでTVやマスコミ報道から得た“ジャイアント馬場像”のイメージで書いていることをあらかじめ断っておきたい。

馬場さんは絶対君主といっても、どこかマイルドな部分を持っていた人のように思う。とくに晩年の馬場さんは“時代”に合わせる人だった。これなんかまさにそうだ。
ある日の試合。弟子であるジャンボ鶴田(故人)とタッグを組み強敵外国人レスラーチームと対決した時のこと。花道こそ後を歩いたものの、入場テーマ曲も鶴田のもので入ってきた。リング上でコールされる順番も鶴田より先だったのだ。この世界では格下が先を歩き、先にされるのが常。当時、チャンピオンベルトを巻いていたのは鶴田だ。この意味からすると鶴田が“格上”となる。しかしだ。力道山の時代からそうであるように、師匠は絶対なのだ。けれども馬場さんは“鶴田という時代”に合わせた。それまでの常識、「格」を度外視したのだ。

一方、猪木さんはというと…。まずありえない話である。絶対それはしない。
こちらも一番弟子の藤波辰巳(現・辰爾)とタッグを組んでの試合。時にベルトは藤波の腰にあった。だとしても猪木さんはそれをさせなかった。チャンピオンに花道を先導させ自身はその後ろを歩いてくる。場内には耳をつんざく“イノキ・コール”の大合唱と『♪INOKI BOM-YE』のテーマが鳴り響いている。馬場さんとはまったく逆をいく。「人間・猪木」に触れてみたら納得すると思うが、猪木さんにそれを望むこと自体ナンセンスなことだと解る。なぜならこの人は常に時代の遥か先を走っているからだ。極端な言い方をすると、試合中もリング上にいながら現代にいない、と言ったほうがいいのかもしれない。これは猪木さんが逃げているということじゃない。この人、立ち止まることをしないからこちらが辿り着いた時にはすでにそこにいないのだ。猪木さんには“時代”など関係ないのである。
80年代に巻き起こったあの有名な“逆下克上発言”。「オレを超えてみろ!首をカッ切ってみろ!」と追いすがる弟子たちに言っておきながら、そこにいないのだから“猪木時代”は永久不滅なのである。猪木はとっくに終わったという声もあるが、今もどっこい続いている。
猪木さんて追いかけようがないんだもん。誰も“猪木超え”できないのも納得だ(笑)。馬場さんはどんな時でも“現代”にいた。だから弟子にも“時代”を譲った。ニーズにも合わせたのだ。
「格」を譲った馬場さんと、引退後も永遠に譲らない猪木さん。真逆だ。そういうことだから、猪木さんと馬場さんはやっぱり交わるはずがないのだ。
うん、怪人クンなりに“二人が交わらない謎”が解けたような気がしてきたぞ。


※次に読むのはこの2冊(写真)。林真理子著『アッコちゃんの時代』が先か?はたまた重松清著『流星ワゴン』が先か?さてどっち?



ハッキリさせろ!

2006年01月17日 | Weblog
<1月16日(月)>

合気道指導員とは何か―――?
この問題、怪人クンに言わせるとそこまでムキになるようなことでもなければ、ここでああだこうだと言いい続ける話題でもない、というのが正直なところだ。今の状態では永遠に平行線のままである。到底、このブログだけでは決着するはずもない。そもそも世間や“イモ”以外の読者にしてみたら、どうでもいい話なのだ。

どうしても決着をつけたいというのなら、方法はいくつかある。ちょんまげの言うように怪人クンが指導員証を返上して、さっさと一生徒になるという手もある。これが一番楽で手っ取り早いかもしれないなぁ。
こんなのはどうだ?最終手段といえるかもしれないぞ?合気道教室の役員会議でこのことについて徹底的に話し合い、師範先生、会長先生ほか上層部の決定の下動いていくしかない。“掟絶対制”である。
もう一丁。たとえばだが、Dr.トドーが生徒の立場からそれを追求するのもいいだろう。おぬしはその資格がある。現在、生徒であるお前は週6回すべての体育館に顔を出している。自身に課した“年間200日稽古”を目標にがんばっている。だからこそ、それを言える立場にある。人一倍“いい加減なヤツ”には厳しくするのも己が身をもって示しているからこそなのだ。そこまで自分を厳しくできることは素晴らしい。
怪人クンが“対怪人クントーナメント”という形ではあるが、おぬしの挑戦を受けたのも、Dr.トドーのことばが“生徒(代表)の声”ということと、おぬしの合気道に対する…いや、指導員奪還への情熱に敬意を表したからなのだ。このことについては、ほかの人間から挑戦されてもシカトしただろう。仮にDr.トドーが現在指導員という立場だったらこれもシカトした。それだと怪人クンと“同等”になるからだ。生徒が指導員を指して「あなたを認めない!」というのと、指導員同士で言い争うのとではどこか違う気がするのだ。

この問題を徹底的に本気で叩くなら今しかないぞ。
Drトドーに提案したい。全体育館に足を運んでいるお前なら、たとえそれが目測でも判断が付くはずだ。どの指導員が規定に達していないのか?おぬしから見てふさわしくないのか?ということが…。
お前は人一倍プライドも高い。中途半端をとことん嫌う男である。ならば、半端なことはするなよ。“生徒”の特権でも何でも使って叩いてみたらどうだろう?それとも、そこまでする問題じゃないよ、ということなのか?あくまでこの“指導員問題”は対怪人クンだけの単なる枠内闘争なのか?そこんとこ、ハッキリさせてもらいたい。
やるのか?やらないのか?噛みつくのか?噛みつかないのか?どっちなんだ?お前らしい返答を待つ。
そろそろ、この場において同問題は終結させる時期に来たような気がする。きょうは日記をすっ飛ばし、あえて書かせてもらった。


※この日、メールがいくつか届きました。うたさんからきのうのブログで誤りを指摘されました。三谷幸喜監督作品は「ラヂオの時間」が正しいタイトルです。「ラジオの時間」ではありませんでした。訂正いたします。
※ホリエモン、ピ~ンチ!「ライブドア」に家宅捜索ですか?関連会社が株取引で虚偽の操作をしたとかで?そのニュースで持ちきりでしたね。
※道場(写真)。


白と黒~華やかさと孤独が渦巻く表と裏の世界~

2006年01月16日 | Weblog
<1月15日(日)>

日曜9:30の映画館。三谷幸喜監督作品、「THE有頂天ホテル」を公開2日目にして鑑賞するために、こんな朝っぱらからここへ来た。チケット売り場には数人の列ができている。とはいえ、行列というには程遠い。10人もいないからだ。難なく場内へと入る。1Fにある劇場。初回上映の客入りはどうだ?こちらは思った以上に人が入っていた。開場は何時からか知らないが、かなり早い時間から受付けていたのだろうか?前方の数列は丸々空いていたが、5列目以降は程よく埋め尽くされている。さすがは話題作だ。若いカップルなどもいたが、こういった客層はこの映画だと当たり前の光景にしか映らない。驚いたのは、年配の人や熟年夫婦で観に来ている人たちが数組いたことである。三谷幸喜という人の作品は年齢層が幅広いようだ。
昼が2回目、15時すぎが3回目と続く。きょうは、ほとんどの人たちは仕事も休みなのだ。ピークはこの頃だろう。ひな壇になっている7列目あたりを陣取る。中央通路寄りの席。

開始までにはまだ20分ほどある。何も映っていない横長の真っ白いスクリーンをポ~ッと眺める。上下左右を黒い幕に囲まれた白い部分がなんとも眩しく見える。白は華やかな表の世界。黒が裏の世界。じゃぁこの黒い部分って、“裏側”はどうなってるんだろう?
あらゆるステージは役者や芸人、歌手たちの戦場。華やかさと孤独が渦巻いている場所。彼らの裏側。一歩舞台の袖に消えると、そこは薄暗い照明と狭い通路。小道具など物が散在する窮屈な居場所に身を隠す。出番を待つ。バックステージは紛れもなく陰の世界だ。そこに華やかさはない。演出によっては、出番が来るまでとんでもない場所に隠されることだってある。屋根裏とかもあったりする。たとえばディズニー・シーの「ミスティックリズム」というアクロバットミュージカルがそうだった。
その反動が陽の世界、あのスポットライトを浴びた瞬間ステージで一気に大爆発を起こす。それまで小さくなっていた自分を体全体で表現する。そうか!彼らはバックステージという“暗室”に閉じ込められていた分、スポットライトを浴びると元気になるのか?見られることに快感を覚え、病みつきになる。拍手喝采がさらなるパワーを生む。そういう習性があるんだな?
怪人クンもあの黒いカーテン状の舞台袖の部分に潜入してみたいなぁ…。そんなことを頭によぎらせながら開始を待った。

「THE有頂天ホテル」は予告編を入れて約2時間の映画。上映中は場内に何度も笑いが起こる。怪人クンも大いに笑った。実に楽しい作品だった。あえて個人的なことを言えば、数年前に公開された同じ三谷作品「ラジオの時間」(主演:唐沢寿明)の方が笑えた気がする。
今回のストーリーは大晦日のホテルが舞台。1年を締めくくる日に様々な出来事が起こる。映画では23人の主要キャストをそれぞれ描いているのだが、1つ1つが断片的すぎて物足りない感もあった。やっぱり2時間では短すぎるというか。でもまぁ、テンポもいいし、ノリもいいし、何よりあれだけ笑ったのだ。楽しければすべてよし!と言っておこう。
どう?あなたも“初笑い”に劇場へ行って楽しんでみてはいかが?


※18:40、日曜合気にも数年ぶりに参加してきました。帰りはまたまた雨。カンフー&あっぴー送ってくれてありがとう。
※指導員講習会?ガチガチの合気人間じゃないしぃ~、別に義務じゃないんだしぃ~、行ける時に行けばいいんじゃないの?普段夜の稽古はちゃんとするんだしぃ~。日曜の朝くらいのんびりしようよ。休みの日くらい他にやることもあるからさぁ。怪人クン1人に言うことじゃないよそれはぁ~。たまには他を当たれ。ムフフフ。
※映画館のスクリーン(写真)。この白と黒のコントラストがなんとも言えません。始まる前のこの感じ、好きなんですよ。




THE署長天ナイト

2006年01月15日 | Weblog
<1月14日(土)>

三谷幸喜監督作品、映画「THE有頂天ホテル」がこの日から公開された。主演は役所広司。脇を固めるのは三谷作品でもおなじみの香取慎吾、松たか子、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、梶原善、近藤芳正、唐沢寿明といった布陣。さらには伊東四朗、西田敏行、佐藤浩市、津川雅彦などが加わる。
舞台は大晦日のホテル「アバンティー」。ここで働くホテルマンと宿泊しているお客たちに次々起こる様々な出来事をコミカルタッチで描く爆笑ドタバタ劇である。話題作だ。
これといって予定はないし、誰とも約束もない夜だし、一丁初日に行くとするか?最終上映となる20:20の回を観るつもりでいた。そう、この電話があるまでは…。

19:05、あの言語がケータイを占拠した。耳元から聞こえてくるのは『オヨヨ、オヨヨ、オヨヨヨヨ』という響き。声の主は“オヨヨ”の署長だ。しかし懲りないよなぁ。いつもいつも…。この男、他に話すことばはないのだろうか?まぁいい。今さら嘆いても始まらない。諦めよう。
『怪人クン、今宵はどうだい?オレは今ぱぁ~っと馬鹿になりたい気分だ。付き合わない?オヨヨ』。映画は明日にすればいいことだ。誘いを断る理由などあるはずもない。二つ返事でOKした。20時に街中のドトールで待ち合わせることにした。
外は小雨がぱらついていた。その中を約束の場所へと向かう。きのうに続いて人気(ひとけ)はそれほど多くない。時刻は19:55。ドトール。まだ彼は来ていなかった。正面に入口が見える方向で座る。アイスコーヒーをすする。しばらくしてドアが開いた。署長だ。怪人クンを見つけた彼。こちらを見てニヤリと笑う。不気味である。注文したものをトレイに乗せて近づいてきた。足が止まる。両手で持っていたものをテーブルに置き彼はお決まりのセリフを口にした。
「怪人」。
年が明けてから初めて顔を合わせたが相変わらずの“江守顔”である。人間の造りなど簡単に変わるはずもないのだ。ただ違って見えたことといえば、少し顔がピンク色だったことだ。どうやら出掛けに1杯飲んできたらしい。ふ~ん。“ピンクの江守”にバージョンアップか?
丸いテーブルを挟んでの会話。
「ここだけの話だけどさ、このブログをウチの親父が月に1度ほどこっそり読んでるらしいんだよ(笑)」(怪人クン)。
「オヨヨ!マジ?それは凄い。そういうことこそ日記で書けよ。オレはその話を聞いただけでもここに来た甲斐があるよ。オヨヨ」(署長)。
「合気道問題については、怪人クンの“猪木イズム”が逆に自分自身を追い込んでる部分もあるな。ただ、ちょんまげやDr.トドーの現在の合気に対する熱と、怪人クンの温度差を一緒に考えるのはムリがあるな。彼らは今が一番燃えてる時期。怪人クンもそういう時期を通ってきて、18年経って今みたいになって…そりゃやっぱ、いつまでも同じ熱を持ち続けるのは難しいことだよ。彼らが自分たちの熱を(今の)怪人クンに求めるのはちょっとねぇ…。でも、やっぱ(トーナメントは)言ったからには最後まで闘い抜いてほしいよなぁ」(署長)。
話はさらに飛ぶ。
「怪人クンのブログも、日記という枠を超えつつあるな。どうだい。そろそろホームページにしてさぁ、そのワン・コーナーに日記を設けるっていうのは?コンテンツも、“イモ”コーナー、ターザン山本!コーナー、闘魂猪木塾コーナーとか分けるとかさぁ?」と署長が提案すれば、怪人クンも署長に逆提案をした。
「おぬしもそろそろ“オヨヨ塾”を立ち上げてみたら?(笑)」彼も笑っていた。
このような談笑は1時間くらい続いた。

21時すぎ、野郎たちが馬鹿になる時間がやってきた。さて、どこに行く?とことん付き合うぜ。行き先は署長に任せることにした。彼が選んだ場所は“妖怪酒場”。決め手は90分5000円というお得さ。中身よりゆとりを取ったのだ。こういう気分の時は60分では物足りないのだ。ただし彼も譲れない部分はあった。闇鍋、つまりはフリーで入るという冒険心だけはなかったようだ。タコ社長に言って控えにいる嬢たちを選ばせてもらった。怪人クンも同様だ。指名料をケチってまで、地獄を味わう勇気はない。1000円プラスで“並”をとる。
スレンダーの36歳バツイチ子持ちと肉付きのいい23歳バツイチ子持ち。前者は署長、後者が怪人クンである。向かいの席では男性客の横に座り、超音痴なジャイアン嬢が「♪呼吸を止めて~」とアニメ「タッチ」のテーマソングを歌っている。その歌声は、お前が呼吸を止めろ!と思わず突っ込みたくなるほどヘタクソだった。別の席では54歳嬢が接客に付いていた。それにしても、凄い館だ。

“THE署長天ナイト”。野郎二人と、妖怪嬢たちで繰り広げた90分の馬鹿騒ぎはあっという間だった。外に出ると雨は上がっていた。日曜日は天気もよさそうだ。署長とはそのまま別れる。明日は朝イチで「THE有頂天ホテル」を観に行くとしよう。10時からの回である。


※映画館前に貼られている「THE有頂天ホテル」のポスター(写真)。


“風俗寅さん”Y氏の教え~捜査はカネと足を使え!~

2006年01月14日 | Weblog
<1月13日(金)>

ケータイの時計は22:09。“ネコの足跡”を出る。1軒で帰るのはホント珍しい。怪人クンにだってたまにはそんな夜もある。
外は雨が降っていた。傘はない。頭だけはぬらさないようにと、黒いダウンジャケットのフードをすっぽり被り傘代わりにする。ポツ、ポツ、ポツ、ポツ、フード越しに雨音が聴こえる。ピシャ、ピシャ、ピシャ、ピシャ、歩くたびに道路に響く。
金曜日とは思えないほど街は静まり返っていた。年末から正月と“祭り”続きの人々に、もはや体力(お金)は残っていないのか?

しばらくするとウチに着く。被っていたフードをどけると、水しぶきが飛んだ。
エレベーターに乗る前、“オヨヨ”の署長に電話を入れる。5分ほど話す。そうか、今宵は“いつもの日”なんだな…。彼は毎週金曜日になると、とある“勉強会”に参加しているのだ。この時間もその真っ最中だった。
会の名前は“金曜Y劇場”。講師は署長の会社の先輩Y氏という男。
この人、怪人クンも数回会ったことがあるのだが、“風俗寅さん”の異名をとるほどにこの手の業界(風俗といわれるもの全般)ネタに詳しい人である。彼に比べたら怪人クンのネオン街行脚など足元にも及ばない。大人と子供くらいの差があるだろう。
以前署長から聞いたところによると、“勉強会”は主に焼き鳥屋などで酒を飲みながらもろもろのことについて語り合うものだという。情報交換したり仕入れたりするのだ。“Y劇場”の1期生でもある署長は、先輩Y氏が語る“夜の講義”を数名、あるいはサシで楽しむ。署長の人生、言ってみれば“署長チャンネル”の中ではすっかりおなじみのレギュラープログラム。看板番組というわけだ。毎週毎週おぬしも贅沢な男だなぁ。

彼によると、Y氏の炎上ぶりは時にターザン山本!さん張りだという。とにかく凄いらしい。怪人クンもぜひ、その講義とやらを一度受けてみたいものである。
“風俗寅さん”Y氏は、北は北海道から南は沖縄まで全国どこへでも馳せ参じる。仕事を兼ねて旅をする。その数、半端じゃないらしい。
デカは足を使って捜査する。風俗はカネを遣って捜査する。という鉄則があるように、Y氏も出張先などで“飛び込み捜査”を繰り返してはネタ収集をしているのだ。ネットや他者から仕入れた情報は、まず何より己の足を使って確かめる。体感する。ただ聞いたり、読んだだけのことを他者へ伝えるのではないから説得力もリアリティーもあるのだ。もはや彼には脱帽するしかない。
そんな“風俗寅さん”Y氏にこのことばを贈りたい。
“この先50、60、70、80歳になっても生涯現役でいてください。あなたのような人がいる限り、ネオン街の灯りは消えません!”と。
彼は今、元気満々の40代である。まだまだイケるでしょ?(笑)


※“ネコの足跡”にあったくるみ(写真)。



孤独のV戦線

2006年01月13日 | Weblog
<1月12日(木)>

負ければ指導員引退―――。
このたび怪人クンは毎回がデスマッチの、とてつもない闘いに打って出た!
ズバリ、“精神力決戦!一人勝ち抜きトーナメント”の舞台に上がっている最中なのだ。相手は誰でもない。自分自身だ。これぞまさしく、進退(指導員証返上)を賭けた大勝負といえる。

なぜそんなことをするはめに?事の起こりは合気道教室出席回数問題。“指導員としての規定を満たせ!”である。これがなかったら生まれていない産物だ。
誰に言われたわけでもないが、怪人クンのこと。こうでもしなければ長続きしないと思ったから始めたまで。果てしなく続く、孤独のV戦線を走り出したのだ。
“怪人クンよ、そんなお遊びみたいなことをしなけりゃダメなのか?”は言いっこなしだぞ。何でもいいのだ。そこに1つでもテーマがあればモチベーションが上がる。やる気になる。楽しめるのだ。結果、長続きする。これすなわち、すべてをネタにして生きろ!というターザン山本!さんの教えにも繋がる。その教えをこうして実践しているのは“ターザンチルドレン”の中でも怪人クンくらいだろう。

みんなをあっと言わせたい。誰にも文句を言わせないためには行動しかない。それ以外は説得力も何もない。口だけでは通用しない。
とはいうものの、何か面白くできるアイディアはないだろうか?自身を苦痛にしない方法は?そんな中、考えていたらこれに行き着いた。
リーグ戦は1つ負けても明日がある。しかし、トーナメントは違う。1回でも負ければそこでGAME OVERとなる。常勝あるのみ。一度たりとも落とせないのだ。
この闘い、怪人クンが選出した2名のオフィシャル・ルールディレクターはちょんまげ、Dr.トドーの両氏にする。あえて一番手厳しい相手にそれをお願いしよう。お二方、異論はないな?

そろそろ、肝心なことを話さなければならない。この勝負、何が“勝ち”で“負け”なのか?ルールを説明しておこう。
最低週2回以上(2回でもOK)練習に出る。遅くても19:30までには出場するというのが条件。ただ出ればいいというわけじゃないから大変だ。たとえ回数がクリアされても、出席時刻が守られていないと“負け”を宣せられることになる。要するに、片方ではなく、その両方が満たされて怪人クンはようやく1つの勝ち抜きとなる。次のステージへと進めるのだ。
このような闘いが、今期は3月の最終日(未確認)まで行われるというわけである。その時点で第1回大会は終了。続く4月~7月までが第2回、8月~12月が第3回という具合だ。
このGAMEにもエンターテイメント要素が十分にある。ここに観客がいるとしたら、“イモ”たちとその他の合気道教室全指導員全生徒。ジャッジメントも同じく彼らだ。当然だが、ブログ読者の介入もアリだ。日記を読んでああだ、こうだと外から発言しても構わない。遠慮はいらない。やるからには、とことん逃げ道がないほうが面白いじゃないか?怪人クン包囲網、望むところだ。
11日の水曜教室も18:30前には到着。今宵の“木曜劇場”にも同じ時刻に着くことができた。2日間とも2時間、ノンストップでみっちり体を動かした。気持ちのいい汗を流した。怪人クン、1回戦突破。だからといって、まだまだ安心はダメだ。闘いは始まったばかりなのだ。

“木曜劇場”も活気があるなぁ。女性も多いし、楽しいなぁ。こうして南の体育館へ顔を出したのはいつ以来だろうか?懐かしい顔もいくつかあった。
“オレは、×××の速さでは負けないよ!フォフォフォフォ”と甲高い声で笑う瞬殺君。「落武者!」怪人クンのヘアスタイルを見て、一言でそう切り捨てた小生意気なクソガキ、18歳の“怪人娘”。ハロウインパーティー以来の再会、メサコ(♀)などなど…。
20:30、練習が終わり雑談になる。Dr.トドーの言葉である。
「とっとと帰ってキャバクラへ行け!」
まったく、来いと言ったり帰れと言ったり…忙しいヤツだ。それとだなぁ、Dr.トドーはいらんこと言わなくていいよ。この男、油断も隙もあったもんじゃない。女生徒に何を吹き込んでいるかと思えば、「怪人クンは稽古が終わるとキャバクラに行ってるんだよぉ~」。いちいち言わんでよろしい。といっても、ここに来る女生徒たちはエロ茶(指導員)のようなのは例外として、まじめなコがほとんど。キャバクラが何なのかよく解ってない様子だった。
行きはバスで来たが、帰りはカンフーの運転する車で体育館を後にした。ありがとう。助かったよ。
21時を少し回った頃の車内。後部座席に乗っていたあっぴーがポツリ。
「いつまで続くことやら…」と怪人クンの変貌ぶりを指して言っていたが、残念でした。続くんだな、これが。こういうテーマを設けた時の怪人クンはメチャ強いよ。ムフフフ…。


※一部読者が勘違いしているようですが、ピンク色の薔薇との関係は終わった(ゲームセット)という意味での“ノーサイド”ではなく、“今回のことはあれで水に流すよ”という意味の“ノーサイド”です。念のため言っておきます。「言葉の使い方がおかしい」という指摘も受けましたが、そういうことです。
※髪を束ねた“道着姿のエロ茶”はいつにも増してエロモン全開。思わず胸がドキュ~ン。×××もビヨヨ~~~ン。お色気ならぬ、おエロ気たっぷりでした。いやぁ、おぬしもまだまだ捨てたもんじゃないな(笑)。
※そんなエロ茶の袴姿でも載せたかったのですが、残念ながら写真がありません。次回“木曜劇場”で激写したいと思います。
※大舞台の一つ。日本武道館(写真)。昨年秋、ケータイで撮影。怪人クンも今、こんなところで闘っているような心境です。この日の丸のシーンは、よく雑誌などにも掲載されますね。



己~ONORE~

2006年01月12日 | Weblog
<1月11日(水)>

ブログは日記なのか?はたまた、怪人クンが読者へ発信するエンターテイメントの世界なのか?
もしこの場が“怪人マスク”を脱いだ●●●という本名としての日記なら何も悩む必要はない。単なる「自分日記」でいい。だが、“怪人クン”を1つのキャラクターとして考えてみると、前者のそれとはやっぱり違うんじゃないか、と思ったりもするのだ。
所詮は同一人物なのだから、そんなことをわざわざ考えることじゃないのかもしれないが、“怪人クン”という存在はもはや自分自身でもコントロールできないところまで来ているような気がしてならないのだ。親しみを込めてこう呼ぶとかいう、ごくごく一般的の“ニックネーム”という領域を完全に超えて、怪人クンという“一個人”になった感がある。言ってみれば“同人性独立自我”。思いつきのままに新語を造ってみたが、どうだろうか?まさしくそこにいるのはもう一人の己。合わせ鏡でもない。生まれながらに付いていた名前からの独り立ち。巣立ち。これは決して自惚れで言ってるんじゃない。
ぶっちゃけ、この現象を楽しんでいる怪人クンもいれば、迷路に迷い込みもがき苦しんでいる怪人クンもいたりする。一人二役。2つの人生を同時進行しているような錯覚にも陥ることもある。“独立”といっても、まだまだ離れ切れていない部分もある。それだから他者との摩擦、ハプニングが起こるのだ。怪人クンの発言と、●●●(本名)の発言がごちゃごちゃに混ざり合うことで、周りの人たちを混乱させバッシングの火種となる。それでも、毎日の“二重生活”をプラス思考に捉えるなら、1粒で2度美味しいみたいな…他者より2倍の楽しみを味わっていることになるのだ。

怪人クンには、このテーマで語り合ってみたい人間が何人かいる。“燃える闘魂”アントニオ猪木さん。“無冠の天才”ターザン山本!さん。この2人はもちろんだが、それ以外では…。たとえばこの人、明石家さんまさんだ。
ご存知、彼は超一流のお笑いタレントである。ここまでになるとタレントというより、存在そのものがエンターテイメントになっている。“職業・明石家さんま”なのだ。“24時間さんまちゃん”である。これは猪木さんとターザンさんのお二人にも当てはまることだ。
そんな明石家さんまさんにも当たり前だが、杉本高文という本名がある。しかしだ。行く先々で彼はまず間違いなくこう呼ばれるだろう。「さんま(ちゃん)」と。“エンターティナー・明石家さんま”はそれを演じ切る。そんな彼に対して世間は「杉本」とか「高文」とは呼んだりしない。いつでもどこでも“さんま”である。
“オレは一体誰なんだ!?本当の自分はどこにいるんだ!?”
“果たして、今のオレはどっちなんだ!?さんまなのか?高文なのか?”
彼に一度訊いてみたい。“あなたもこういう部分で悩んだり、考えたりすることってあるのですか?”と。その時彼は言うだろう。
「ヒィヤァ~ホ」。
独特の雄たけびで笑い飛ばすに違いない。

ステージこそ違うが、ここまできたら怪人クンも目指すところは彼らのような領域まで行ってやろうか!と思ったりもする。
じゃぁ、怪人クンはこのブログをどちらと考えるの?
この部分については結構悩む。これから先も●●●(本名)と混在した時間の中の、“怪人クンとしての日常”の話題を書くだけでいいのか?それとも、怪人クンとしての違った“何か”を綴lって行くほうがいいのか?ここで己の魂と魂がぶつかる。一度書き始めたものを消して、最初から書き直すこともある。一体誰を、あるいは何を一番に考えて書いたらいいのだろうか?と。
読者からありがたい声も届く。
「(あんなことは)書くな!」とか「もっと視点を変えて、~~について書いてよ」とかアドバイス的なものや要望をもらったりする。時には「オレが載ってなかったよ」なんてものもあるから、いやはや大変だ(笑)。

このブログは日記とエンタメが融合しているものである。怪人クンはそう思って書いている。表現なども、多少面白おかしく書くことはある。でも嘘はない。毎日がノンフィクションだ。
登場人物のネーミング。これなんかエンタメそのものじゃないか?ここ以外、“昆布つゆ男”なんて聞かないでしょ?あなたの周りにいないでしょ?テレビのニュースで“ミスター・チョッパー”なんて政治家も聞いたことないよね?みな“怪人クンワールド”の中の話なのだ。
誰のために書いてるの?誰のためでもない。結論は1つしかないのだ。怪人クンが書きたいものを書きたいように書く。それだけなのだ。

昨年の大晦日、「PRIDE男祭り」のタイトルは“頂~ITADAKI~”だった。きょうの、このブログは自分がどこにあるか?誰のために書くか?ということをテーマに書いてみた。
ということで、迷わずタイトルはこれにする。“己~ONORE~”。


※今回のブログ、合気道のことや他にも書こうと思ったこともあったのですが…。
※この日は、午前中からメールや電話がたくさんありました。うたさん、御前崎のセメント父ちゃん、その他いろいろ。20:30に練習が終わると一度帰宅してシャワーを浴び、22時からとあるキャバクラで90分。付いた嬢との会話もネタにしようと思ったのですが…。
※チョッパー氏と政治家は一切関係ありません。彼は“イノキ者”です。
※さて、写真ですが。昨年うたさんと行ったことのある“トンテキ”の店。1・4、アメ横で撮影。