怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

白と黒~華やかさと孤独が渦巻く表と裏の世界~

2006年01月16日 | Weblog
<1月15日(日)>

日曜9:30の映画館。三谷幸喜監督作品、「THE有頂天ホテル」を公開2日目にして鑑賞するために、こんな朝っぱらからここへ来た。チケット売り場には数人の列ができている。とはいえ、行列というには程遠い。10人もいないからだ。難なく場内へと入る。1Fにある劇場。初回上映の客入りはどうだ?こちらは思った以上に人が入っていた。開場は何時からか知らないが、かなり早い時間から受付けていたのだろうか?前方の数列は丸々空いていたが、5列目以降は程よく埋め尽くされている。さすがは話題作だ。若いカップルなどもいたが、こういった客層はこの映画だと当たり前の光景にしか映らない。驚いたのは、年配の人や熟年夫婦で観に来ている人たちが数組いたことである。三谷幸喜という人の作品は年齢層が幅広いようだ。
昼が2回目、15時すぎが3回目と続く。きょうは、ほとんどの人たちは仕事も休みなのだ。ピークはこの頃だろう。ひな壇になっている7列目あたりを陣取る。中央通路寄りの席。

開始までにはまだ20分ほどある。何も映っていない横長の真っ白いスクリーンをポ~ッと眺める。上下左右を黒い幕に囲まれた白い部分がなんとも眩しく見える。白は華やかな表の世界。黒が裏の世界。じゃぁこの黒い部分って、“裏側”はどうなってるんだろう?
あらゆるステージは役者や芸人、歌手たちの戦場。華やかさと孤独が渦巻いている場所。彼らの裏側。一歩舞台の袖に消えると、そこは薄暗い照明と狭い通路。小道具など物が散在する窮屈な居場所に身を隠す。出番を待つ。バックステージは紛れもなく陰の世界だ。そこに華やかさはない。演出によっては、出番が来るまでとんでもない場所に隠されることだってある。屋根裏とかもあったりする。たとえばディズニー・シーの「ミスティックリズム」というアクロバットミュージカルがそうだった。
その反動が陽の世界、あのスポットライトを浴びた瞬間ステージで一気に大爆発を起こす。それまで小さくなっていた自分を体全体で表現する。そうか!彼らはバックステージという“暗室”に閉じ込められていた分、スポットライトを浴びると元気になるのか?見られることに快感を覚え、病みつきになる。拍手喝采がさらなるパワーを生む。そういう習性があるんだな?
怪人クンもあの黒いカーテン状の舞台袖の部分に潜入してみたいなぁ…。そんなことを頭によぎらせながら開始を待った。

「THE有頂天ホテル」は予告編を入れて約2時間の映画。上映中は場内に何度も笑いが起こる。怪人クンも大いに笑った。実に楽しい作品だった。あえて個人的なことを言えば、数年前に公開された同じ三谷作品「ラジオの時間」(主演:唐沢寿明)の方が笑えた気がする。
今回のストーリーは大晦日のホテルが舞台。1年を締めくくる日に様々な出来事が起こる。映画では23人の主要キャストをそれぞれ描いているのだが、1つ1つが断片的すぎて物足りない感もあった。やっぱり2時間では短すぎるというか。でもまぁ、テンポもいいし、ノリもいいし、何よりあれだけ笑ったのだ。楽しければすべてよし!と言っておこう。
どう?あなたも“初笑い”に劇場へ行って楽しんでみてはいかが?


※18:40、日曜合気にも数年ぶりに参加してきました。帰りはまたまた雨。カンフー&あっぴー送ってくれてありがとう。
※指導員講習会?ガチガチの合気人間じゃないしぃ~、別に義務じゃないんだしぃ~、行ける時に行けばいいんじゃないの?普段夜の稽古はちゃんとするんだしぃ~。日曜の朝くらいのんびりしようよ。休みの日くらい他にやることもあるからさぁ。怪人クン1人に言うことじゃないよそれはぁ~。たまには他を当たれ。ムフフフ。
※映画館のスクリーン(写真)。この白と黒のコントラストがなんとも言えません。始まる前のこの感じ、好きなんですよ。