怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

THE署長天ナイト

2006年01月15日 | Weblog
<1月14日(土)>

三谷幸喜監督作品、映画「THE有頂天ホテル」がこの日から公開された。主演は役所広司。脇を固めるのは三谷作品でもおなじみの香取慎吾、松たか子、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、梶原善、近藤芳正、唐沢寿明といった布陣。さらには伊東四朗、西田敏行、佐藤浩市、津川雅彦などが加わる。
舞台は大晦日のホテル「アバンティー」。ここで働くホテルマンと宿泊しているお客たちに次々起こる様々な出来事をコミカルタッチで描く爆笑ドタバタ劇である。話題作だ。
これといって予定はないし、誰とも約束もない夜だし、一丁初日に行くとするか?最終上映となる20:20の回を観るつもりでいた。そう、この電話があるまでは…。

19:05、あの言語がケータイを占拠した。耳元から聞こえてくるのは『オヨヨ、オヨヨ、オヨヨヨヨ』という響き。声の主は“オヨヨ”の署長だ。しかし懲りないよなぁ。いつもいつも…。この男、他に話すことばはないのだろうか?まぁいい。今さら嘆いても始まらない。諦めよう。
『怪人クン、今宵はどうだい?オレは今ぱぁ~っと馬鹿になりたい気分だ。付き合わない?オヨヨ』。映画は明日にすればいいことだ。誘いを断る理由などあるはずもない。二つ返事でOKした。20時に街中のドトールで待ち合わせることにした。
外は小雨がぱらついていた。その中を約束の場所へと向かう。きのうに続いて人気(ひとけ)はそれほど多くない。時刻は19:55。ドトール。まだ彼は来ていなかった。正面に入口が見える方向で座る。アイスコーヒーをすする。しばらくしてドアが開いた。署長だ。怪人クンを見つけた彼。こちらを見てニヤリと笑う。不気味である。注文したものをトレイに乗せて近づいてきた。足が止まる。両手で持っていたものをテーブルに置き彼はお決まりのセリフを口にした。
「怪人」。
年が明けてから初めて顔を合わせたが相変わらずの“江守顔”である。人間の造りなど簡単に変わるはずもないのだ。ただ違って見えたことといえば、少し顔がピンク色だったことだ。どうやら出掛けに1杯飲んできたらしい。ふ~ん。“ピンクの江守”にバージョンアップか?
丸いテーブルを挟んでの会話。
「ここだけの話だけどさ、このブログをウチの親父が月に1度ほどこっそり読んでるらしいんだよ(笑)」(怪人クン)。
「オヨヨ!マジ?それは凄い。そういうことこそ日記で書けよ。オレはその話を聞いただけでもここに来た甲斐があるよ。オヨヨ」(署長)。
「合気道問題については、怪人クンの“猪木イズム”が逆に自分自身を追い込んでる部分もあるな。ただ、ちょんまげやDr.トドーの現在の合気に対する熱と、怪人クンの温度差を一緒に考えるのはムリがあるな。彼らは今が一番燃えてる時期。怪人クンもそういう時期を通ってきて、18年経って今みたいになって…そりゃやっぱ、いつまでも同じ熱を持ち続けるのは難しいことだよ。彼らが自分たちの熱を(今の)怪人クンに求めるのはちょっとねぇ…。でも、やっぱ(トーナメントは)言ったからには最後まで闘い抜いてほしいよなぁ」(署長)。
話はさらに飛ぶ。
「怪人クンのブログも、日記という枠を超えつつあるな。どうだい。そろそろホームページにしてさぁ、そのワン・コーナーに日記を設けるっていうのは?コンテンツも、“イモ”コーナー、ターザン山本!コーナー、闘魂猪木塾コーナーとか分けるとかさぁ?」と署長が提案すれば、怪人クンも署長に逆提案をした。
「おぬしもそろそろ“オヨヨ塾”を立ち上げてみたら?(笑)」彼も笑っていた。
このような談笑は1時間くらい続いた。

21時すぎ、野郎たちが馬鹿になる時間がやってきた。さて、どこに行く?とことん付き合うぜ。行き先は署長に任せることにした。彼が選んだ場所は“妖怪酒場”。決め手は90分5000円というお得さ。中身よりゆとりを取ったのだ。こういう気分の時は60分では物足りないのだ。ただし彼も譲れない部分はあった。闇鍋、つまりはフリーで入るという冒険心だけはなかったようだ。タコ社長に言って控えにいる嬢たちを選ばせてもらった。怪人クンも同様だ。指名料をケチってまで、地獄を味わう勇気はない。1000円プラスで“並”をとる。
スレンダーの36歳バツイチ子持ちと肉付きのいい23歳バツイチ子持ち。前者は署長、後者が怪人クンである。向かいの席では男性客の横に座り、超音痴なジャイアン嬢が「♪呼吸を止めて~」とアニメ「タッチ」のテーマソングを歌っている。その歌声は、お前が呼吸を止めろ!と思わず突っ込みたくなるほどヘタクソだった。別の席では54歳嬢が接客に付いていた。それにしても、凄い館だ。

“THE署長天ナイト”。野郎二人と、妖怪嬢たちで繰り広げた90分の馬鹿騒ぎはあっという間だった。外に出ると雨は上がっていた。日曜日は天気もよさそうだ。署長とはそのまま別れる。明日は朝イチで「THE有頂天ホテル」を観に行くとしよう。10時からの回である。


※映画館前に貼られている「THE有頂天ホテル」のポスター(写真)。