<4月4日(月)>
桜の蕾。場所によっては花びらを広げたところもチラホラ。肌にあたる風も日に日に春めいてきた。けど…。
祭りにマラソン、加えて花火まで。今年は春もなければ夏もない。季節の風物詩、相次ぐ恒例イベントの中止は地域地区、個人に風潮(ムード)という催眠術をかけ〝自粛こそが善〟のように刷り込ませた。
「自分たちばかり…」とか「こんなときだから…」との気持ちもわかる。でもそれは、決して世の中にプラスをもたらす行為じゃない。テレビやマスコミも盛んにそのことを指摘する。
誰が言ったか忘れたけれど、「いつもと変わりなく生活できる環境にある人たちはそれをしながら、そうはできない方々のことを考え毎日を送ってほしい」と。そのとおりだと思うなぁ。
「いま、わたしたちにできること」
節電。買占をめしない。間違った情報に惑わされない。繰り返されるCM。募金に物資。みな一人ひとり、それぞれの器でやれることを…が大事。スターや有名人に導かれファンも立ち上がる。一体感はすばらしい。
とはいえ「ちょっと視点がズレてんじゃない?」と感じる見出しも。新聞によっては「どこの誰がいくら寄付した」とか。心からの善意を金額競争にしてどうするよ? そこばかりを強調するのもなんだかなぁ。
東日本大震災から25日。いまなお「震度5強」、あるいは「4」など強い余震が災害地で続いている。
怪人クンの住む静岡。駅。地下街。人通りの多い交差点付近。デパート前。広場界隈。街角のあちらこちらで、義援金募集を目にする。「お願いします。ご協力ください」と声をからしている。被災者のためじゃなく、ボランティア活動を行う者への支援を呼びかけるものまであった。市長選、市議選に向けての戦いも始まり、ときには声が重なり合う。
PCからのアクセスでわかる。ブログのカレンダー。あるはずの下線。見慣れたラインが途切れてかなりの日数が経過。ここからは、その間の怪人クンと社会の出来事に目を向けてみる。
3・11から4日後、日経平均株価が1000円を超える下げ。静岡東部でも震度6強を記録するなど、大きな地震に見舞われた。外国為替市場で一時、円相場が1ドル76円台。16年ぶりの高値をつけた日もあった。
菅首相よりも露出度は圧倒的な枝野官房長官。原発問題で揺れる東電の首脳。声質、口調もスピードも藤波辰爾とダブってしまう。経済産業省・西山審議官、メガネの男…。震災以降、画面に登場する面々だ。
計画停電によりプロ野球セ・リーグの開幕問題が難航。結局は4月12日、パ・リーグと同日開幕に落ち着いた。
「サビが弱い」
「間延びしすぎ」
「終わり方が変」
「う~ん、♪『サザエさん』の曲に似てるから0点」
先月20日、合気道の指導員研修会のあと怪人クンの作曲したメロディのごくごく一部を視聴した男の感想だ。厳しい声に感謝。楽器に乗せたらまた違った言葉をもらうことができるかもしれないね。
映画を観に出かけたら「電気トラブルが起きまして、ただいま上映を見合わせております…」と言われたのは3月末のメンズデー。くそぉ、『SP』にもフラれたか。
こうなりゃうまいもんでも食いに行こう。そこはなじみの料理店。カウンター席で寿司をいただき空腹を満たす。
4月3日は小雨混じり。曇り空の下、浅間神社で合気道の奉納演武に参加。イモ軍団、エロ茶ほか女子も境内の板の間で投げたり極めたり、その逆になったり。舞台で披露した全員、凛としてカッコよかったぜ!
と、あれこれ書いてきたけれど。2011年4月4日、これが最後のムフフ日記。
「このまま消えてくれ」
「やめないで」
いろんな声をもらった。でもって、終わるの? 続くの? どっちなの?
ムフフ…、だから何度も言ってるじゃん。『ムフフ日記』は今回をもってファイナル。
そして―――。
時期こそ未定であるけれど、装い新たに『怪人クンのムフフ劇場』となってこの場所に帰って来るよ。〝いつもどおりの怪人クンと愉快な仲間たち〟を綴るためにね!
それまでBye~Bye♪
※3月17日、円相場が1ドル76円台を記録した瞬間(写真)。