怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

“脱がされる”女

2006年01月19日 | Weblog
<1月18日(水)>

いもづる式…。何か1つが崩れるとドミノのように倒れ出す。歯止めが利かなくなって、次々と埃が出てくる。天国から地獄へと叩き落される。会社と社長個人に対する世間のイメージはベビイフェイス(正統派)からヒール(悪役)へと一変する。待ってました!とマスコミもこぞって渦中の人を追っかける。あらいざらい書きまくる。徹底的に叩き続ける。
きょうもまた一連の“ライブドア事件”が話題になっている。投資家たちも黙っていない。たった1日で1500億円もの損失を出すなど、青息、吐息、虫の息。今度ばかりはあのホリエモンも“想定外”の非常事態に泡を食っているようだ。どうするホリエモン!?どうなる「ライブドア」!?IT業界の異端児はこのまま堕ちてしまうのか?それとも、あっと驚く秘策を持って復活劇を見せるのか?注目である。

そんなこんなで六本木が激震に見舞われている頃、ここ“怪人クンの町”は別世界。のん気で平和な空気と時間が流れていたのだ。
2006年、“出会い&再会の旅”というテーマを掲げた怪人クンはさっそく動き出した。
今宵、第1弾の相手に指名したのは“ネコの足跡”のMUROちゃんだ。彼女とはこの日が初対面じゃない。いつ頃からか忘れたが、昨年から同店で何度も顔を合わせている。“なんだよ。すでに出会ってるじゃん。そんなの出会いの旅とは言わないんじゃない?”と思った人は平凡すぎるぞ。ここでいうそれにはもっと別の意味も込められているのだ。MUROちゃんの奥の部分、要は“ネコの足跡”では見せたことのない未知の顔。“プライベートの彼女”に出会うことなのだ。
“へぇ~、MUROちゃんってこんなところがあるんだねぇ?”という具合に、それまで知らなかったことを発見する。何でもいいのだ。1つでも見つければこれも“出会い”なのである。旅といえる。

舞台は「A-WARA」。
「まだ行ったことがない場所がいい」という彼女のリクエストに応えてここにした。待ち合わせはすぐ近くの「ミスタードーナッツ」前に19時。MUROちゃんは自転車でやってきた。ベレー帽でもない。ハットでもない。なんていう名前なんだろう?オシャレな形の帽子を被っている。怪人クンも今度から“帽子男”になろうかなぁ?被ってる時はいいけど脱ぐと髪が乱れるとか、蒸れて頭皮によくないとかの理由でこれまで帽子は避けてきた。どうあがこうと不毛地帯なのだ。ここまでくるともうヘアスタイルを気にする必要もないんだし、脱いだ時に崩れようと構いやしないのだ。というより、崩れるほど髪もない。いろんな形の帽子を集めてみようかなぁ?ハゲを隠すためじゃなく、ファッションとして被るのだ。うん、いいかもしんない。

待ち合わせの場所から北方向に歩いて2分ほどのところに店はある。アユの絵が描かれた白い暖簾と、杉玉が目印だ。この居酒屋でバイトしている“元気娘”かなぴーが笑顔で我々二人を迎えてくれた。怪人クンは彼女が相手だとさらに饒舌になる。まるで掛け合い漫才のようだ。どうやら呼吸が合うらしい。大将からも威勢のいい挨拶をもらった。新年3日、“闘魂神社”で買ってきた闘魂注入御守りを大将にプレゼントした。入口正面左奥の個室に通される。この部屋の呼び鈴が面白い。北島三郎の名曲『♪与作』で使用される楽器の音なのだ。
♪与作は木を切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー ヘイヘイホー ヘイヘイホー(カーッ!)
この(カーッ!)の部分といえば解ると思う。これが鳴るたびかなぴーが飛んでくる。
実にいろんなものを注文した。ビール、カクテル、豆乳割り、アマゴの骨酒、串物盛り合わせ、とんこつおでん、冷製パスタ(カッペリーニ)などなど。そのたびに(カーッ!)がこだまする。怪人クンはかなりほろ酔い気分になる。二人の会話は途切れることがなかった。怪人クンのこともたくさんしゃべった。MUROちゃんのことも訊いた。もちろん恋愛論も。“出会いの旅”は大いなる発見があった。
途中、怪人クンに挑発を繰り返す女性がいた。かなぴーが注文を聞きにくるたび「怪人クン、アタシはいつ(食事に)連れてってくれるのよぉ!?前から言ってるのにぃ~。行こう行こうって口ばっかじゃんよぉ!(ブソッ)いつでも電話してよぉ~」。
わかったよ。行きましょう。ということで、第2弾はかなぴーを密着取材だ。“オンナ”かなぴー、“人間”かなぴーにズバッと迫ってみよう。近日決行だ。いいか、“丸裸”にするから覚悟しろよ!(笑)

2時間して次なる店へ。“怪人クンワールド”の一つ、「横丁のバー」“嘆きの店主”の店へ誘(いざな)おうと電話を入れてみた。
「“嘆きの店主”?2席空いてる?」
『あぁ~ごめ~ん、空いてない。いっぱいなんだ。残念ながら』。
「しょっぱいなぁ」。
7席しかない小さな店はタイミングが合えば入れる、といった感じなのだ。しょうがない。どうしようか?結局一番落ち着くという“ネコの足跡”へ。
水曜の夜なのに盛況だ。ネコママとバイトの女性、それとおなじみ♪ムムム~のおじさんがいた。カウンターの右隣にMUROちゃんが座る。横を向くたび彼女の左頬が映る。深夜0時まで、いつもとは違う風景のMUROちゃんと会話した。
この角度。これもまた“出会い”である。


※「A-WARA」名物・とんこつおでん(写真)。とんこつスープです。