怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

よいお年を。そしてHAPPY NEW YEAR!

2008年12月28日 | Weblog
<12月27日(土)>

いやぁ~、ビールの速射砲を浴びて貧血気味になったのは初めてだぁ~。
「怪人クン、顔色悪いよ」と言ったのはカンフーと、横丁「北の大地」の女将さん。
この日合気道の飲み会に参加したんだけど、体調不十分だったのかな? そうなってしまいました。しかし、現在(28日、13時17分)は復活! パソコンの前に向かって日記を書いてます。カンフー、気遣いありがとう。また今夜からネオンの灯りにいざなわれる日々を送ります。

さて、『ムフフ日記』も今回が最終回。
あ、年内はね(笑)。今年1年、飽きもせずのご愛読をありがとうございました。来年は適当にサボりながらアップしていきます。
12月頭にも予告したとおり、本日から新春1発目となる2009年1月5日(月)の朝方まで、コメント欄を期間限定復活いたします。それ以降は従来どおり書き込みできなくなります。

●承認制ではありません。ノーガードで開放します。
●誹謗中傷、他者を批判するものはくれぐれも書かないでください。舌戦のリングを退いて半年、たぶん怪人クンも相当打たれ弱くなっております。だからムフフ…、どうかやさしくね。
●見ない。読まない。触らない。期間中、怪人クンはいっさいこのブログをチェックいたしません。なので怪人クン自身がコメント欄へ投稿することもありません。質問等も答えません。「あれ消せ」「これ消せ」等の声にもノータッチとさせていただきます。

それではみなさん、一足お先によいお年を。そしてHAPPY NEW YEAR!


※8人入ればいっぱいの「北の大地」に17人(写真)。元気ですかぁーっ!? 飲んでますかぁーっ!?


お蝶が猪木になった夜 ~2009年、史上空前のネオン街ウォーズ勃発!~

2008年12月27日 | Weblog
<12月26日(金)>

プロといってもまだまだシロウト。けど、ドレスを着たらやっぱりプロだ。
その時間は切磋琢磨の競い合い。本職もあるし、副業だから「このくらい稼げればいいや」。意地でもわたしに視線を向けさせてやろう、とは思っていないんじゃないかなぁ? とくにヘルプ。そう感じさせる嬢もたまにいる。要するに超マイペースで働くコ。それも彼女の生きる道。
でもさ、せっかくのチャンスじゃん。華やいだこの世界に足を踏み入れたならトップを狙えよ! もっともっとチヤホヤされろよ! 目立てよ! 名前を売れよ!
深夜まで働いて、タイプでもない男に笑顔ふりまいて、飲めもしない酒を嫌な顔一つせず口にして。大変なエネルギーを使ってるんだもん。つまんねぇじゃん。
「負けるもんか!」が自身を高めるモチベーションにもなって、指名を重ね、結果収入もアップ。お客が増えれば店も繁栄。経営的にもハッピーだからと、オーナー奮発。さらなるギャラの上昇も夢じゃない。なのに、こうした意識が乏しいと思わざるをえないこの街のキャバ嬢。女のコ同士、〝みんな仲良く楽しくお仕事〟を最優先に考える。とてもすばらしいことだけどさ。

和気あいあい。彼女たちの和やかムードを、余計なお世話で怪人クンがひっかき回す。「勝負しろよ!」とほざいてる。なんとも迷惑な人物の登場だ。
誰を選ぶかは女のコじゃない。お客が決めること。カワイイ。キレイ。色っぽい。スタイル抜群。さまざまなキャバ嬢がいれば、男は簡単に目移りしてしまう。
怪人クンもそう。愛するのはあなただけ。そんなものは幻想だ。ましてや、恋人でもないんだし。100パーセントの〝絶対〟はありえない。気が合う。ノリがいい。メチャメチャ怪しくてそそられる。いろんな意味で〝おもしれぇ女じゃん〟となったら、そちらに吸い寄せられていく。
お客ってのは〝さすらいの裏切り者〟なんだよ。ホント勝手だからね。きのうまでの味方が、きょうからは敵。だからこそ、危機意識を常に持ってかかってこいよ!
マメな女、いらっしゃい。怪人クンのように、メールを過大評価する男は要注意だ。連絡が来ないだけで、あっちフラフラ、こっちプラプラ旅に出る。
冷え込みの厳しい夜だった。静岡ではかなりの大箱といっていい。12月からリニューアルしたその店に怪人クンも初来店。黒を基調にした落ち着きのある店内。別エリアにはゴージャスなVIPルームを備えているらしいけど、そのうちね。はじめはスタンダードを、とスタイリッシュスペースを選択。22時を回っていたこともあって、かなりの盛況ぶりだった。
待つこと10分。2ヵ月ぶりに見るシルエットは、モスグリーンのドレスをまとったお蝶だ。とはいえ、あの頃の怪人クンとは違う。彼女にも例外なく宣戦布告をさせてもらった。リングの上は闘い。キャバだって同じ。最終的には、やるかやられるかの個人闘争。お騒がせの〝毒女〟カゲキが新天地に選んだのが、不幸(?)にもお蝶の働く店とはね。そのことを言ったらどういうリアクションをするかな?
「ダメだよ! アタシだけを見てなくちゃ」と一蹴されてしまうのか?
ところがどっこい。さすがはお蝶。女王の余裕か? 彼女の口から思いもよらないひと言が飛び出した。
「アタシとその彼女をダブル指名してみれば?」
いつなんどき、誰の挑戦でも受ける! の構え。逆に彼女のほうから宣戦布告をされてしまうとは…。お蝶がアントニオ猪木になった夜だ。

話はこれだけで終わらなかった。実をいうと、お蝶の友だちはキャバ嬢としてはなびちゃんと同じところで働いている。そんなわけで、2人は間接的につながっていることになる。しかも、その女性からはなびちゃんと怪人クンの一部始終がお蝶にリークされていた!
「あの人、いつもこんな感じだよ」
はなびちゃんから友だちへ流れた会話は、彼女を経由してお蝶へと伝わる。
「いろいろ聞いてるよ。ムフフ…」
げっ、怪人クンのセリフまで奪われた。女は怖い!
キムタク。三択。どうする怪人クン?
お蝶VSはなびちゃんVSカゲキ。恐怖のキャバ嬢トライアングル。2009年、史上空前のネオン街ウォーズが勃発する!


※お蝶がくれたクリスマスプレゼント(写真)。


怪人クンが仕掛けるまでだ!

2008年12月26日 | Weblog
<12月25日(木)>

相変わらず風は強い。今宵はオレンジとブラウンのストライプ模様。首に巻いたマフラーが長いせいか、時折左右に大きく揺れた。
聖なる夜に昭和の名曲。カラオケパブのママ、おハナさんの店で「ふたり紅白歌合戦」の約束を彼女としていた怪人クン。あと5分で到着する、というおハナさんをビルの下で待っていた。そのときだった。盛り盛り頭のキャバ嬢が、男性と何やら語りながら怪人クンの前を通り過ぎていった。20時10分になろうかという頃だ。ちょっとばかり距離があっても見間違ったりはしない。それは、まぎれもなくはなびちゃんだった。
この数時間後、彼女からメールが届いた。
(さっき会ったね)
互いに気づいても気づかぬフリ。遭遇時刻と、向かう方角からして同伴だとすぐにわかった。これがプライベートの間柄なら、たとえカレシと歩いていても気軽にあいさつくらいは交わす。けど、そこは仕事。怪人クンと彼女は友だちじゃなく、嬢とお客の関係。ウチパクさんの言葉を借りるなら、「店を一歩出たら他人」だ。
今宵は、はなびちゃんとの時間を横にいた彼がおカネを払って楽しんでいる。そうである以上、〝乱入〟は失礼にあたる。最低限のマナーだ。あの瞬間は、彼がはなびちゃん独占権を持っている。はなびちゃんも、彼だけに笑顔をふりまく義務がある。そんなことはお構いなし。中には平気で声をかけてくる嬢もいるけど、怪人クンははなびちゃんの〝シカト〟を支持する。その点では、とても気遣いのあるコといえる。
この世界で遊び慣れた男たちには、「そんなの当たり前だよ」のひと言で片づけられてしまいそうだけどね。
そうは言っても。こういったシーンに出くわすと複雑な感じがするよ、やっぱりさ。キャバ嬢は所詮、みんなのアイドル。惚れるもんじゃねぇなぁ、と。
お前が言うなってか? ムフフ…。

そんなこんなでお待ちかね。ここからは前回の続き。カゲキの話題だ。
ヤツのメールにその店名が記されていたとき、怪人クンの頭をよぎったのは欽ちゃんこと萩本欽一さんだった。
「なんでそうなるの!?」
あまりに古すぎるか(笑)。動揺もしたけど、怪人クンはある行動に出た。まずは正直に事実を告げた。
(××に移ったのかよ。残念だけど、カゲキを指名することはできないぞ。だってその店には…)
そう、〝最強のオキニ〟がいるんだから。ただし、ヤツには激突する相手が誰なのかまでは教えなかった。もちろん、彼女にもカゲキがどのコかは黙っておくつもりだ。
カゲキのレスが15分後に入った。
(じゃあカゲキとはおさらばだ?)
そのとおりだ。と、ここで終わるのは普通すぎる。怪人クンは徹底的にヤツを挑発した。
(諦めるのは早いぞ。怪人クンをそのコから奪ってみたらどうだい?)
意地悪だなぁ。自分でも思った。ふてぶてしいヤツのことだ。のってくるんじゃないか? ところが意外にも、(人のを奪うくらいなら客探すよ)と返信してきた。
そりゃかしこい選択だ。ダッハッハ。けどおい、カゲキ! 「客」とはなんだ! せめて「お客さん」くらいにしとけ。ますますこの女は、あの店にミスマッチだ。ま、余計なお世話か。それにしたってお前、いやにフェアプレー精神じゃねぇか。あれか? バレーボールをやってたせいか? 似合わねぇよ、お前には。いつもみたいに図々しく絡んでこいよ!
「リングの上は闘いだ。先輩も後輩もない。遠慮するな!」と〝燃える闘魂〟アントニオ猪木も言ってるしさ。
「ウチらは女のコ同士、仲良しで働きやすいよ」と多くのキャバ嬢が言ったりするけど、そこにあるのは勝負なんだよ? 「お疲れさま」をしたらそれもいいけど、ドレスを着てる時間はやるかやられるかしかないんだ。たしかにチームプレーも大切だけど。
もういい。キミたちが個人闘争しないなら、怪人クンが仕掛けるまでだ!


※おハナさんはサンタクロース(写真)。


もしかしてお前

2008年12月25日 | Weblog
<12月24日(水)>

風はある。しかしダウンジャケットに身を包んでいたおかげで、18時の公園前はそんなに冷たさを感じなかった。
それにしても、目の前のイルミネーションは鮮やかだ。道行く人が足を止めては、光のイリュージョンをケータイに収めたりしている。幻想的なメロディーとともに、噴水が吹き上がるたびシャッターを切る人々のざわめきが聞こえる。メインストリートからはちょっとばかり離れた場所でもこの騒ぎだ。おそらく今宵の街角は、ハッピーなカップルで溢れかえっているんだろうな。怪人クンはその光景に背を向ける形で、さっさ、さっさ、家路へ向かった。聖夜くらいキャバはパス。そのあとは一歩も動かずにいた。

ぜんぶが昼間。この日、届いた(メリークリスマス!)のメールは3通。お蝶、はなびちゃん、それとヤツ。先日〝客前逃亡〟を図ったカゲキだ。この女、2日もほったらかしやがって!
まぁ、メッセージはありがたくもらっておくよ。それよりお前よぉ、怪人クンの質問にいまだ答えてねぇじゃねぇか。肝心なことを忘れてるぞ。店を移ったんだろう? なら、どこなのかを書いて寄こせよ! 対する彼女の返事は。
(25日と27日で、今年は仕事納めだよ)
それだけかい? お前の出勤日は、よぉ~くわかった。重要なことだけど、そうじゃなくってよぉ。だからさ、怪人クンが知りたいのはだなぁ。カゲキ、お前がなんという店で働いてるのかだ。何度も同じことを言わせるなよ! もしかしてお前、アホとちゃうか?
ムフフ…、さすがにこうはメールしなかったけど。
(教えないなら、もうええわ!)
なぜか関西弁。やけっぱちの送信。おおよそ1時間後、ようやくカゲキが書いてきた。
(××だよ)
説明不足だなぁ。普通はどこどこにある××って、場所くらいは添えるぞ。ところが怪人クンにその必要はなかった。記された名前。衝撃的な事実に、ただただ目を丸くしてしまうだけだった。他人(ひと)にとってはどうでもいいことが、怪人クンにしてみれば大事件に相当する。

いつかはこんなこともあるだろうなぁ…。覚悟という表現が正しいのかはわからない。けど、いざ〝まさかの出来事〟に遭遇して、怪人クのとった行動は?
果たして彼女の新天地、書いてきた店名とは? 
つづく!


※昨年の街。クリスマスシーン(写真)。


ひとりがアホだとみんなもパープー

2008年12月24日 | Weblog
<12月23日(火・祝)>

これまで怪人クンが出会ってきたキャバ嬢。もちろんマジメなコもいたし、誠意があるコも知っている。けど、そのうちの何割かはちょっとなぁ。客を泣かせて店をも泣かすヤツがいた。そういう女は最終的に首を切られ、捨てられる。疑問符をつけたくなるようなコは、そもそもあの時間が「仕事」だという意識がないんじゃないのか? そんな気がする。店長やボーイに対する態度を見ても、そこで働かせて「もらってる」のに「あげてる」とか「いてやってる」みたいな姿勢がのぞく。
「もともと、『ねぇキミ、ここで働かない?』と言ったのはそっちじゃない!」
スタートがこれだから、彼女たちはどんどんつけ上がる。普通に考えて、出勤日や時間が好き勝手であることがおかしい。認めるなよ、そんなの! 最低限の予定くらいは提出させろ。お客だって大迷惑だ。
さらに自分たちは〝してもらえる〟のが当たり前と思ってるからタチが悪い。帰りは送ってもらえるし、お客には何かを買ってもらえる。彼女たちの言葉の端々を聞いていると、「~~してくれてありがとう」がダントツだ。

今、キャストを確保するのに多くの店が四苦八苦している。この商売、女のコがいなければ機能しないことは言うまでもない。10代から20代前半の彼女たちは超、超、超ワガママだ。やっとの思いでスカウトしてもすぐに辞めてしまう。
これは以前、ある店で働いていた嬢から直接聞いた話だ。
「店長が気に入らない」を理由に集団離脱。週末に出勤してくる女のコがわずかに3人の断末魔。お客だって待たされた挙句にそれじゃあと、1人減り2人減っていく。もうガラン、ガラン。
ところでこの街のナイト誌を見ると、おもしろいことに気づく。
「ウチはこんな店ですよ!」
本来は客へのアピールとするところを、人材募集広告のほうに力を入れていることだ。メインターゲット、読者は未来の商品。つまり、これからデビューや移籍を考える女のコ向けに作っている。ケータイ用のQRコードから店のHPに飛べば、よりそれを強く感じる。

怪人クンの周り。「キャバクラ」という響きを発すると否定されることはあっても、好感する人間は非常に少ない。イメージというのは怖い。ひとりがアホだとみんなもパープー。連帯責任じゃないけど、がんばっている嬢までもがひとくくりにされてしまう。ひどいときには、遊びにさえ行ったこともない人間から頭ごなしで決めつけられる。
悲しいかな、世間はどこかキャバ嬢をまっとうに捉えていないところがある。けど、ある意味それも仕方ないな。なぜなら、夜の世界で働いている彼女たちが、自らキャバ嬢という仕事を馬鹿にしている。ナメているところがあるのだから。そりゃあ、外の人から偏見視されても無理はないよ。
こうして、ブログでなら延々と言えることでも彼女たちに面と向かって発言したら「うざっ!」のひと言で終わりだな、ムフフ…。

イブの前日。「天皇誕生日」の街は、大きな紙袋を抱えた家族連れやカップルでごった返した。はなびちゃんの店も今宵は営業してるらしいけど、所詮は以下同文男だからね(笑)。のんびりテレビを見てるほうがいいな。
それでも怪人クンは年内、たぶん2回はキャバへ行く。26日(金)とそれから…。なんだかんだ書いたって、そこから逃れられないんだよ。バカヤロー!


※プチイブの街。おじさんに注目。この楽器は、パイプオルガンでしょうか?(写真)


客前逃亡の女

2008年12月23日 | Weblog
<12月22日(月)>

〝毒女〟カゲキ。半年前の初遭遇を加えれば今夜が3度目、となるはずだった。
ここらで食事なんかしてみようかな? 当初はそんなことまで考えていた。けど、4日前に怪人クンのほうから同伴をキャンセル。ちゃんとした理由はない。ただなんとなく、気分がそれを言わせた。「早い時間は用事が入った。21時頃店へ行く」と告げるにとどまった。ヤツも「待ってるよ」の返事だ。
遊び方は自由。でもやはり、ある程度相手のことを見極めてから誘うのがセオリーかもね。怪人クンはノリで動く。キャバ嬢との出会いは勢いというものがあるから2回目で食事、なんてこともざらだ。かつて〝オヨヨ〟の署長からも、その点については何度か指摘されたことがあったなぁ。ムフフ…。

さて。続きを書くためには少し説明しないといけないことがある。
12月の頭にヤツがメールで、(今働いてる店はあさってで辞める。来週から××へ移るよ)と知らせてきた。それから2週間が経った今夜、怪人クンはヤツの新天地へ足を運ぶことにした。
時計の針は20時54分。冬至の風は強烈だった。歩道に並んだ自転車がガタガタガタ、音を立てドミノみたいに崩れていく。それを横目に南の方角を目指す。
ネオン街のメインストリート。祝日を前に、街はなかなかの賑わいを見せていた。着いたぞ。雑居ビルの袖看板。「3」のフロアにカゲキの言っていた名前があった。
ためらいもなくドアを開ける。横一列、中央のソファーに腰掛けていた女のコ数人が一斉に怪人クンを見る。こういうの、結構恥ずかしい。応対したのは男性ボーイじゃなく、30代くらいの女性だった。ママなのか?
「××ちゃんいます?」
カゲキの顔が見当たらないので、席へ通されるより先に訊ねた。次の瞬間、ママらしき女性の言葉に耳を疑った。
「××ちゃんですか?」
一瞬考え込むようなそぶりをしてからの「いませんけど」だ。このときの彼女の表情が、〝そんなコ知りません〟にも映ったのが気になった。
「いない?」
ポロリ、口を突いて出たセリフはボリュームも上がっていた。どうなってんだ? 3秒ほどの間が開いてから「いつ来るかわからないんですよ」と彼女。今夜の出勤時間のことか? はたまた不定期出勤をいうのか? どうやら後者のようだ。どちらにしてもイメージダウン。こういうことは店にとってもマイナスだ。
そもそも、女のコあっての店か? 店あってのキャバ嬢か? 誰が悪い? そういうシステムを作ってしまった管理者の責任か? 本人の人間性か? ハコの女王様は経営陣ではなくやはり嬢たち? 商品がなければ店は成り立たない。わがままの極み。立場逆転。応対した女性の表情からも〝迷惑〟の文字がのぞく。この時点では店そのものが被害者になっている様子だった。
ふと甦る昭和の記憶。それは1980年代真ん中の、くしくも暮れだった。〝超獣〟ブルーザー・ブロディはビッグマッチを一方的にボイコット。敵前逃亡したことがある。
けど、カゲキのは〝客前逃亡〟といっていい。ケータイの着信をレッド・ツェッペリンの♪『移民の歌』、ブロディのテーマ曲に設定している。だからって、何もここまで重なり合わなくたっていいよ!

ビルの外へ出る。彼女に即電話を入れるもつながらない。メールにチェンジだ。
(行くと言ったのに、いねぇとはどういうことだ!? ナメてんのかっ!?)
怪人クンの怒りをぶちまけた文章。5分後もう一度電話。トゥルルル…。
『留守番サービスセンターに接続します』
冷たい女の声。どこにあるんだ、そのセンターとやらは? 連れてけよ!
もういい。放っておけ。切り替えが大事。いつものカラオケパブで23時まで。
深夜。布団に入ってしばらくしたとき、あの曲が鳴った。何を書いてきやがった? 売り言葉に買い言葉か? 体を起こしケータイを手にした。明かりの消えた部屋で、ディプレイだけがまぶしい光を放つ。
(あそこには行かないよ。連絡がないからさ)
話が見えない。正式に出勤したわけじゃないのか? 1日体験。いわゆる〝一体〟(イチタイ)だったのか? なら最初からそれを言え!
待てよ。お前の言う『連絡がない』とは? 店側からの採用受諾をもらえてないということか? カゲキという女、さっぱりわからない。それで結局、今働いている店は? 肝心なことが書かれてねぇじゃねぇか!
もう誰も信じねぇ。金輪際、キャバ嬢とは前もっての約束なんかしねぇぞ。バカヤロー!
多くの謎を残したまま、現在(23日、15時)もなおヤツからの返信はない。
カゲキ、キサマ! いったいお前はどこにいる!?


※カラオケパブのママヘと、蒼井優主演で今年ドラマ化もされた『おせん』の原作者がプレゼントしてくれた1枚だそうです(写真)。日本テレビで放送された『おせん』は、怪人クンも欠かさず見てました。


青春の寄り道

2008年12月22日 | Weblog
<12月21日(日)>

ウチパクさんのなじみ、東京は錦糸町のイタリアンレストランが今回の舞台だった。ここのマスターは彼のことを「ウッチー」と呼んでいた。なるほど、リアルで聞くとすんなり耳を通過するもんだね。
そういえば、土曜日のターザン忘年会に参加した人から「怪人クンはもっと、シロウトの女性と出会えるように来年からシフトチェンジしてください」みたいなことを言われてしまったよ、ムフフ…。
ぶっちゃけ、プロもシロウトもないですよ! キャバ嬢は演じているようで、素のままだったりする。だからこっちも昼だろうと夜だろうと、ビジネススーツもドレスでも目の前にいるのはひとりの女性。ボーダーというものが最初からないんです。
「バカだなぁ。普通ぽく見せているだけさ。それこそが演技なんだよ」
なんてツッコミを入れられるかもしれないけど、役者(女優)は怪人クンの知る限り…やっぱいないなぁ。キャバ嬢といったってそもそもがバイトだ。それがいい、悪いといってるんじゃない。将来何かをつかむためのステップ。すばらしいじゃないか。なんとなく。おもしろそうだから。資金稼ぎ。飛び込んだキッカケはさておき、現在(いま)しかできない〝青春の寄り道〟をしたことで怪人クンも彼女たちと出会うことができたわけだし。偶然に感謝。

アイドル業には悲しいかな、咲いて枯れるまでのタイムリミットがある。かわいさとか美を武器とするわけだから、経営者になるならともかくこのままの立場でずっと、は不可能だ。そのことを痛いほどわかっているからこそ…。
人生そのものをマウンドとすると、ドレスを着た彼女たちは一定期間、ワンポイントのリリーフピッチャーとしてキャバのマウンドに立っている。中には1イニングどころか、1球投げただけで交代も告げずに自ら降りてしまうコもいたりする。ベンチのスタッフ、監督(店長)、コーチ(ボーイ)もてんやわんやだ。突然の音信不通も含め、キリキリ舞いさせられるのは対峙するバッター(共演者であるお客=道草男優)だけにとどまらない。
一方的を書くのもまずい。なにも嬢ばかりとは言いきれない。お客から去る場合も多々あるからだ。言い方はよくないけど、こうしてみると互いが使い捨てのカンケイに思える。

おっと、話がだいぶ横道にそれてしまった。そうですね。2009年からはキャバ嬢=恋の相手。この部分から一刻も早く脱出できるようになりたいと思う怪人クンなのでした。
ところで、日曜日は疲れがたまったのか? 暖かな陽気も手伝って、年内ラストの合気道にも行かずさっさと寝てしまったよ。


※ターザン忘年会に参加した石巻のTさん(女性)から、ちょっと早めのメリークリスマス(写真)。ありがとうございます!


奪われうなされ

2008年12月21日 | Weblog
<12月20日(土)>

奪われてうなされた錦糸町の夜。
これ以上はムフフ…、何も語るまい。


※20日、19時からターザンワールド忘年会へ参加してきました。その後はウチパクさんとTさんとカラオケ90分。
※ウチパクさん、ジャンクボさん幹事お疲れさまでした。締めの「ダァーッ!」を怪人クンにやらせてくれてありがとう!
※錦糸町駅(写真)。


日付が変わればメガロポリス

2008年12月20日 | Weblog
<12月19日(金)>

日付が変わればメガロポリス。テレビに目をやり、ただのんびりとあしたを待つ。
ムフフ…、そんな夜もたまにはいい。

と、これだけで日記を終わらせるつもりが急遽追加だ。そんなわけでアップ再び。
この男は〝パク人三面相〟と呼ぶことにしようか? ウチパクさんのことだ。
怪人クンは彼を〝ウチパクさん〟と書く。そうかと思えば、〝内博さん〟と記する人もいる。はたまた〝内パクさん〟というのもあった。もう一つ。〝ウッチー〟となることも。けどこれは外そう。
これほど書かれ方が統一されない男もめずらしい。まぁ、それぞれが好きなように書けばいいかぁ(笑)。
あ、忘れてた。本人は〝うちぱく〟と表する。三面相が四面相になってしまった。
ぱくぅ~!


いっときのパーツラブ

2008年12月19日 | Weblog
<12月18日(木)>

「ボクはただ綺麗な衣装からはみ出たオッパイを期待しているだけで、精神的癒しは一切必要なしなのだ!」

と、ロマンス不要宣言をしたのはウチパクさんだ。
時間遊泳キャバの旅。あの世界に何を求めてさまようか? 男たちはみな、それぞれの気分と感情に身を任せている。自由こそがルール。だから他者と同じスタイルをとる必要もなければ、どれが正しくて間違いという考えもない。己の中にのみ答えがある。
怪人クンはロマンス万歳のモロ精神主義。女のコにとったらムフフ…、実にめんどうなお客だと思うよ。対するウチパクさんは、いっときのパーツラブ。胸まんじゅうを目で味わえれば「余は満足じゃ。ぱくぱくぱくぅ~」のさっぱり派。きのうのブログじゃないけど、カチンコが鳴ればさっさと役から離れることができる人。キャバ嬢からするととてもありがたいお客となる。
彼のような男こそ、間合いの魔術師。深入りせず、かといってよそよそしくもない。怪人クンもそんなふうにできたらどれだけいいだろうなぁ。

日中は青空が広がり、暖かい一日だった。
18時すぎ、どしょっぱいMCから電話がある。少しばかり雑談のあと何を言うかと思えば…。
『お蝶さんは綺麗だよねぇ。グヘヘヘ、そう思わない?』
なんだよ唐突に。この男はお蝶の現在(いま)を怪人クン以上に知っていた。どうしてそんなことまで? 訊くと『ブックマークしてるからさ、彼女のブログを。グヘヘヘ』と笑う。そうか。お前も常にお蝶を連れて歩いてるわけね。なら彼女に直接言いなさいよ。大丈夫。心配するな。鬼嫁には内緒にしておくから。
さぁ、いつでも行ってらっしゃい!


※『風のガーデン』(フジ)が感動の最終回でしたね。番組タイトルの文字は以前も書きましたが故・緒形拳さんの直筆(写真)。
それはそれはやさしい音色。劇中では何度も♪『乙女の祈り』が流れますが、わが街静岡では、かつてゴミ収集車から聴こえるメロディーがこれでした。それ以来、怪人クンの中では〝ゴミ屋の音楽〟としてインプットされています。