怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

魂のチラリズム

2006年10月31日 | Weblog
<10月30日(月)>

誰しもワンデーは24時間。この限られた時間を楽しくするも、つまらなくするも己次第。自力と他力。100歩譲って長州力。
人生には出会いがある。どこかの街で、酒場で、いろんな場所で誰かと共演する。何かを共有していく。
缶コーヒーのCMだったか、矢沢永吉はこう言っている。
「時間でも積み重ねていく人と、無駄にする人がいる」と。どうせなら前者でいたいよね?
1日の中で起こったもっとも衝撃的かつハッピーな出来事を、怪人クン基準で日記に綴る。時にそれは、世間の常識とはかけ離れた場合もある。考えの相違。言葉の行き違い。呆れられることも必至か?まぁ、それもご愛嬌ということで。
書いてあることはほんのひとコマ。わずかなくだりをみなさんにお届けする。できれば文章は短めに。ぜひとも心がけたいことだねぇ、これは。やっぱり長め?そのへんは、気分次第でコロコロ変わる。ガガママ気まま、相変わらずのようだなぁ(笑)。

ここから先は、扉をノックした方だけが怪人クンの心の中をネット経由で見ることができるのです。ご心配なく。それをしても犯罪にはなりませんから。ムフフフ…。
「前のようにあれもこれも全部は見せないの?マイナーチェンジじゃない、それって?」
「うん。でもね、見えない部分があるから逆に面白いこともあるって気づいたんだよ。今さらながらね。丸裸の女性を見るより、ちょっぴり開いた胸元のほうが興奮するってあるじゃん?あれだよ」。
魂のチラリズム。コンセプトはそこにある。だから新タイトルはこれにした。
『怪人クンのチョットだけョ!』
本日は紹介まで。ゆうなれば、前夜祭でございます。


※読者のみなさまへ。今後このブログをご覧いただく際は、♪『タブー』(加藤茶でおなじみ)のメロディを口ずさみながらお読みいただくと、楽しさがふくらむかもしれません。なお、それをしてもつまらない場合、一切の責任は負いません。ムフフフ…。
※クラブハイツの天井(写真)。


さらば『怪人クン☆cafe』

2006年10月30日 | Weblog
<10月29日(日)>

いつものホテルで東京の朝を迎えた。8時の目覚ましで起きる。
カプセルという狭いスペース。手を伸ばせばすぐに届く。つまみを右回りにひねる。ライトをONにする。だんだんと明るくなっていく。寝てしまえば気にならないが、起きるとそこは苦痛空間になる。窮屈な場所から一刻も早く脱出したくなった。布団を蹴飛ばし廊下へ出る。
これまた決して広いとは言えないロビー。窓のカーテンを開けてみる。夜中の雨は上がって、空には晴れ間が覗いていた。
くつろぎの場。大きなテーブルが1つと、小さなテーブルが1つ。いくつかの椅子がある。色は全部黒。
目の前にいた泊り客がテレビのスイッチを入れた。すると、先ごろ亡くなった元プロレスラー、大木金太郎さんの特集をやっていた。VTRが流れたあと、いっぺんスタジオにカメラが戻る。司会は徳光和夫さん。ゲストには高田延彦さんの顔がある。
再び映像が流れた。黒のスーツに赤いマフラー。長いアゴ。韓国から帰国したばかりの〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さんがインタビューに答えていた。大木さんとの思い出を語る。
「とにかく彼はいびきがすごくて…」。修行時代、若い頃の話をする猪木さん。
くしくも、猪木さんのデビュー戦の相手が先輩・大木さんだったのだ。享年77歳というから、63歳の猪木さんより14歳年上ということになる。10分ほどこの特集は続いた。

実はこの日、怪人クンは『GENKi塾』のゆずさんと会う約束をしていたのだ。そんな時に猪木さんをこうした形で見る。これも何かの偶然か?
10:15、彼は自転車でホテルの前へやってきた。
「久しぶり!」
にこやかにゆずさんが言う。彼はここからさほど遠くない場所に住んでいるのだ。
4ヵ月ぶりか?6月26日、横浜は赤レンガの『猪木VSアリ30周年パーティー』以来の再会となる。
「近くに茶店があるからそこに行こう」。彼に案内される。
ほとんどの席がお客で埋まっていた。2人ともモーニングセットを注文する。トーストとコーヒーとサラダが付いている。
三重の話をさっそく訊いた。ゆずさんは「手作り感があって、とっても楽しいイベントだったよ」と振り返っていた。ぜひ次回は怪人クンも参加するよ。
「誰が来たの?」
参加者の名前を訊くとおなじみの面々が続々登場。えっ、生徒会長M氏が司会を務めたの?それは見てみたかったよ。ハマのフクちゃん、イノキ者Aさん、〝尺八芸人〟天山氏、帯広夫婦、義塾先生も来たんだ?うわぁ~、彼とはイタリア以来だから会いたかったなぁ。
猪木話は終わらない。今月25日、池袋にオープンした「アントニオ猪木酒場」についても教えてくれた。
「今度一緒に行こうよ」とゆずさん。うん、面白いねぇ!

いつも心に猪木。
彼もそう。ほかの塾生もそう。もちろん怪人クンにも言えることだが、みな同じ気持ちなのだ。
「アントニオ猪木が大好き!」
結論はそこに行き着く。
話題が途切れることはなく、3時間も語り合った。店を出た時は13時になっていた。
ありがとう、ゆずさん。
14:06のひかりで怪人クンは東京を後にした。もしかすると、年内はこれがラスト遠征になる可能性が高い。今、怪人クンの回りは何かとバタバタしているからだ。

日記はこのへんにして…。
サブタイトルを変えてまだ間もないが、どうも不評のようなのだ。一番の理由は「怪人クンには似合わない」。
実際にそう言われたわけじゃないんだけどね(笑)。確かに〝恋遊歌〟という響きはどこか綺麗すぎる感じがするな。ミスマッチを狙ったというのもあったんだけどなぁ。
よし!これで最後にしよう。もう1度だけタイトルを変更する。サブタイトルだけじゃないぞ。今度はメインタイトルにも手を加える。さらば『怪人クン☆cafe』。
この名前は昨年9月に始まったから、かれこれ1年以上続いたことになる。現在、頭の中は2つの候補で揺れている。〝cafe〟を残すか?それとも外すか?これも考え中だ。
新タイトルの発表は、このブログがスタートを切った10月31日(あした)にする。
早いもので、怪人クンを〝世界〟に発信して丸2年になるのか。
2004年10月…『怪人クン恋遊記』→2005年9月…『怪人クン☆cafe』。その次に来るものは?一体、どう変るんだ?


※うたさんから送られた写メール。某駅のホームに立つ怪人クン(写真)。
「その格好泥棒みたい(笑)」(うたさん・談)。え~、そうかなぁ?


放送禁止

2006年10月29日 | Weblog
<10月28日(土)>

暑い。これが10月の、この時期の気候なのか?黒のハンチング帽に汗がにじむ。
新宿・歌舞伎町に降り立つ。時刻は13時を少し回った頃。あと1時間もするとそれが始まる。
今回の東京行脚。14時から開催される『ミスシンデレラコンテスト2006』というイベントを観るために怪人クンはやってきた。会場はクラブハイツ。新宿コマ劇場の真横にある。ジャンクボさんによると普段ここはキャバレーだという。たまにいろんなイベントが開催される。同所でプロレスの興行もあるという。

うたさんから電話があったのは、まだ怪人クンが代々木にいる時だった。電車に乗っていたので新宿駅に着いたところでかけ直す。
『怪人クン、コマ劇場で待ってて』。
「わかったよ」。
返事はしたものの、困ったことにコマがわからない。駅を出ると交番があったので道順を訊いた。言われたとおりに行く。ディックの看板があるすぐ横の路地をひたすら進む。果たして方向は東に向いてるのか?西か?北か?はたまた南か?そんなことはわからないまま進んでいく。とにかく人が多い。しばらくすると見えてきた。黒い外壁のビル。正面入口で立っていた。大きなスクリーンからサザンオールスターズの歌が流れてくる。体が動いて口ずさむ。
ターザン山本!さんとうたさんがやってきた。
「怪人クンの顔を見ると元気になるよ」。ターザンさんはうれしい言葉をかけてくれた。審査員でもあるターザンさんは先に会場へ入っていった。うたさんも一緒だ。怪人クンは外でジャンクボさんを待つ。
ぞろぞろ人がやってくる。うわっ。見るからに強烈というか、個性派たちが集まってくる。威圧的な外見の連中ばかりだ。たとえると、強面(こわもて)のエグザイルや頭の悪そうなあゆ&倖田。Vシネマのチンピラ。そんな感じの人々がうじゃうじゃ。
合流したジャンクボさんにポッリと言ってしまう。
「静岡という街がいかに平和か。それがわかったよ」。
ジャンクボさんも「そうだよ。静岡は平和だよ」と頷いていた。
彼が教えてくれた。
「あそこの人、誰だかわかる?」
「さぁ?」
開場前。怪人クンのすぐ近くに立っていた男性。金髪のその人がロス疑惑で世間を騒がせた三浦和義氏であることを。三浦さんも審査員なのだ。背が高い。現在は映画プロデューサーをしているようだ。知らなかった…。
中に入るととにかく広い。天井のシャンデリアが目に飛び込んでくる。キャバクラ、風俗など多種ジャンルからエントリーされた。女のコの応援団か?太鼓や歓声がこだまする。気合が入ってるなぁ。

さてさて、肝心のイベント。16名の女のコは3分という限られた時間のアピールタイムでさまざまなものを披露した。ダンス。歌。演劇など。
感想だが、良くも悪くも〝すごいものを見てしまった〟。そう言っておく。何がどうすごいのか?一番知りたい部分だろう。読者には悪いが、詳しいことは書くのをやめる。理由は〝放送禁止〟ということにしておくよ。
ただ、4時間という長丁場。怪人クンの席がステージを背にした場所のため腰をツイストした状態で観なければならないのも苦痛だった。おかげで日曜日(29日)現在も腰が痛いよ。
18時に終了。居酒屋ともう一軒、ジャンクボさん行きつけの魚料理の店に4人で入る。怪人クンは体調不良と、あることが重なりフリーズ状態に。言葉がほとんど出なかった。
この席で、ターザンさんが「学ぶとは何か」について話してくれたのだが、これは興味深かった。なるほど。そういうことなんですね。
ジャンクボさんとはここで別れる。21時すぎにターザンさん、うたさんとともに電車でいつもの京成線に乗る。目指すは青砥(あおと)。ターザンさんは立石で降りた。

体調不良が続く。そんな怪人クンを救ってくれたのは、うたさんがチョイスした居酒屋。〝チムニーの風〟だった。青砥にあるその店のバイトの女性がまたしても怪人クンとうたさんに向かってこう言った。
「お待ちしておりました。お久しぶりです」。
うたさんは感心していた。普通、居酒屋でここまで憶えてくれないよね?しかももっとすごいことがある。あれは7月の終わり。〝海人〟(ウミンチュ)という焼酎ボトルを入れたのだが、流さずとっていてくれたのだ。1~3ヵ月もすればほとんどの店は流すはず。それなのに…。なんていうサービスが行き届いた店なんだよ、ここは!
うれしいねぇ。気分爽快。さっきまでの体調不良が嘘のように、怪人クンの心は晴れ渡っていた。
0:30、店を出る。心は晴れたが、外は雨だった…。


※うたさん撮影の1枚。ステージを見つめる怪人クン(写真)。クラブハイツにて。


溺死的な一件落着!

2006年10月28日 | Weblog
<10月27日(金)>

怪人クン、ネットの海で四苦八苦。なおもPC更新できずにアップアップと溺れ続ける―――。
この日になっても症状は変わらなかった。パソコンの画面はどのページにアクセスしても次のようなメッセージが出るだけ。バックは白色。黒い文字でこう記されている。
『ページが表示できません。検索中のページは、利用できません。Webサイトに技術的問題が発生しているか、プラウザの設定を調節する必要があります』。さらに読む。次のことを試せといくつか説明が書かれている。やってみても効果はない。下部バーのところには、インターネットエクスプローラーのアイコンと、〝Done〟というアルファベットが仲良く並んでいる。英会話のごとく、巻き舌でその単語を発音してみる。結果は?そんなことしたって直るわけないよなぁ(笑)。
それにしてもなぁ。一体、どうなってしまったのか?

ギブアップ。メカ音痴の怪人クンにはお手上げだ。ちょんまげよ、キドよ、遠く離れたイスタンブールのカンフーよ…どうすりゃ直るの?教えておくれぇ!
1分前にメールすると19:02、キドから電話が来る。早い!いくつかの対応策を彼が教えてくれた。
「ふむふむ。ありがとう。あとで事務所に行ってやってみるよ」。
2時間後。怪人事務所。誰もいない13坪の部屋。静まり返ったその場所に緊張感が走る。言われたとおりにコンセントを入れなおしてみた。パソコンを立ち上げた。
♪プ~ン。命が吹き込まれたような元気のある音がする。もしかすると行けるかもしれないぞ?胸騒ぎだ。期待感が高まる。〝Windows〟のマークが消え、待ち受け画面が現れた。昨年6月。イタリアはローマ。コロッセオをバックに、アントニオ猪木さんに肩を抱かれる笑顔の怪人クン。最高の1枚。撮影してくれたのは『GENKi塾』の仲間、ものまね芸人・アントキの猪木さんだ。元気ですかぁ~!?
左手でマウスを握り、勢いよくメールのアイコンをクリックしてみた。するとどうだ?
ど、ど、ど、ど、どぉぉぉ~~~。たまりにたまったメールが次々届く。便秘解消の瞬間である。こうなればネットだって。カチッ。再びクリック。で、で、出ましたぁぁぁ~~~。
確かにこれはホームページだ。ある新聞社のそれが間違いなく映し出されている。すぐさまキドに電話を入れた。
「出た。出た。見れた。見れたよぉ~。ありがとう」。
『ハッハッハッハ。よくあることだよ。よかったね、直って』。
電話の向こうで彼は笑っていた。近日、飲む約束をした。気分晴れ晴れ。あしたは東京・歌舞伎町。奏でるリズムは〝1、2、3ダーッ!〟

そうと決まれば今宵もあのコに会いに行こう!
その先は、言わなくてもわかるでしょ?
ひらひらひら~。怪人クンの頭上には、変った形の星がぐるぐるぐるぐる回りながら、いくつもいくつも輝いていた…。

とにかくさぁ、ネットの海で溺死することもなくてホントよかったよ。ホッ。
溺死的(歴史的)な一件落着!めでたし、めでたしぃ~。


※イノキ者Aさんが送ってくれた写メール。猪木さんの『道』(写真)。行けばわかった。行けば開いたネットの世界。祝・復活!


どっぷりネット人

2006年10月27日 | Weblog
<10月26日(木)>

当たり前のように見れたものが見れない。使えたものが使えない。なんて不便なことなのか?世界からの離脱。閉ざされた情報源。それがすべてじゃないとはわかりつつも。間違ったものもいっぱいあるのに…。
こんな時、頼るは新聞なんかのアナログ素材。それでも消えない不安。染み付いてしまった手軽さ。
便利の反対は不便。つのるストレス。不快感。苛立ち。喪失感。見つからない出口。やり場のない怒り。

ネット社会に浸かった毎日。たった1日できないだけでこんな憂鬱になるなんてね。これが数日も続いたなら?怪人クンも、どっぷりネット人。

朝から晩までつながらなかった。19時すぎ、とうとう更新を断念。ってことは、25日の出来事はお蔵入り?いえいえ。日記は書いてある。パソコンで。アップができ次第こちらに載せる。この文章はケータイ更新。なんとか書いたが、やっぱ大変だ。
再開までもうちょっとかかりそうだ。しばしお待ちを!


※日本一。男の花道。優勝!最高の結末。涙の新庄(写真)。
※お待たせしました。10月27日(金)21:56、おととい25日分の日記を追加更新しました。

至福の思い出、またひとつ…

2006年10月26日 | Weblog
<10月25日(水)>

なんだかパソコンの調子がおかしい。ネット生活、完全離脱か?
もしかするとこれは、ブログの神が『怪人クンよ、たまには更新しなさんな』と休息を促してきたのかも?んなわけないか(笑)。
症状はというと、画面上に〝ページが表示できません〟とか〝サーバーダウン〟なんてものが下のバーに出たり…。修復方法、まったくわからんぞなもしぃ~。
ここ数日、ネットもメールもエラーばかり。繋がるページもあれば、そうでないところも…。
くしくも、怪人クンの人生も〝エラー〟の連続だ。まぁ、それは冗談だけど(笑)。
こういうのはマジ、イラつくんだよなぁ。今までできてたことができなくなる。不便だなぁ。どうすりゃいいのさ?ちょんまげ?キド?SOS!
果たして、今書いているこの日記も更新できるのだろうか?毎日が綱渡り。ヒヤヒヤものだ。
ちなみに、本日(26日)はホント最悪な状態にある。打開策は?ケータイでの更新しか方法はなさそうだ。気がめいると文章も雑になるよ。言い訳してるようでいやだけど、ズバリ本音だ。

やっぱなぁ…。彼女との時間は怪人クンにとってなくてはならないものである。外すことは絶対できない。
19時にいつもの場所でお蝶と待ち合わせた。毎月25日といえば世間は給料日。歩く人の数。現金なものだなぁ。それなりに賑わいを見せていた。軽くラーメン屋に入る。
「アタシはこって系とんこつが好きだよ。うん、ここのは美味しいねぇ!」
笑顔で答える。怪人クンが週に2度は通うその店に彼女を連れて行った。奥のカウンター席。左隣がお蝶だ。彼女の学校の話などを訊く。
「へぇ~、なかなか面白い勉強をしてるんだね。怪人クンもその授業受けてみたいよ」。
彼女は笑った。
ラーメンはすぐ食べ終わる。それりゃそうだ。
20分ほどで店を出た。20時までにはま多少の時間もある。もう1軒。これまたおなじみのコース。スタバに寄る。ここの3階になるのかな?ソファー席でゆったりくつろぐ。

10月といえばハロゥイン。お蝶の働く店でも今月末、そのイベントがあるという。
「何やるの、今年は?」
「まだわかんないの」。
「そう。楽しみだねぇ」。
「うん。その日は来てね。ねぇ、怪人クンも何かのコスチューム着てきてよ。猪木さんとか?(笑)」
「猪木さんはダメだよぉ。だって赤いタオルとパンツ一丁だもん。(店から)出禁になるようなことはできん!なんてな。ムフフフ…」
「???」
黙りこむお蝶。話題をスルー。
「よかったら〝オヨヨ〟の署長さんも一緒に連れてきて。会ってみたいなぁ、ぜひ」。
「わかった。訊いてみるよ。でも彼って〝オヨヨ〟しか言わないよ。それでもいい?」
「いいよ(笑)」。

20:15、店に入るといい香りが漂ってくる。入口も店内にもいつも以上にドカ~ンと、花束が飾られていた。お蝶が教えてくれた。
「きょう誕生日の女のコがいるの」。
そのコはこの店でも人気のある嬢だという。怪人クンも何度かしゃべったことがある。お蝶が着替えてくるまでの間、付いたことがあるからだ。
いつもニコニコしていて感じのいい印象を受ける。おっとり系というよりは、元気娘といったタイプかな?これはあくまで怪人クンが見て感じたことだ。ある程度話してみれば、また違ったものが見えてくるだろう。10分足らずの〝プレビュー・トーク〟ではなかなかうかがい知ることはできない。
そんな彼女は、おじさまたちに好かれているらしい。言われてみれば、なるほど。なんとなく頷ける。誕生日、おめでとうございます。

お蝶との60分は何度も言うが、一瞬で通りすぎてしまう。あっという間だ。
じゃあね!?まだまだ。このままじゃ終わらない。盛り上がったところで30分の延長戦だ。話は途切れることなく弾んだ。
しかし、またしても。1800秒。タイムアップはすぐにきた。
お蝶にお札を渡す。彼女が伝票の入ったブックカバーをボーイに預けた。彼がおつりを持ってくる間、「ちょっ、ちょっ、ちょ、もれそう!」
いっ、急げぇ~!怪人クンはトイレに駆け込む。用を足し席へ戻る。
「お帰りぃ~」。やさしくお蝶に迎えられた。おしぼりを手渡される。
「ただいまぁ~。あぁ、スッキリした」。
「よかったねぇ~」(ニコッ)。
遠慮のない会話。これでいいのだ。〝力を抜く〟とは、こういうことから始める。
再び入口。彼女に見送られてエレベーターに乗り込む。手を振るお蝶。ドアが閉まる。笑顔の彼女が視界から消えた。
つかの間の夢。リアルなひととき。至福の時間はまたひとつ、思い出に変った。
時計を見る。もう少しで22時になろうとしていた。怪人クンは歩き出す。自分に見えるわけじゃない。けど、どことなく背中がさびしげだ。そんな気がした…。

それも一瞬。だってそうだろ?考えてみたらすぐに会えるじゃないか。NEXTがある。ダッハッハ。そう思ったら元気になった!


※写真は後日。

最後は怪人クンが勝つ!

2006年10月25日 | Weblog
<10月24日(火)>

午前中の雨は止み、空にも日差しが覗きはじめた。
12:30。街中のそば屋に立ち寄る。この時間、店内はサラリーマンでいっぱいだ。コの字型カウンターの左端。入口から見ると最も奥の席になる。そこに怪人クンは座った。なんとか入ることができた。
目の前の旦那さんに「ざるそば、お願いします」と注文する。
「ハイッ。ざる一丁!」旦那が返す。
待ち時間を利用してケータイをいじる。
怪人クンの真後ろ。高い位置にテレビがある。チャンネルは不明だが、ワイドショーが流れていた。数日前の〝メイド狩り〟を特集していた。このところ、アキバのアイドルが相次いで襲われているという。オタクたちがインタビューに答えていた。
「許せませんよ!」
みな声をそろえて興奮気味に語っている。店にいたサラリーマンたちも少なからず興味があるらしく、画面に見入っていた。司会者が締めて続いての話題になる。
先ごろ亡くなったベテラン俳優・藤岡琢也さんの葬儀の模様が生中継された。斎場には『渡る世間は鬼ばかり』(TBS)通称〝渡鬼〟ファミリーの顔もある。
ムードは連鎖する。それまで明るかったそば屋の空気が一変した。お客たちが静まり返ったのだ。音声がハッキリ聴こえてくる。お経。すすり泣く参列者の声。
人の死は悲しい。だからしんみりする。でもなぁ。ここでBGMにするには悲しすぎるよ。その店まで暗ぁ~いムードになっちゃったら美味い料理もなんだかなぁ…。できることならチャンネル換えてくれ!そんな気にもなりかけたが口には出さなかった。
元気はく奪?
某ドリンクのCM。その逆さまヴァージョン。こんなフレーズはもちろんないけど(笑)。勘定を済ますと、その場から足早に立ち去った。

夜は再び雨模様。
そういえば、こんな話を耳にした。
舞台は東京。その片隅。ごくごく一部のエリアで今、怪人クン株が大暴落の一途を辿っているという。
この日届いた1枚のポストカード。文面にはその人の分析が書かれていた。
≪彼らはおそらく〝君とはもう付き合いきれない〟。そういうことじゃないかな?≫

ほめられたり、叩かれたり…。怪人クン株も忙しいよねぇ?(笑)
上がったり下がったり、左に行ったり右に行ったり。コロコロ変動する。ホント、他者からいろんなことを言われるなぁ。安定しない。一箇所にとどまることを知らないらしい。
でも、ものは考えようだ。いつも同じ評価しかされないっていうのも面白くないよねぇ?そんなのはつまんなくない?たとえそれがほめられ続けたとしてもね。
良くも悪くも話題にのぼる。こうしてネタにされる。いいことじゃないか?叩かれ、けなされようが〝言わせたもん勝ち〟。逆に話題にもされなくなったら〝黙らせたもん勝ち〟。勝ちは勝ち!
どっちにしても、最後は怪人クンが勝つ。そういうことなんだよね!ムフフフ…。


※19:30すぎ、うたさんから電話がありました。『面白い漫画(コミック)を見つけたよ!』その表紙を写メールでも送ってきたのです。こちらです(写真)。『内容も面白いよ!』と言ってました。それにしても、よくこんなタイトルの漫画を見つけたものです(笑)。



絶対孫(そん)はさせません!

2006年10月24日 | Weblog
<10月23日(月)>

人恋しい秋の夜。窓の外は雨。5センチほど開けてある。ピュ~~~。肌に涼しげな隙間風が当たる。なんとなく、センチメンタルな匂いを漂わせて…。
突然の睡魔。座椅子にも垂れて目を閉じる。うとうとうと。力が抜けていく。30分ほど眠りに落ちた。それをするだけでも体が楽になる。
さてと、元気になったところで!今宵もぷらり?…というのはなく、どこにも出かけずウチにいた。
情報には乗り遅れるな!社会の動きにも目を向けなくちゃ。
22時からの『報道ステーション』(テレビ朝日)。その冒頭。古舘伊知郎氏の声につられてニュースを見た瞬間、怪人クンの脳裏にはこんなコピーが浮かんだ。

〝絶対孫(そん)はさせません!〟

お客さまには得させる。当社は損して得取るの意。う~ん、怪人クン10点。当たり前すぎるかな?(笑)
この業界にも価格破壊、到来?熾烈な競争。今月24日からいよいよスタートするケータイの〝番号ポータビリティーシステム〟。それに伴い、ソフトバンクが動いた。ソフトバンクモバイル同士のユーザー利用なら通話料、メール料ともに無料(原則・例外あり)にするという仰天戦略を同社総帥、孫正義社長が発表。名付けて「予想外割」と言うそうだ。
へぇ~、そりゃあまた思い切ったことを考えついたもんだなぁ。生き残りをかけての大勝負。他社との差別化。こういったうれしい〝裏切り〟が消費者の心をくすぐる。引き付けるのは言うまでもない。
しかしだ。通話相手がどこの会社のケータイを使ってるのか?なんてことはいちいち気にしないのも実情。後日、料金明細を見て初めて「今月安くなってるなぁ」と実感することになるだろう。
どちらにしても、これに乗っかった人たちは結果的に得した気分になるわけだ。基本料金はかかるが、〝タダ〟に勝る究極のサービスはないのだから。やっぱり魅力だ。
番号そのままに移籍可能。これはもう好みの問題になる。安さをとるか?ブランドで選ぶか?それでも怪人クンはドコモを使う。理由は…なんとなくドコモが好き、だからだ。安さは最大の魅力。しかしだ。怪人クンの中では後者ということになるのかな?
みなさんはこの話、どう感じてる?

話は変わって。
少しばかり時を戻す。曇り空。街中から北へ向かったとある場所。
たまには塩ラーメンを食べたいなぁ。それがキッカケ。13時ちょっと前、ランチをしようと足を止めた。外観はオレンジ系。どちらかと言えば派手。明るい色合い。入口の看板。〝舌塩ラーメン〟の文字が目に止まる。飾り付けのノボリには〝こだわりラーメン〟とある。表に備え付けられたメニューにはカレーも書かれていた。ラーメン専門店とは違うのか?まぁいいや。ひとりで入ることにした。暖簾をくぐる。
「いらっしゃいませ。靴はこちらへお願いします」。女性の声。
え、マジ?いきなり靴を脱がされた。土足厳禁の店。下駄箱にそれを置く。入口横には個室が1つ。4人ほどが入れそう。そこを通り抜け奥へ。カウンター席に通される。老人男性がひとりで座っていた。全席掘りごたつ式。脚は楽にできるみたいだ。
目の前で作業する店主はコック服のようないでたち。キャップは被ってない。テレビでもおなじみ。ラーメンの鬼、佐野実氏が着そうな服と言えばわかっていただけるだろうか?フロアーをさきほどの女性が担当。2人は夫婦らしい。どちらも愛想があるとは言えない。黙々と仕事する店主。メニューを見る。
〝フレンチのシェフが作る塩ラーメン!〟
大きな文字で書いてある。この人、もともとそっちのジャンルの人なのか…。そういえば、佐野実氏もそうだよなぁ。かつては洋食屋のオーナーだったんだよね。
常識にとらわれないラインナップ。〝フォアグララーメン〟(1750円)なんてものまである。値段設定は高め。最も安くて750円。あとは900円とか1000円以上のもの。
怪人クンが注文したのはオーソドックスに塩ラーメン。冒険してもよかったが、きょうの気分はそれだったからだ。
しばらくすると運ばれてきた。白いどんぶりに上品な盛り付け。さすがはフレンチのシェフ。レンゲですくってみる。まずはスープ。やさしい味だ。次に麺。ちょっと柔らかいかな?どっちかと言えば怪人クンは硬めが好き。肉は牛肉を使用。
食べ終わって思ったのは〝おとなしい〟という印象。不味くはないが、驚きもない。ゴルフのスコアで言うと、プラマイ0.(ゼロ)の〝パー〟というか…。
靴を脱ぐのも面倒だ。次はたぶん、ないかな?
食寄稿はジャンクボさんに任せるよ(笑)。

ケータイもそう。ラーメンもしかり。結果はどうあれ、どんな商売でも〝人(他社)とは違ったことをやる〟。それは大事なことである。でもこれができそうで、できないことでもあるのだ。


※ラーメン屋のノボリ(写真)。


この男、大パク進中!

2006年10月23日 | Weblog
<10月22日(日)>

今この男が面白い!〝ぱくぱく星人〟ウチパクさんその人だ。
彼もあるところで日記を書いている。怪人クンもたまにだが遊びに行く。読ませてもらうのだ。そこにこんなことが書かれていた。
ウチパクさんはこのところ、ぱくぱく仕事が忙しいという。いいことじゃないか!それで、「日記なんか書いてられないよぉ~ぱく、ぱく、ぱくぅ~」と悲鳴をあげていた。そしたら彼はひらめいて、日記を10分で片付けるという〝ぱく業(わざ)〟を開発。オリジナルホールドをあみ出した。やるなぁ、おぬし。♪ぱく、ぱく、ぱく(手を叩く音・拍手)。

ウチパクさんの〝ぱく〟は誰が言ったか知らないが、「パクる」の意が含まれているらしいのだ。それが語源でウチパクというんだっけ?彼は他者から聞いたものや実際見たものなどから〝これだっ!〟というものをパクってエネルギーに変えているのかもしれないねぇ。でも、それって見習うことなんだよね。積極的に盗もうとする姿勢はいいよね。パクることは欲があるという証拠。
ということで、怪人クンが日記なんか書く暇がない時は、ウチパクさんを参考に業をあみ出すよ。
うん!いいことを教えてもらった。ウチパクさん、ありがとう!ぱく、ぱく、ぱくぅ~。
あ、そうそう。彼の日記によると、どこの誰かさんもキャバクラにハマッテルって書いてあったなぁ。見てて痛々しいんだ?しかも、その男は友だちや周りの忠告を一切聞かないというじゃないか?
へぇ~、世の中には似た者同士っているんだねぇ。怪人クンにもそういうとこあるしね。他人事には思えないなぁ(笑)。

最近、世の中の話題に疎くなってるんだよね。ニュースをほとんど見る機会がない。ヤバイなぁ。情報遅れはまずいよ。ターザン山本!さんの言葉じゃないけど、浦島怪人になっちゃうよ。気をつけよう。
日曜日、夜は雨。久しぶりだよ。いつ以来なんだろう?
19時すぎのことだ。部屋のテレビではプロ野球の「日本シリーズ」(第2戦)が放送されていた。どこの局だったか?チャンネルはわからない。それをところどころ見る。何回の攻撃かも忘れたが、新庄剛志(日本ハム)の打席が偶然映った。相手はセ・リーグの覇者、落合監督率いる中日。
怪人クンが、新庄の生打席をこうして見た記憶は…考えてみたけど初めてのような気がする。もちろん、遅い時間のスポーツニュースなんかではVTRで見たことはある。せっかくのナマ。目に焼き付けるはずが、その打席で彼はどうなったか現在(いま)まったく記憶にない。〝同伴アルツハイマー〟の影響は、こんなところにも及んでしまうものなのか?(笑)
新庄みたいな選手は必要だよね、やっぱ。プロ野球界を盛り上げるためにも。今さらながら言うのもあれだけど、ホントやめるのは惜しいよなぁ。

とにもかくにも、ただ今〝大パク進中〟のウチパクさんから目が離せない!ぱくぱく星人から目をそらすな!見逃すな!


※おっと、怪人クンとしたことが…。「PRIDE.32」(ラスベガス大会『スカパー!』PPV生中継)を見逃してしまいました。
※再使用です。怪人クン作、大不評のウチパクさんの絵(写真)。


ハートの風船

2006年10月22日 | Weblog
<10月21日(土)>

ハートの風船。真っ赤な恋心。それがパンパンに膨れ上がりすぎた。MAXに肥大しすぎた。要するに燃え上がりすぎてしまったのだ。勝手に、ひとりだけでね(笑)。
コメント欄でどなたかが言ってた「夢心地」。ある部分ではみんなの言うとおり。
「キャバ嬢の中にはそれ(営業)を前面に押し出すコもいるし。アタシにだってあるよ。同伴は基本的に〝しなきゃいけない〟からね。誰とでもってわけじゃないけど…。時には営業だってかけるよ。できるならしたくないけど。今夜お客さん来ないなぁ?ヤバイよぉ。どうしよう?電話かけなきゃ。メールしなきゃ、とか。怪人クンはアタシを美化しすぎだよ…」。
その瞬間、怪人クンは完全なフリーズ状態。出そうにも次の言葉が続かなかった。
バリバリバリ~~~ガシャン。何かが落ちて、ガラスが飛び散ったような耳を劈(つんざ)く衝撃音。どこからかそんなものが聴こえて消えた。幻覚音とでもいうのか?
でも、彼女自身の口からそれが聞けて靄のような、あるいはベールのようなものが取れて視界がハッキリしたのも確か。魔法が解けたとか覚めたとは違うが、スカッっとどこか吹っ切れたものもある。よかったんだよなぁ。ある意味、これで…。
彼女は仕事。怪人クンはお客。たくさんのファン、その中のひとりにすぎないのだ。怪人クンから見たらスペシャルだけど、彼女にとってはスペシャルでもなんでもない。大事なお客さん。好感持てるお客さん(?)。共演者の一人。
彼女にとって、そこは舞台。戦闘体制の女優時間。モードの違い。ふたりの温度差。怪人クンは、それをわかっていても認めたくないという気持ちがどこかにあった。だから、同伴問題にも熱く反発しちゃったんだろうね。バカだよなぁ、怪人クンも(苦笑)。
それについては、ここに終結する。別にもう同伴をしないとか、行かなくなるという意味じゃないよ。読者の意見は素直に受け止めるということ。
ただ、怪人クンの言う線引きの意味はリトル浜松さんが言うのとちょっと違うんだけど。これは、自分自身に対する〝ブレーキ〟についてなんでね。これについては上手くまとめられる時に改めて話すかもしれない。今すぐはちょっと。
怪人クンの考えは、だとしても「お互いが、楽しければいいじゃないか」。それに尽きる。

好きになりすぎると余裕がなくなる。そことかそれしか見えなくなる。誰しもそんなことってあるんじゃない?気づかないフリ。嫌われたくないから好かれようといい人になる。時に自分を殺す。それが己を苦しめる。次第に空回りもする。そういうところまで風船が大きくなりすぎた。衝撃に耐えられず破裂しかけた。
こうなると、とくに怪人クンみたいなタイプの人間は危険信号といえる。
今ならまだ間に合う。破裂してしまったら元も子もなくなる。
〝ために~~してあげる〟という気持ちでいるのもいいけど、度が過ぎると相手にとっては負担になる。ちょっぴりいい加減。その程度でいい。
これからは、彼女の前で自分らしさをより出してもいいんじゃないか?ガガママになるとか変な意味じゃなく、今よりもっと楽にするのだ。〝好き〟という気持ちに押しつぶされないためにも。
彼女に対する距離。くっつきすぎず、遠すぎず…。うまく言えないけど、ナチュラルにギアチェンジ。この頃、ブブブブ~ンっとスピードを出しすぎて白煙が出始めていた。コースからも外れかかっていた感がある。
どこかで構えすぎていた。知らず知らず力みすぎていた。こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないみたいな…。
こんな時こそ、この風船を割らずに少しつぼめる時。余裕を持たせることが必要な時なのだ。

今この瞬間から怪人クンの中の〝お蝶道(どう)第1章〟はひとまず幕を下ろし、〝お蝶道第2章〟へと移行する―――。
ちなみにこの言葉、いつかのちょんまげのコメントから使わせてもらった。
だからといって、現実の行動は何が変わるわけでもない。この先もお蝶に会いにいく。彼女を今までどおり応援する。元気をあげたり、もらったり。〝目薬〟、差しつ差されつ。ギブアンドテイク。空間は店であったり、どこかの料理店であったり。もしかすると、プライベートであったり…。一緒に笑い、語り合う。そんな関係。
章が変わろうと怪人クンの中のお蝶、大切な女性(ひと)を想う気持ちはなんら変わらない。じゃあ、何がどう変わるの?もっと怪人クン自身に余裕を持たせる。そこを変革するのだ。問題は、それが文章で上手く伝わるかどうか?あんまり自信ないけどなぁ(笑)。

昼間は相変わらず暑かった10月の第3土曜日。この時刻になると、それもだいぶ気持ちよくなった。
人々が溢れる18時の街。お蝶と待ち合わせて鮨屋へ。リーズナブルな値段で楽しめた。オシャレな空間。カウンター席に並んで座る。目の前のガラスケースにはたくさんのネタがある。どれも美味そうだ。ビックリしたのは、アボガドなんだけど芋虫のような形をしてた料理。顔もある。
「うん、美味しい!」
どちらともなく声が出た。残った顔の部分。怪人クンがパクッ。
「かわいそう。あ~あ、顔食べられちゃった…」とお蝶。
ドリンクはお蝶がウーロン茶。怪人クンは日本酒「花の舞」。これが効いたのか?このあと、怪人クンをある意味破壊することになったのだが…。
19時すぎ、ケーキ屋へも寄った。ここは彼女がおごってくれた。この時、怪人クンの心に変化というか、気づきが起きたのだ。それが冒頭からの文章に繋がるのだが…。

「苦しいの?」
「ううん、大丈夫」。
店に着いてからも怪人クンのテンションはどうも上がらない。実は、ソファに座った頃からさっきの酒が利いてきたのだ。しゃべるのも苦しい。何となく気持ち悪い。でもそれはお蝶に言わなかった。言えばいいのになぁ。カッコつけちゃって(笑)。自分でもバカだなぁと…。ラストのほうはおさまってきた。
延長30分。トータル90分が終わってからも〝それ〟が引っかかっていた。自分自身にも苛立っていたのかもしれない。そんな時だった。エレベーターを降りたと同時にケータイが鳴る。
『オヨヨ、オヨヨ。カラオケに行こう』。
なんというタイミングか!彼のこの提案が怪人クンを救ってくれた。マイク片手に思い切り歌う。声を出す。するとどうだ?あれこれのいろんなことが、なんだかちっぽけに思えてきた。そんなことで悩んだ自分がバカらしくなって、心が一気に晴れ渡った。
コブクロ、SMAP、サザン…時間いっぱいとことん歌った。
カラオケ万歳。ありがとう署長!おぬしによって怪人クンは甦ったよ。
さぁ、まだまだ行くぞ!街も怪人クンも簡単には眠らなかった。
このブログのサブタイトルは『恋遊歌』。やっぱり怪人クンから歌は外せない…。


※鮨屋の天井に飾ってあったもの(写真)。撮影:お蝶。