怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

“風俗寅さん”Y氏の教え~捜査はカネと足を使え!~

2006年01月14日 | Weblog
<1月13日(金)>

ケータイの時計は22:09。“ネコの足跡”を出る。1軒で帰るのはホント珍しい。怪人クンにだってたまにはそんな夜もある。
外は雨が降っていた。傘はない。頭だけはぬらさないようにと、黒いダウンジャケットのフードをすっぽり被り傘代わりにする。ポツ、ポツ、ポツ、ポツ、フード越しに雨音が聴こえる。ピシャ、ピシャ、ピシャ、ピシャ、歩くたびに道路に響く。
金曜日とは思えないほど街は静まり返っていた。年末から正月と“祭り”続きの人々に、もはや体力(お金)は残っていないのか?

しばらくするとウチに着く。被っていたフードをどけると、水しぶきが飛んだ。
エレベーターに乗る前、“オヨヨ”の署長に電話を入れる。5分ほど話す。そうか、今宵は“いつもの日”なんだな…。彼は毎週金曜日になると、とある“勉強会”に参加しているのだ。この時間もその真っ最中だった。
会の名前は“金曜Y劇場”。講師は署長の会社の先輩Y氏という男。
この人、怪人クンも数回会ったことがあるのだが、“風俗寅さん”の異名をとるほどにこの手の業界(風俗といわれるもの全般)ネタに詳しい人である。彼に比べたら怪人クンのネオン街行脚など足元にも及ばない。大人と子供くらいの差があるだろう。
以前署長から聞いたところによると、“勉強会”は主に焼き鳥屋などで酒を飲みながらもろもろのことについて語り合うものだという。情報交換したり仕入れたりするのだ。“Y劇場”の1期生でもある署長は、先輩Y氏が語る“夜の講義”を数名、あるいはサシで楽しむ。署長の人生、言ってみれば“署長チャンネル”の中ではすっかりおなじみのレギュラープログラム。看板番組というわけだ。毎週毎週おぬしも贅沢な男だなぁ。

彼によると、Y氏の炎上ぶりは時にターザン山本!さん張りだという。とにかく凄いらしい。怪人クンもぜひ、その講義とやらを一度受けてみたいものである。
“風俗寅さん”Y氏は、北は北海道から南は沖縄まで全国どこへでも馳せ参じる。仕事を兼ねて旅をする。その数、半端じゃないらしい。
デカは足を使って捜査する。風俗はカネを遣って捜査する。という鉄則があるように、Y氏も出張先などで“飛び込み捜査”を繰り返してはネタ収集をしているのだ。ネットや他者から仕入れた情報は、まず何より己の足を使って確かめる。体感する。ただ聞いたり、読んだだけのことを他者へ伝えるのではないから説得力もリアリティーもあるのだ。もはや彼には脱帽するしかない。
そんな“風俗寅さん”Y氏にこのことばを贈りたい。
“この先50、60、70、80歳になっても生涯現役でいてください。あなたのような人がいる限り、ネオン街の灯りは消えません!”と。
彼は今、元気満々の40代である。まだまだイケるでしょ?(笑)


※“ネコの足跡”にあったくるみ(写真)。