怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

逃げろエロ茶!逃げるんダーッ!

2006年06月17日 | Weblog
<6月16日(金)>

夕方にかかってきた1本の電話。
『もしもし怪人クン?今夜1杯どう?』
ケータイのディスプレイにはどしょっぱいMCの名前。たまにだが、彼からこうして誘いをかけてくる。日常といえば…。妻を相手に旦那を演じ、子供相手に父親を演じ、会社では人当たりのいいサラリーマンを演じている。どしょっぱいMCの人生劇場はこの3本立てなのだ。たまにはそこから飛び出したい。羽目を外したくなるのだろう。まぁ、それもそうだな。怪人クンでよかったらいつでも付き合うよ。

というわけで、20時に街中で待ち合わせた。さすがは金曜の夜。賑わっている。人混みを掻き分けるようにして物体、いや球体が近づいてくる。紺色のスーツにネクタイ。右手にシルバーのジェラルミンケースを携えている。南の方角からどしょっぱいMCが走ってやってきた。小太りの図体。丸顔は相変わらずだ。額は汗と油でテカテカに光っている。この光景にもすっかり慣れた。
「お待たせ、お待たせ、グヘヘヘ」。
どこにしようか?すぐに決まる。いつもの焼き鳥屋に行くことにした。現在地から西の方角へ少し歩くとその店がある。
「いらっしゃいませ。お二人様。カウンターでよろしいですか?」男性店員が案内する。テーブル席はほぼ埋まっていたが、カウンターにはちらほら開いている箇所もあったのだ。どしょっぱいMCは生ビール。怪人クンは焼酎のウーロン割を注文。食べ物は焼鳥をタレ、塩で数本頼んだ。あとは軽いおつまみ。
酒が進むにつれ、彼が饒舌になる。というよりは、絡み酒も入っていた。怪人クンに対してではなく、ここにいないある人物に対しである。それはどんどんエスカレートする一方。続いてはプロレス&格闘技の話になった。これもまたしつこいのだ。
「プロレスがこんなになってさみしいよ。オレははねぇ『PRIDE』が大嫌いなんだよ。感じるものがないんだよ。何が面白いのかわかんないな。見たいとも思わないよ。怪人クン、昭和のプロレスと『PRIDE』だったらどっちを見たいと思う?」
この男、一体なんてことを訊くのか?とも思ったが答えた。
「そりゃあ、昭和のプロレスだろうなぁ。猪木さんがいたからねぇ」。
「でしょ、でしょ?グヘヘヘ。確かに今のプロレスはつまんないけどさぁ、オレは“ファイト”(毎週水曜発売の新聞)も“ゴング”(週刊ゴング)もずっと買い続けてるからね。グヘヘヘ」実にうれしそうな表情をするしょっぱいMC。

次の話題は?やっぱりそこへいくのか…。子供の話になる。
「怪人クン、なんでオレが送ったわが子の写真をブログに載せてくれないの?こないだ送ったじゃん?ケータイに」。
「あぁ。なんかメール届いたねぇ。文章は読んだんだけど、画像は開いてないんだよ(笑)」。
「え~、そりゃないよぉ。せっかく送ったのに」。
「アンタが勝手に送って来たんじゃん。人様の子供載せたってしょうがないもん」。
「わが子に“猪木Tシャツ”(背中に「元気ですかぁ~!?」と書かれたもの)着せたやつだったんだよ。なんで載せてくれないの?もう」。
「載せたくないから(笑)」。
「ひどいなぁ」。

まだある。
「あ、それからねぇ。オレを見て何か気づかない?」
「別に」。
「メガネ換えたんだよ。フチなしにね」。
「あ、そう」。
「カッコよくない?」
「…」。
しつこいほどに絡みつくしょっぱいMC。

こんな話題も飛び出した。
「あ、そうそう。こないだ怪人クン、エロ茶さんとデートしたんだよねぇ?それも2人きりで。ずるいなぁ。オレが誘っても彼女来るかなぁ?したいなぁ、デート。グヘヘヘ」。
彼は何度も同じセリフを繰り返す。
「なんかさぁ、怪人クンだけいい思いしたみたいだったからムカついて、Dr.トドーにメールしたんだよね。『17日の飲み会で、怪人クンをやっくけてください』って。グヘヘヘ」。
「それで?Dr.トドーからなんて返事があったの?」
「それが返ってこないんだよ、メールが。おかしいなぁ?」
「ふ~ん」。
すると、どしょっぱいMCはこんなことも口にした。
「ねぇ、ねぇ。今エロ茶に電話してよ」。
「なんで?」
「いいじゃん、いいじゃん」。
「嫌だ」。
「なぁ~んでぇ!してよぉ~。じゃあ、じゃあ、オレに彼女の番号教えてよ」。
「ダメ」。
「いいじゃん、いいじゃん」。
「勝手には教えられないなぁ。個人情報保護に引っかかるからなぁ(笑)」。
「なら、彼女にメールして。アドレス教えて」。
「嫌」。
「彼女の番号とアドレス、オレのケータイに入れたいなぁ」。
黙れ!エロオヤジ。この男はとことんどしょっぱい。
この男の戯言は、これだけでは終わらなかった。
「つい最近だけど、リトル浜松さんのブログにさぁエロ茶さんからのコメントがあったんだよね。いいなぁ~。オレのブログにはくれないんだよね、コメント…」。
知るか、そんなこと!お前はどこまでどしょっぱいんだ!この酔っ払いが!しかし、口調はしっかりしていた。

22時すぎ、場所を“ネコの足跡”に移す。ここでも続く“どしょっぱい節”。やれやれである。
“ネコの足跡”飲んでいた時、1通の怪奇メールが届く。“オヨヨ”の署長からだった。
(オヨヨ、オヨヨ。今宵の相手は、油ギッシュなどしょっぱい男ですかぁ~?二人で焼鳥?オヨヨ、オヨヨ)。
なぜ知ってるんだ?今夜の予定は数時間前急遽決まったもので、署長には一言も教えていない。なのになぜ?おぬし、怪人クンを監視しているのか?どこから覗いてる?姿を見せろ!オイッ。なんとも不気味な謎が残った。
60分ほどでどしょっぱいMCと解散。その後エロ茶に電話した。
『もしもしぃ~』。訊きはしなかったが、声から察するに風呂上りのようである。この時、23:27。怪人クンは妖怪酒場で90分の肝試しを楽しんでいた…。

それにしても今後のエロ茶が心配だ。どしょっぱい男の魔の手がついに彼女に向けられてしまったのだから…。
逃げろエロ茶!逃げるんダーッ!


※maruさん、どうも!お久しぶり。彼こそ“元祖ネオン街男”なのです。その昔は、いろんな情報提供をしてもらったものです。また遊んでくださいね!
※焼き鳥屋(写真)。