怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

大ぱく笑(しょう)

2006年06月06日 | Weblog
<6月5日(月)>

「ダッハッハッハ」
「ワッハッハッハ」
「ゲラゲラゲラゲラ」
「フォッフォッフォッフォッ」
「グヘヘヘ」
「オヨオヨオヨオヨ」
楽しい時、うれしい時、人は大きな口を開けて笑う。そこには実にたくさんの笑い方があるものだ。
時刻はもう少しで18時になろうとしていた。この日更新されたターザン山本!さんの『葛飾良寛日記』(天才日記改め)を読むと、そこには驚きの事実が書かれていたのだ。ザッツ競馬集団、UNKの“U”ことウチパクさんが4日(日)「安田記念」他のレースで総額30万円ものおカネを手にしたというニュース。マジ?やったねぇ、ウチパクさん。おめでとう!
それを知った瞬間、怪人クンの脳裏にある光景が浮かび上がった。ところどころ適度にカールした髪。広々としたおでこ。肉まんのように丸みを帯びた輪郭。メガネの下から覗く目じりが逆三日月形になった彼の笑顔である。右手には30人の諭吉を携え、扇方に広げた紙幣で勝利の風を浴びているウチパクさんの姿。彼独特の甲高い笑い声がこだまする。
「ぱくぱくぱく~ぅ」。
大爆笑ならぬ、大ぱく笑(しょう)だ。ホント、うれしそう。目を閉じるとまぶたの裏にそんなシーンが映し出された。

今宵はのんびり読書の続きだ。『黒い太陽』(新藤冬樹・著)も400ページを通り過ぎた。窓を半開きにしていると、涼しい風が部屋に流れ込んでくる。
21:18、マナーモードのケータイが震えた。数秒で切れる。メールのようだ。電話を手に取り画面をチェックする。うたさんからだ。
(フジテレビが「PRIDE」を打ち切ったらしいよ)。
えっ?まさか?これ以外のことは書かれていないので詳細はわからない。自宅にはパソコンがないのだ。あした事務所でインターネット新聞を見るしかない。
それにしても、あのドル箱コンテンツをフジテレビが突然捨てるなんて?一体、何がどうなっているんだ?
22時からチャンネルをテレビ朝日に合わせる。『報道ステーション』を見るためだ。「村上ファンド」の代表・村上世彰氏がインサイダー取引容疑で逮捕されたこと。秋田の小1児童殺害事件の犯人として女性が逮捕されたこと。この2つを柱に番組が展開されていった。
ファンド長者の村上氏(容疑者)は逮捕の直前、1時間以上にわたり記者会見を行った。その模様もダイジェストで放送された。報道陣が群がる。フラッシュが焚かれる。彼の大きな目がいつも以上に大きくなる。時折笑みを浮かべる。堂々と振舞うその態度が、逆に何かにおびえているようにも見える。潔さを装うことで必死に恐怖を振り払っているといった感じがしてならなかった。
村上容疑者逮捕のニュースを見終わるとスイッチを切った。なんとなく児童殺害のほうは見る気がしなかったのだ。ただ、逮捕された女性の表情がサングラス越しではあったが、ふてぶてしく思えた。連行された車のシーンである。

そういえば昼間本屋に立ち寄った時、『アントニオ猪木VSモハメド・アリ未公開写真集』(日本スポーツ出版社・2000円)を買ってしまった。世紀の一戦から今年でちょうど30年。それを記念して発売された1冊のようだ。ページをめくると、モノクロの写真の数々が掲載されていた。が、どれもが目にしたことのあるものとそう変わりなく写るのだ。正真正銘初公開のものばかりではあるのだろうが、大半がすでに世に出ているショットとそう変わらない。アングルが似てるからなのか?
とはいっても不思議なもので、ファンというのは迷わず買ってしまうのだ。まるで、故・美空ひばりさんの熱狂的信者が、今でも彼女のメモリアル商品が売り出されるたびに間髪入れず買ってしまうように…。怪人クンもアントニオ猪木のものに関しては、このひばり族とまったく同じなのである(笑)。

1シーン1シーン。展開の速さと、息を呑むストーリー。読めば読むほど引き込まれてしまう小説。『黒い太陽』に目を走らせていたら、あっという間に0時を回っていた。窓から流れてくる風にも気づかないくらいに、だ。「PRIDE」打ち切りのことはすっかり頭から消えていた…。


※30万をGETしての“勝利の美酒”は、さぞ美味かったことでしょう。「ダービー」より。東京競馬場(写真)。