乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント
12月16日(金) 23 : 00 〜 23 : 58 [地デ] フジテレビ『堂本兄弟もうすぐクリスマスSP』に、乃木坂が出演
12月17日(土) 16枚目第2回全国握手会 in 愛知・ポートメッセなごや
12月17日(土) アニメ映画『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』が全国ロードショー。エンディング主題歌「大嫌いなはずだった。」を、「HoneyWorks meets さゆりんご軍団 + 真夏さんリスペクト軍団 from 乃木坂46」が担当。この曲は12月07日(水)から配信限定で発売開始
12月18日(日) 16枚目第1回個別握手会 in 愛知・ポートメッセなごや
乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]
「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。
定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)
『2016 FNS歌謡祭』第2夜の「アイドルコラボレーション、今年もやります1夜限りのシャッフルメドレー」企画は、登場する人数が多過ぎる上に、次々と曲が変わるので、見終わってグッタリしました。
ここまで来ると、歌番組というより、歌も入ったアイドルバラエティという趣で、実際、曲中に徒競走をやってましたよね。
守屋さんの走りには「スゲェ〜」と圧倒されたけど(笑)、歌やダンスを堪能するという雰囲気ではなかった。
長渕剛が叫んだ「日本から歌が消えてゆく」という台詞が、一瞬頭をかすめましたが(笑)、むしろ、歌云々の前に、この企画、来年以降、どこへ向かうんだろうと、そちらの方が心配になった。
乃木坂が出演できる貴重な枠なので、変なインフレーションを起こして、結局、なくなるなんてことは避けて欲しい。
それにしても、「制服のマネキン」のセーラー服を、全員がお揃いで着ていた乃木坂と欅坂、あれほどの数、あの衣装で密集すると、異様な迫力があります。
女子高の学生決起集会かと思った(笑)。
さて、昨日の第2夜をもって、今年のFNS歌謡祭はお開きですが、振り返ってみると、女性アイドルの中では、欅坂46が大きく存在感を見せつけた印象が強い。
次の表は、出演した女性アイドルの持ち歌ステージの演奏時間を並べたものです。
(表1)『2016 FNS歌謡祭』における、女性アイドルグループの持ち歌ステージの曲名と演奏時間
凡例
[ステージ番号] 演奏時間 @ 演奏開始時刻 =「曲名」(発売年) オリジナルの歌手名
#「ステージ番号」は、「A」が第1夜、「B」は第2夜で、番組冒頭のステージを「01」として、オンエアされた順に付けた番号。番組公式サイトに記載されている
# 「演奏時間」の「2 : 35」は、前奏開始から後奏終了までが2分35秒の意
#「演奏開始時刻」の「001644」は、番組スタート時刻を 00 : 00 : 00 として、演奏開始時刻が 00 : 16 : 44 であることを示す
# 2016年に発売された曲は「発売年」を省略
# 演奏時間の長い順に並べている
[A06] 2 : 35 @ 001644 =「二人セゾン」欅坂46
[A57] 2 : 31 @ 032744 =「ハイテンション」AKB48
[B39] 2 : 27 @ 014208 =「まっすぐ」私立恵比寿中学
[B69] 2 : 27 @ 030744 =「ザ・ゴールデン・ヒストリー」ももいろクローバーZ
[B38] 2 : 16 @ 013942 =「僕以外の誰か」NMB48
[A16] 2 : 15 @ 010400 =「サヨナラの意味」乃木坂46
[A14] 2 : 14 @ 005635 =「最高かよ」HKT48
[B64] 2 : 10 @ 025210 =「12月のカンガルー」(2014) SKE48
[B17] 2 : 09 @ 004057 =「泡沫サタデーナイト!」モーニング娘。'16
[B65] 2 : 01 @ 025546 =「Kiss me 愛してる」℃-ute
来年6月に解散する予定の ℃-ute は、曲前トークにおいて、つんく♂からのメッセージビデオが流れたり、ステージ終了直後に、バックの大画面に、再び、メッセージショットが映し出されたりして、単純に演奏時間だけでは計れない、インパクトがありました。
ただ、欅坂「二人セゾン」の2分35秒というステージ時間は、女性アイドルではトップで、制作側がそのパフォーマンスに寄せる期待は、間違いなく大きいと言えるでしょう。
乃木坂「サヨナラの意味」は、NMB48、HKT48、SKE48とほぼ同じである、2分15秒で、[08Dec16]記事で指摘したように、これまでのテレビ披露では、もっとも短いバージョンに抑えられています。
しかし、欅坂の活躍が目立った理由は、単に持ち歌の演奏時間が長かったことだけではない。
以下のように、グループとして、原田知世とコラボした「時をかける少女」のステージが3分29秒もあり、さらに、センター平手友梨奈が、ゴスペラーズと、なんと代表曲である「ミモザ」を、がっつり歌っている。
(表2)『2016 FNS歌謡祭』で、欅坂46のメンバーが参加したステージの曲名と演奏時間
凡例
[ステージ番号] 演奏時間 @ 演奏開始時刻 =「曲名」(発売年) オリジナルの歌手名
歌唱及び演奏に参加したアーティスト
# 表記法は、(表1)と基本的に同じ
欅坂46
[A06] 2 : 35 @ 001644 =「二人セゾン」欅坂46
3rd選抜 (センター : 平手友梨奈)
[A29] 3 : 29 @ 014834 =「時をかける少女」(1983) 原田知世
原田知世 × 欅坂46
[B10] 2 : 37 @ 001956 =「ミモザ」(2004) ゴスペラーズ
ゴスペラーズ × 平手友梨奈
========== 第2夜アイドル「シャッフル」メドレー ==========
[B19] 1 : 40 @ 004935 =「ヘビーローテーション」(2010) AKB48
FNS歌謡祭選抜 (平手友梨奈)
[B20] 1 : 19 @ 005116 =「おいでシャンプー」(2012) 乃木坂46
乃木坂46 × キューティクル選抜 (*)
* 菅井友香・渡辺梨加
[B23] 1 : 46 @ 005607 =「制服のマネキン」(2012) 乃木坂46
乃木坂46 × 欅坂46 (*)
* 今泉佑唯・小林由依・志田愛佳・菅井友香・鈴本美愉・平手友梨奈・守屋茜・渡邉理佐・けやき坂 (長濱ねる+新人)
[B26] 1 : 41 @ 010035 =「走れ!-Z ver.-」(2015) ももいろクローバーZ
ももいろクローバーZ × 私立恵比寿中学 × FNSで走り隊 (*)
* 尾関梨香・守屋茜
[B27] 1 : 29 @ 010217 =「桜の花びらたち」(2006) AKB48
FNS歌謡祭 IDOL ALL STAR (3rd選抜)
[B30] 2 : 20 @ 011421 =「PPAP (ペンパイナッポーアッポーペン) FNS ピコっとクリスマスver.」ピコ太郎
ピコ太郎アイドル100名 (多分3rd選抜)
最前列に鈴本美愉・長濱ねる・守屋茜
グループとしてのコラボは、複数メンバーのアップがお茶の間に流れるため、表題曲ステージと同じく、欅坂を紹介する絶好の機会です。
さらに、センターなどの中軸メンバーがソロで参加するステージは、個々のメンバーの音楽的実力とスター性をアピール出来る。
持ち歌パフォーマンス、グループコラボ、そしてソロ参加コラボ。
『FNS歌謡祭』という影響力の大きな歌番組において、欅坂は、3種類のステージを、一つ一つが十分に長い尺で、すべて実現させている。
こうなってくると、「走れ!-Z ver.-」の駆けっこで、守屋茜が1位に輝いたことも、足が速いというだけの意味を越えて、「やっぱり、欅、きてるな〜」と、ついつい考えてしまいます(笑)。
「シャッフル」メドレーにおいて、欅坂は、「ヘビーローテーション」は平手友梨奈、「おいでシャンプー」が菅井友香と渡辺梨加、「走れ!-Z ver.-」に尾関梨香と守屋茜、「PPAP」では鈴本美愉、長濱ねる、守屋茜を最前列に置くなど、各々のステージへ送るメンバーは絞り込み、全体として万遍なく割り振っている。
特定メンバーが重複して登場した感のある乃木坂と比べ、グループ主軸の効果的なテレビ披露を念頭に置いたと思われる配役で、より戦略的な意識が伝わってきます。
曲中のヌルい駆けっことはいえ、トップになれば顔をアップで映してくれるのだから、足の速い、勝てるメンバーを投入するのは、グループの存在感をアピールする立派な作戦です。
3種類のステージコンプリートと併せると、今回の『FNS歌謡祭』では、グループとメンバーの一般知名度アップを目指した、欅坂のシャープなアプローチを随所に感じました。
そして、確かに、私自身、第1夜、第2夜を通して、以前より、欅坂のメンバーを覚えたし、皆で頑張っていると、評価する気持ちが強まった。
ところで、ゴスペラーズとコラボした平手友梨奈の歌唱ですが、いやいや、もの凄く良くて、感心しました。
魅力的な声質を持っていて、とくに色気のある低音が素晴らしい。
また、ゴスペラーズというJ-POP屈指の歌唱力を持つグループと共演しているのに、臆することなく、堂々と歌う度胸には、目を見張るものがあった。
ただ、ワンランク上を目指せる素質があると感じたので、敢えて、ちょっと辛口のことも書いておきます(笑)。
まず、プロ歌手のレベルとしては、声量が足りなくて、フレーズが長くなると、後半、音程が甘くなり、歌が彷徨っていました。
冒頭、作曲者であり、メインボーカルでもある黒沢薫さんが、「君だけに〜」と音を入れたあと、
誰かと比べるような 恋なんてしなくていい
誰も知らない (秘密の) その扉開けてあげる
を、平手さんがソロで歌います。
ゴズペラーズのステージで、「ミモザ」の出だしをソロで歌うなんて、あまりの無茶振りに、正直、度肝を抜かれたけど(笑)、「恋なんかしなくていい」あたりまでは、しっかり音を取りながら、落ち着いて歌い上げていました。
しかし、村上てつやさんが、「秘密の」を入れたあとから、てちの音が揺らぎ始め、「開けてあげる」はかなり苦しい流れに。
難しいメロディラインなので、息が苦しくなってくると、正確な音程を維持できなくなるのかもしれません。
平手友梨奈のソロを受けて、ゴスペラーズが主体で歌い始め、彼女は、「思い出も」「君だけに」と、「合いの手」パートを入れます。
そして、サビである
ガラスの靴で踊るミモザ 金色の甘いキスを
連れてゆくよ君がいれば きっと最後の恋さ
には、おそらく主旋律で参加。
ゴスペラーズのボリュームが大きいので、てちの声はなかなか聴き取りづらい。
男性コーラスに、甘く華やかな平手さんの声が混じって、魅力的なハーモニーなんだけど、出来れば、さらに大きな音を入れて欲しかった。
まあ、中学3年生の女の子の声量が、ゴスペラーズを上回ったら、それこそ事件なわけで(笑)、まったくもってしょうがないんだけど、彼らのステージレベルが極めて高くて、てちがこれだけ上手くても、違和感が残ってしまうのだと思います。
ミモザの花の季節を いつか時が追い越しても
このパート後半の「いつか時が追い越しても」で、ゴスペラーズがバックコーラスに入り、平手友梨奈が主線を歌ったのですが、てちの声を引き立たせるため、どんどん音量が絞られていきます。
まるで、ステレオのツマミを回しているかのように、綺麗にコーラスが小さくなっていき、あらためて、ゴズペラーズの歌唱スキルの高さに感心しました。
音程やリズムを失わず、ピアニッシモにするのは、相当に難しいと思うんですが。
ゴスペラーズの歌唱スキルに助けられ、なんとかステージをまとめ上げていて、中学3年生の新人アイドルとしては破格の出来だったけど、西野カナのようなコラボには、まだまだ時間が掛かるというのが率直な感想で、当たり前ですね(笑)。
しかし、現時点でこれだけのことが出来るのであれば、次のオファーは、全然大丈夫じゃないでしょうか。
可憐で柔らかいビジュアルながら、意志の強さを感じさせる舞台度胸があり、加えて、低音が特徴的な声質には人を惹き付けるものがある。
音感は十分あると思うので、さらに声量をアップすれば、どんどん魅力的な歌唱になっていく気がします。
一応、今回の歌唱に点を付けるならば、ちょっと厳しく、80点に留めておきます(笑)。
そもそも、ゴスペラーズの生放送ステージに、たった1人で参加して、ちゃんと声を出せること自体が、驚異的に素晴らしい。
平手さん、お疲れ様でした。
次に乃木坂のステージを見てみましょう。
(表3)『2016 FNS歌謡祭』で、乃木坂46のメンバーが参加したステージの曲名と演奏時間
凡例
[ステージ番号] 演奏時間 @ 演奏開始時刻 =「曲名」(発売年) オリジナルの歌手名
歌唱及び演奏に参加したアーティスト
# 表記法は、(表2)と同じ
乃木坂46
[A05] 2 : 38 @ 001404 =「あいたい」林部智史
林部智史 × ウエンツ瑛士 × 生田絵梨花 (ピアノ)
[A16] 2 : 15 @ 010400 =「サヨナラの意味」乃木坂46
16th選抜 (センター : 橋本奈々未)
[B76] 2 : 19 @ 032855 =「大好き」
大原櫻子 × 生田絵梨花 (キーボード弾き歌い) × 井上苑子
========== 第2夜アイドル「シャッフル」メドレー ==========
[B19] 1 : 40 @ 004935 =「ヘビーローテーション」(2010) AKB48
FNS歌謡祭選抜 (生田絵梨花・齋藤飛鳥・白石麻衣・西野七瀬・若月佑美)
[B20] 1 : 19 @ 005116 =「おいでシャンプー」(2012) 乃木坂46
乃木坂46 (*) × キューティクル選抜
* 生駒里奈・衛藤美彩・桜井玲香・高山一実・星野みなみ・松村沙友理
[B23] 1 : 46 @ 005607 =「制服のマネキン」(2012) 乃木坂46
乃木坂46 (*) × 欅坂46
* 生田絵梨花・生駒里奈・齋藤飛鳥・桜井玲香・白石麻衣・西野七瀬・松村沙友理・若月佑美・3期生
[B25] 1 : 06 @ 005928 =「大きな愛でもてなして」(2006) ℃-ute
℃-ute × もてなされたい選抜 (*)
* 西野七瀬・松村沙友理
[B26] 1 : 41 @ 010035 =「走れ!-Z ver.-」(2015) ももいろクローバーZ
ももいろクローバーZ × 私立恵比寿中学 × FNSで走り隊 (*)
* 秋元真夏・堀未央奈
[B27] 1 : 29 @ 010217 =「桜の花びらたち」(2006) AKB48
FNS歌謡祭 IDOL ALL STAR (16th選抜)
橋本奈々未・中元日芽香は不参加の可能性
[B30] 2 : 20 @ 011421 =「PPAP (ペンパイナッポーアッポーペン) FNS ピコっとクリスマスver.」ピコ太郎
ピコ太郎アイドル100名 (多分16th選抜)
最前列に生田絵梨花・白石麻衣・松村沙友理
乃木坂は、持ち歌ステージと、生田絵梨花が参加したコラボが2つで、グループとしてのコラボがなかった。
欅坂のように、普段のステージから、歌えるメンバーがいることをアピールしてこなかったので、制作側も、歌唱によるコラボを設定しにくいんじゃないでしょうか。
もし、センターが、グループで唯一音楽的なオファーが可能と思われている生田絵梨花であれば、いくちゃんを軸にステージを組み立てるという案で、説得できたかもしれない。
しかし、実際には、腰を痛めている橋本奈々未がセンターで、『FNS歌謡祭』に限らず、そもそも「サヨナラの意味」以外のステージには参加しない状態が続いています。
ななみんの不参加は、やむを得ないことであって、乃木坂を卒業しても人生はずっと続くのだから、絶対に無理はしないで欲しい。
ただ、橋本奈々未をセンターに抜擢すると、腰の問題もあって、年末の大型音楽祭で、グループとして身動きが取れなくなるのは、最初から分かっていたことです。
NMB48は「ロマンスの神様」を、広瀬香美と一緒にパフォーマンスしており、48Gにおいて、唯一、グループコラボを実現させている。
理由は明白で、オペラ歌手並みの声量を誇る広瀬さんですが、センターである山本彩がパワフルな高音を出せるので、サビに彼女のソロを入れることによって、「見せ場」のある歌唱ステージが組めるからです。
まあ、「山本彩 with NMB48メンバー」といった、かなり偏った構成になっていたけど(笑)、バックダンスとバックコーラスであっても、メンバーをアップで映してくれるので、グループをアピールする大きなチャンスになったのは間違いない。
乃木坂は、音楽性の向上はおろか、センターの健康状態すら考慮せず、人気メンバーの「卒業」一本にテーマを絞って、16th選抜を決めたため、年末大型音楽祭の扱いにおいて、欅坂に差を開けられてしまいました。
しかも、アンダーメンバーが参加していない今回の『FNS歌謡祭』において、「シャッフル」メドレーの「制服のマネキン」に、3期生を出演させるという、俄には信じられない「悪手」を打ってしまった。
多人数メンバーのアイドルグループで、新人を育てる際に、もっとも重要なことは、既存のメンバーとファンが、一枚岩になって、彼女たちをサポートする雰囲気を作ることです。
7枚目「バレッタ」において、当時、まだ何の実績もなかった堀未央奈を、いきなりセンターに「大抜擢」したとき、多くの1期メンバーが強い疑問を感じ、ファンも反発することになった。
新人を迎える環境として、最悪の条件を運営が作ってしまい、その結果、少なからぬファンが長く堀未央奈に対して「わだかまり」を持ち、それが2期全体への無関心につながっていく。
そして、ほとんどの2期メンバーが「研究生」に据え置かれ、個人ブログすら持てない期間が延々と続き、「正規」という表舞台への登場が大幅に遅れることになる。
「バレッタ」ショックを乗り越え、「わだかまり」を人々の心から消し去り、2期メンバーの人気を本格上昇させるのに、乃木坂は多くの時間を費やしてしまった。
たった3年前に、これほどの失敗を経験し、今なお、選抜経験のない2期が何人もいて、乃木坂はそのショックを引きずっているのに、3期が入った瞬間、同じことを繰り返そうとしているのは、理解出来ない光景です。
今回出演出来なかったアンダーメンバーが、嘆くのは当たり前のことで、彼女たちのファンが、苦しい気持ちになるのも当然です。
さらに、そのことが切っ掛けで、3期に対して、バレッタのときと同じような「わだかまり」が、ファンの間に出来てしまう危険がある。
メンバーとファンの心に、こういった亀裂を生じさせると、3期の人気上昇に支障が出る可能性が高くなります。
「お披露目」としても、3期メンバーがけやき坂と一緒に、多人数一挙に登場し、ステージの冒頭、数人が一瞬アップになって、後は、4列目以降で踊るだけなので、どういうメンバーがいるのか、ほとんど認識出来なかった。
しかし、一方で、アンダーを出演させずに、3期を優先したという事実は、私を含めて、少なからぬファンの心に、強い疑問と共に刻まれてしまう。
こういったタイプの「お披露目」は、プラス面より、マイナス面の方が遥かに大きく、止めるべきだった。
昨年、乃木坂の紅白初出場が決まったとき、多くのファンが、アンダーを含めて全員を、大晦日のNHKホールに立たせるべきだと考えたのは、メンバーとファンが一致団結できる雰囲気こそ、グループの発展につながることに、みんなが気づいていたからだと思います。
AKB48Gは、「総選挙」や「組閣」など、人事シャッフルの連発によって、グループ全体を一枚岩で応援する空気がなくなってしまい、個々メンバーのファンの寄せ集めになってしまったことが、人気低落の大きな原因になっている。
メンバーとファンの結束を壊すようなことは、絶対に避けるべきで、それが招く結果の重大性に、運営はもっと敏感になって欲しい。
大型音楽祭は、観ているファンが楽しい気分で終わるのが、本来の姿で、不快な思いが残ったり、暗い気持ちになるようなことを、運営がするべきじゃない。
新しく入ったメンバーが、今いるメンバーとファンに、暖かく迎えてもらえる環境を作るのが運営の仕事の筈で、反発や批判を招くようなことは、避けるべきでしょう。
乃木坂運営は、早くミリオンを盤石にしたいのか、3期を急速に売り込みたいようだけど、今回のようなやり方は、乃木坂の人気が低落していく確率を自らせっせと高めているようなもので、戦略という観点からも、評価できるものではありません。
話を変えて、生田絵梨花がキーボードを弾きながら、歌でも参加した、大原櫻子、井上苑子と3人による「大好き」の感想を。
冒頭パートを本人である大原櫻子が歌ったあと、「my love forever」を、3人でデュエット。
そして、次のパートをいくちゃんがソロで歌います。
今日もメールが二人を 結んでほどいて
もどかしいこの距離に いつも負けそうになる
以前出演した水曜歌謡祭のステージでも感じたんですが、生田絵梨花は、ボリュームを落として、普通に歌うとき、声が定まらず、音程が少し揺らぐことがある。
ミュージカルの歌唱や、大箱ライブでのピアノ弾き歌いで気になったことはないので、あるいは、身につけている歌唱法が舞台や声楽向きで、J-POPと少し違うんでしょうか。
このパートでも、前半部分は音程が定まっておらず、後半、声が大きくなったとき、安定感が出てくるように思えました。
『ベストヒットアーティスト2016』における、「サヨナラの意味」のステージで、生田絵梨花が最初に担当する
柱の落書き
数字とイニシャルは
のパートは、いきなり音量が上がってましたが(笑)、いくちゃん自身、ある程度大きめの声で入る方が、安定すると感じているのかもしれません。
生田絵梨花の声は、多くのJ-POPシンガーと異なり、癖がなくて、どこまでも澄み渡ったテイストなので、音程のちょっとした揺らぎをハスキー感などで吸収することが出来ず、ダイレクトに外に出てしまう傾向がある。
「大好き」におけるソロパートは、今後、J-POPのステージにおいて、どういった歌唱をするのか、彼女自身にとって、一つの参考になったんじゃないでしょうか。
もちろん、ここで指摘していることは、高い歌唱力を前提に、さらにプロとして幅広いシーンに対応するにはどうすべきかという、ハイハイレベルな贅沢な話で(笑)、生田絵梨花の歌が素晴らしいのは、個人的に、心の底まで染み渡っています。
そして、彼女の歌の魅力がとくに発揮されるのは、ハーモニーのときです。
井上苑子が『「ゴメンね」って電話で』を1人で歌ったあと、生田絵梨花が、
素直に言えない
の高音パートをハモリますが、まあ、聴いてて、心が震えるほど素晴らしかった。
井上さんの厚みのある低音に、いくちゃんの天使のように清らかな声が重なり、もうユニット組んじゃえよ!と言いたくなった(笑)。
何でしょうね、ハーモニーで声を載せていくときの、彼女の声の突き抜けた美しさは。
今年の『FNSうたの夏まつり』において、乃木坂が単独で、中森明菜の「サザン・ウインド」をパフォーマンスし、
パナマ帽くるくると指でまわして
を、衛藤美彩と一緒に歌ったときも、あまりの美しさに悶絶しそうになった(笑)。
ハモリではなく、ユニゾンだと思いますが、この世のものとは思えないほど清らかな音色で、耳が幸せ、もちろん眼も幸せで、うっとりした気分になりました(笑)。
衛藤美彩も高音が図抜けて美しく、ユニゾンなので、高音と高音なんだけど、生田絵梨花の声には、どんな相手でも、優しく包み込むような不思議な成分が入っているかのようで、ピタッとフィットする絶妙な心地よさがある。
今回の「大好き」では、井上苑子の引き込まれるような低音に、高音を載せるストライクのハーモニーで、二人の声が合わさることで、魅力が何倍にも増幅されたかのような印象を受けました。
しかも、いくちゃんは明るい美貌をさらに輝かせて、楽し気に歌い、大原櫻子と井上苑子は、それぞれテイストの異なる魅力を宿した抜群のルックスに、溢れる笑顔を見せながら、ギターを鳴らしていく。
ビジュアルと声のバランスが良くて、3人でユニット組んだら、凄まじい人気グループになるんじゃないかと思った。
超絶に可愛いくて、楽器が出来て、歌が上手いって、ふぅ〜、得だよね(笑)。
乃木坂と欅坂のステージはこの辺にして、次は、AKB48Gを見てみましょう。
(表4)『FNS歌謡祭2016』で、AKB48Gメンバーが参加したステージの曲名と演奏時間
凡例
[ステージ番号] 演奏時間 @ 演奏開始時刻 =「曲名」(発売年) オリジナルの歌手名
歌唱及び演奏に参加したアーティスト
# 表記法は、(表2)と同じ
AKB48
[A02] 2 : 18 @ 000104 =「喧嘩上等」(2014) 氣志團
氣志團 × AKB48 × HKT48
[A07] 2 : 39 @ 002220 =「オリビアを聴きながら」(1978) 杏里
杏里 × 尾崎亜美 × 渡辺麻友 × 柏木由紀
[A57] 2 : 31 @ 032744 =「ハイテンション」AKB48
46th選抜 (センター : 島崎遥香)
SKE48
[B64] 2 : 10 @ 025210 =「12月のカンガルー」(2014) SKE48
?選抜
NMB48
[B07] 1 : 42 @ 001107 =「ロマンスの神様」(1993) 広瀬香美
広瀬香美 × NMB48
[B38] 2 : 16 @ 013942 =「僕以外の誰か」NMB48
16th選抜 (センター : 山本彩)
山本彩
[A17] 1 : 42 @ 010834 =「Soup」藤原さくら
藤原さくら × 山本彩 × chay
[A18] 1 : 48 @ 011017 =「それでしあわせ」chay
chay × 山本彩 × 藤原さくら
[A19] 1 : 47 @ 011206 =「雪恋」山本彩
山本彩 × chay × 藤原さくら
HKT48
[A02] 2 : 18 @ 000104 =「喧嘩上等」(2014) 氣志團
氣志團 × AKB48 × HKT48
[A14] 2 : 14 @ 005635 =「最高かよ」HKT48
8th選抜 (センター : 松岡はな)
[B13] 3 : 04 @ 002950 =「白い恋人達」(2001)
Crystal Kay × Ms.OOJA × AAA × 森保まどか
AKB48G
========== 第2夜アイドル「シャッフル」メドレー ==========
[B19] 1 : 40 @ 004935 =「ヘビーローテーション」(2010) AKB48
FNS歌謡祭選抜 (センター : 小嶋陽菜)
[B20] 1 : 19 @ 005116 =「おいでシャンプー」(2012) 乃木坂46
乃木坂46 × キューティクル選抜
[B21] 2 : 01 @ 005237 =「ザ☆ピ〜ス!」(2001) モーニング娘。
モーニング娘。'16 × AKB48
[B24] 1 : 32 @ 005755 =「言い訳Maybe」(2009) AKB48
AKB48 × ももいろクローバーZ
[B25] 1 : 06 @ 005928 =「大きな愛でもてなして」(2006) ℃-ute
℃-ute × もてなされたい選抜
[B27] 1 : 29 @ 010217 =「桜の花びらたち」(2006) AKB48
FNS歌謡祭 IDOL ALL STAR (センター : 島崎遥香)
[B30] 2 : 20 @ 011421 =「PPAP (ペンパイナッポーアッポーペン) FNS ピコっとクリスマスver.」ピコ太郎
ピコ太郎アイドル100名
NMB48は、やはり、山本彩がいることで、とにもかくにも、ステージ数を稼ぐことが出来て、存在感を見せています。
一方、HKT48は、誰か一人、歌唱スターを輩出すれば、大型歌謡祭において、もっと出番が増えると思います。
ところで、SKE48は、少なくとも今回は、あまり目立たなかったですね。
NMB48は山本彩が大黒柱とはいえ、太田夢莉、須藤凜々花、白間美瑠といった私でも知っているメンバーがおり、HKT48は、指原莉乃が引っぱっているものの、松岡はなを始め、若くて元気のあるメンバーが揃っている印象がある。
SKE48にも、有望なメンバーはたくさんいる筈で、松井珠理奈の出番を少し減らしてでも、そういった人をフィーチャーして、知名度を上げた方が良いのかもしれません。
さて、最後に、アイドルではない、有名人気アーティストのステージを載せておきます。
(表5)『FNS歌謡祭2016 第2夜』で、主な有名人気アーティストが持ち歌を単独歌唱したステージの曲名と演奏時間
凡例
アーティスト名
[ステージ番号] 演奏時間 @ 演奏開始時刻 =「曲名」(発売年)
# 表記法は、(表2)と基本的に同じ
西野カナ
[B12] 2 : 19 @ 002501 =「Dear Bride」
[B55] 2 : 30 @ 022519 =「トリセツ」(2015)
ポルノグラフィティ
[B28] 2 : 43 @ 010814 =「サウダージ」(2000)
[B29] 2 : 41 @ 011101 = 「LiAR」
back number
[B37] 2 : 01 @ 013414 =「ハッピーエンド」
[B42] 2 : 26 @ 015139 =「クリスマスソング」(2015)
aiko
[B43] 3 : 03 @ 015408 =「もっと」
[B44] 3 : 02 @ 015713 =「キラキラ」(2005)
桐谷健太
[B45] 3 : 32 @ 020024 =「海の声」
星野源
[B53] 2 : 38 @ 021948 =「くせのうた」(2010)
[B54] 2 : 39 @ 022233 =「恋」
いきものがかり
[B66] 2 : 44 @ 030021 =「風が吹いている」(2012)
[B67] 2 : 05 @ 030308 =「Sweet! Sweet! Music!」
吉川晃司
[B70] 3 : 01 @ 031016 =「BOY’S LIFE」(1995)
[B86] 2 : 56 @ 040156 =「Over The Rainbow」
[Alexandros]
[B82] 1 : 26 @ 035215 =「ワタリドリ」(2015)
[B83] 2 : 25 @ 035345 =「Swan」
今回は、桐谷健太「海の声」のように、1曲に絞った場合は、3分30秒を越える時間が割り振られているけど、これは例外的なケースです。
むしろ、持ち歌を2曲披露するケースが多く、そのためだと思いますが、1曲の演奏時間は、3分を割り込み、2分台が普通といった感じです。
おそらく、より多くのアーティストに、より多くの曲を歌ってもらうというのが、基本的な考え方なのだと思います。
アイドル「シャッフル」メドレーも、まさにそういった発想から出て来たのでしょう。
ただ、さすがに、あの人数は多過ぎると思う(笑)。
しかも、あれほど多くのアイドルが集まっているのに、今年、乃木坂の活動を支えた、アンダーメンバーは、客席いにすらいなかった。
乃木坂ファンとして、年末のお祭り騒ぎではしゃぐ姿を見たかったメンバーが、何人もそこにいなくて、とても賑やかで華やかな光景なんだけど、どこか寂しく、喪失感すら漂う、そんな気分になりました。
いつものことではあるけど、FNS系音楽祭って、夏も冬も、必ず、何かしら苦い風味を残して過ぎ去っていく。
乃木坂ファンである限り、その後味からは逃れられないんでしょうか。
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