ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

橋本奈々未と衛藤美彩の役割分担、「サヨナラの意味」でイメージと生歌を両立させた演出戦略 [30Nov16#2]

2016-11-30 21:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

12月01日(木) 24 : 25 〜 [地デ] UHB北海道文化放送『乃木坂46橋本奈々未の恋する文学‐夏の旅‐』

12月03日(土) 18 : 30 〜 20 : 54 [地デ] テレビ東京『家、ついて行ってイイですか?SP』に、生駒里奈がゲストとして出演

12月03日(土) 22 : 00 〜[Web] AbemaTV『突撃出張占い!濱口兄弟』に、秋元真夏、相楽伊織、鈴木絢音、渡辺みり愛が出演

12月03日(土) 24 : 05 〜 [地デ] NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』に、衛藤美彩が単独で出演。もう一人のゲストは、元ロッテの捕手、里崎智也さん

12月04日(日) 16枚目 橋本奈々未 個別握手会 in 東京・浅草橋「ヒューリックホール」

12月04日(日) 17 : 00 〜 17 : 55 [BS] BSフジ『FEEL THE KYUSHU 〜九州魅力満載コンテンツ大公開〜』に、衛藤美彩と川後陽菜が出演。みさ先輩は司会恵俊彰のアシスタント、川後Pはゲストとして登場する模様

クリスマス特別イベント in 武道館
12月06日(火) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月07日(水) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月08日(木) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月09日(金) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月10日(土) 『乃木坂46 3期生「お見立て会」』。開演14:00

12月07日(水) 19 : 00 〜 23 : 18 [地デ] フジテレビ『FNS歌謡祭』の「第1夜」 (会場 : グランドプリンスホテル新高輪「飛天」)に、乃木坂と欅坂が出演

12月14日(水) 19 : 00 〜 23 : 18 [地デ] フジテレビ『FNS歌謡祭』の「第2夜」 (会場 : お台場フジテレビ)に、乃木坂と欅坂が出演

12月16日(金) 23 : 00 〜 23 : 58 [地デ] フジテレビ『堂本兄弟もうすぐクリスマスSP』に、乃木坂が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

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前回記事に対して、「リツイート」や「お気に入り」など、ツイッターを通して、多数のご反響を頂き、ありがとうございます。

日本テレビ『ベストアーティスト2016』での「サヨナラの意味」は、これまでのステージと違い、生歌を強く意識した演出だったため、いつも以上に、ファンの注目を集め、様々な感想や意見が飛び交ったようです。

個人的には、ダンスを抑えた、バラード系楽曲のステージでは、「口パク」や「被せ」を減らし、もっと生歌を入れて欲しいと望んでいたので、今回のパフォーマンスには、感銘を受けました。

もちろん、音楽面でまだまだ改善すべき点は多いですが、生歌を意識する方向に、一歩踏み出したことは、高く評価出来ると思っています。


実際、エキサイティングで、面白いステージだったんじゃないでしょうか。

複数のメンバーが生歌唱に挑戦したことで、成功も失敗も含めて、様々なドラマが生まれ、ハラハラする波瀾万丈のストーリーを観ているようで、いつも通りの2分30秒の演奏時間ながら、随分と長く感じました(笑)。

歌全体の印象も、CD音源はもちろん、これまでのステージとも異なる、「見せ場」が随所にあって、録画を何度見返しても、新たな発見がある。


お陰で、記事を書いた後も、暇を見つけては、再生していて、もう、かれこれ50回くらいは観たかもしれません(笑)。

生歌多めのステージは、それだけ見所が多く、魅力的なのだと思います。

ただ、歌唱のインパクトがあまりに強くて、歌衣装やバックスクリーンの映像など、パフォーマンス以外の部分は、申し訳ないけど、今のところ、ほとんど頭に入ってきません(笑)。


今日は、「サヨナラの意味」のステージについて、さらに気がついたことを、書いてみます。

まず、生歌担当だった筈の衛藤美彩が、序盤に、次のフレーズを歌う際、「口パク」に見えた点から。

誰が誰に何を残そうとしたのだろう

このフレーズは、おそらく堀未央奈、衛藤美彩、齋藤飛鳥が3人で歌うパートで、昨夜の放送でも、この順番に、一人一人のアップが流れていました。

マイクの仕様から考えて、生で歌うのであれば、みさみさが、1人で歌い切るのが自然です。

しかし、「何を残そうと」の部分で映った彼女は、魅惑的な笑顔をカメラに送っているものの、歌をうたっている感じがしない。


マイクと口元の距離が遠くて、もちろん表情にも「力み」がなく、聴こえてくる歌声を、生で発するのは、さすがに無理という印象を受ける。

実際、みさ先輩が生歌だと気づいたのは、後半のパート、

君が好きだけど

の部分で、このときは、メンバー全員を俯瞰で映すアングルでした。

アップではなかったけど、みさみさの「力み」や「集中」がよく伝わってきて、それらが聴こえてくる歌声と連動していたので、生歌の確信を持った。


ここで、あることに思い当たりました。

考えてみると、家入レオや平井堅など、べらぼうに歌が上手いアーティストでも、大箱のステージでは、体全体を使ったり、目をつぶって顔をしかめたり、手を上げて、その高さで音を調整したりと、色々と苦心しながら歌をうたっている。

ニコニコと笑いながら、カメラ目線で歌うような余裕は、ほとんどありません。


しかし、乃木坂は美しいビジュアルが魅力的なアイドルグループなので、なり振り構わず、全身全霊で歌に打ち込んでいる姿より、みさみさのように、可愛らしく微笑んだアップショットが不可欠です。

とくに、歌の前半は、メンバーを紹介する意図から、個々のアップショットを、担当する歌パートに差し掛かった時点で流すのが、慣例化している。

従って、そこで生歌を要求されると、ファイティングポーズに近い格好で、マイクに全エネルギーをぶつけようとする表情が、全国のお茶の間にアップで届く、なんてことになる(笑)。

衛藤美彩が、「何を残そうと」の部分で、これでもかと、腹が立つくらい可愛い笑顔をぶっ込んできたのは(笑)、アップで抜かれる前半は、乃木坂らしいビジュアルを優先して、歌唱に専念するのは、引きのショットが多い、後半という考え方だったんじゃないでしょうか。


この見方が正しければ、一つ問題が生じます。

フロントのトップ3は、前半、後半に関係なく、アップで映されることが多いので、「サヨナラの意味」のように、静かでセンチメンタルな雰囲気を求められる曲では、とくに生歌を披露するのが難しくなる。

「何度目の青空か?」のように、センター生田絵梨花の歌唱が前提の作りであれば、何とかなるけど、「今、話したい誰かがいる」など、透明感や清楚感を基調とする曲の場合、センターやトップ3が、顔をしかめながら声を張り上げると、楽曲イメージに合わなくなる。

乃木坂は、グループが纏っている雰囲気から、こういったタイプの歌をうたうことが多いけど、イメージを壊さないよう配慮すると、生歌唱を避ける方に傾いてしまうのかもしれません。


センターの橋本奈々未は、昨夜、曲前トークでしゃべったことからも、明らかに生きたマイクを持っていましたが、歌唱は「被せ」だったと思います。

曲始めの

電車が近づく
気配が好きなんだ
高架線のその下で耳を澄ましていた

は、CD音源を聴くと、西野七瀬、橋本奈々未、白石麻衣の3人が一緒に担当するフレーズのようです。

ただ、歌声の主音声の他に、微かではあるけど、別の歌声が入っている。

おそらく、ななみんの生歌で、「被せ」と少しだけ音程が違ったので、ハモっているかのように、やや違和感を伴って、聴こえたんじゃないでしょうか。


その後、橋本奈々未は、

躊躇してた間に
日は沈む

において、カメラをじっと見据えながら、歌というより、演技と言った方がいいほど、シリアスで印象的な表情を送ってきます。

衛藤美彩の「何を残そうと」と同じく、ななみんも、このシーンでは、センターとして、楽曲の世界観やイメージを発信することに専念したのでしょう。

そして、カメラアングルを完璧に把握して、あれほどの表情演技をこなしながら、幕張メッセで生歌唱というのは、ミュージカル女優でも難しい気がします。



歌がすべて終わったとき、印象的だったのは、ほとんどのメンバーが姿勢をホールドする中、中元日芽香と衛藤美彩だけが、マイクをさっと口元から遠ざけたことです。

サビ部分に生歌でがっつり参加したのだから、相当に息が切れた筈で、「ハアハア」といった呼吸音を拾わないよう、配慮したのでしょう。

マイクに対する意識が高いので、やはり、この二人のマイクは生きていて、かなりの部分を、生で歌ったのだと思います。


一方、生田絵梨花は、サビを歌っている間、マイクを口元からかなり離して持っていて、終わったときも、そのままホールドしていました。

自分の歌声が入り過ぎないよう、調整したのかもしれない。

序盤の「柱の落書き」で、若干ボリュームが出過ぎて、歌の音量バランスをやや損ねたことから、サビの合唱を抑えめにしたとも考えられます。


いくちゃん主演の『リボンの騎士』を観たとき、『虹のプレリュード』と比べて、歌唱力が格段に向上していて、驚きました。

とくに、低音パートの声量が、前作より、遥かに大きくなっていて、サファイヤ役における男性的な側面の表現を、強力に支えていた。

「サヨナラの意味」で生田絵梨花に低音パートを任せ、『ベストアーティスト』のステージにおいて、生歌唱させたのは、彼女の成長を熟知した上での、適切な抜擢だと思います。


ちなみに、橋本奈々未は、曲が終わったとき、マイクを口元に近づけたままでした。

最初の歌パート以外は、ダンスと表情によって、イメージを伝えることが自分の仕事だと認識していた節がある。

もちろん、これも適切な判断じゃないでしょうか(笑)。


今回のステージは、生歌メンバーを絞り込んで起用し、カメラワークとの連動で、前半と後半で役割を変えたり、生歌で参加するパートを、緻密に割り振ったり、楽曲イメージをセンターの表情演技で発信したりと、尋常ではない作り込みを感じさせる演出になっている。

確かに、『ベストアーティスト』は、大きな音楽祭ですが、何か特別なことを仕掛けるとしても、昨年の『FNS歌謡祭』のように、通常は、歌衣装を新調する程度に留まります。

グループと楽曲のイメージを保持しつつ、生歌比率を増やして音楽面での質向上を図ろうとする、かなり野心的な試みを、この時期に行ったのは、やはり、大晦日のNHKホールを睨んでのことじゃないかと考えたくなる。

ななみんの「卒業」が、乃木坂の紅白にとって、大きなテーマであるのは間違いなく、今回のステージパフォーマンスに対する力の入れようと併せて考えると、曲目は、「サヨナラの意味」ということでしょうか。

個人的には、「きっかけ」も捨てがたいなと、思っているんですが(笑)。


今回のパフォーマンスとCD音源を聴き比べると、例えば、松村沙友理の可愛くも癖のある、あのアニメ系の声が、昨夜の歌には、より強く反映されている気がしました。

歌唱そのものは、多分、「口パク」だと思うけど、さゆりんの「生歌感」は伝わってきた。

あるいは、ステージ用に、各メンバーの歌唱パートを、収録し直した可能性すらある。

乃木坂が、音楽番組の持ち歌ステージにおいて、ここまで生歌を指向し、パフォーマンスの質にこだわるのは、かなり珍しいことだと思います。


昨夜の演出は、一つの試行錯誤に過ぎず、紅白でどのようなパフォーマンスを採用するかは、生歌なしも含め、まだこれからなのかもしれません。

しかし、かりに、仕上がりに不安が残ったとしても、大晦日のNHKホールでは、生歌重視のステージに挑戦して欲しい。

「歌が下手」と批判されることは、「歌をうたっていない」と言われるより、遥かに意味のあることだと思います。

「口パク」や生歌比率の小さい「被せ」で無難に乗り切れば、視聴者で文句を言う人は少ないかもしれないけど、生歌なしの緩いダンスでは、「美人が多い」といった程度の感想で、スルーされる危険が大きく、2年連続で紅白に出場しながら、爪痕を残せない。


「歌が下手」と言われたのなら、少なくとも、「下手」だと呆れられるほどには、その人の心を揺さぶったことになる(笑)。

また、メンバーも運営も、視聴率が30%を越える音楽番組に出ながら、「歌が下手」と言われて気持ちいい筈はないので、何とか上手くなろうと努力するモチベーションが生まれます。

そして、「下手」と言った人が、半年、1年の後に、乃木坂のステージを再び目にして、「結構、上手くなったじゃないか」と思ってくれたら、ファンになってくれる確率は、間違いなく高まっていくでしょう。

昨夜のように、生歌ステージは、想像している以上に、マイナスではなく、プラスの結果を引き出すと思いますよ。


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