ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

『FNS歌謡祭』第1夜、「時間調整」直撃の乃木坂と存在感を増す欅坂、望まれる歌唱スターの登場 [08Dec16]

2016-12-08 18:45:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

クリスマス特別イベント in 武道館
12月06日(火) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月07日(水) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月08日(木) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月09日(金) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月10日(土) 『乃木坂46 3期生「お見立て会」』。開演14:00

12月09日(金) 24 : 08 〜 [BS] NHK BSプレミアム 『エヴァ噺』の「第拾参噺』に、松村沙友理が出演。毎回、さまざまなジャンルの著名人が登場して、「新世紀エヴァンゲリオン」の魅力について語るミニ番組だそうで、時間は短いながら、さゆりんのソロトークを楽しめるかも

12月10日(土) 16 : 00 〜 16 : 54 [地デ] TBS『東京絶品神グルメ 乃木坂46の食べるだけ』。乃木坂メンバーが、レストランの美味しい料理を食べまくる単発の1時間冠番組。乃木坂公式サイトに告知されている出演メンバーは、秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、堀未央奈、松村沙友理

12月10日(土) 20 : 50 〜 23 : 06 [地デ] テレビ朝日『古舘トーキングヒストリー 〜忠臣蔵、吉良邸討ち入り完全実況〜』に、秋元真夏が出演

12月12日(月) 19 : 00 〜 [地デ] テレビ朝日『しくじり先生3時間SP』に、生田絵梨花と高山一実が出演

12月14日(水) 19 : 00 〜 23 : 18 [地デ] フジテレビ『FNS歌謡祭』の「第2夜」 (会場 : お台場フジテレビ)に、乃木坂と欅坂が出演

12月16日(金) 23 : 00 〜 23 : 58 [地デ] フジテレビ『堂本兄弟もうすぐクリスマスSP』に、乃木坂が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



昨夜、12月7日(水)に、『2016FNS歌謡祭 第1夜』がフジテレビで放送され、乃木坂46は、胸元に大きな花飾りを幾つもあしらったベージュ色のワンピース姿で登場し、「サヨナラの意味」を披露しました。

ステージファッションは、先日、11月29日(火)に開催された日本テレビ『ベストアーティスト2016』と同じですが、歌唱に関しては、生歌比率の低い、ほぼ「口パク」だったと思います。

今回のオンエアで特徴的だったのは、ステージの最初から最後まで、メンバーのルックス、スタイル、衣装の美しさを魅せるよう意識した、カメラアングルです。

歌の前半、個々のメンバーをアップで映すのは、『ベストアーティスト』と変わりませんが、後半に入っても、3人くらいのまとまりで、「寄り」のショットをふんだんに盛り込んでいた。

その結果、メンバーの美しいビジュアルは強く発信されたけど、生で歌うための「力み」や「集中」が控えめになり、歌唱としては彩りに乏しく、物足りなさを感じました。


典型的なシーンが、後半、齋藤飛鳥、堀未央奈、衛藤美彩が

君が好きだけど

を歌うところです。

この部分、『ベストアーティスト』では、グループ全体を俯瞰で見せる「引き」の映像が流れ、その中で、衛藤美彩は、カメラを意識せず、相当に気合いを入れて、生で歌っていたように聴こえました。


しかし、昨夜は、3人をやや下方から「寄り」で撮るショットで、みさみさが、カメラに向かって、表情を作りながら歌っている。

カメラに視線を送りながら、しっかり生で歌うのは難しい筈で、聴こえてくる歌声にも、前回のような「力み」がなく、今回は、地声をあまり入れなかったのだと思います。

一応、マイクの形状をチェックすると、橋本奈々未、生田絵梨花、若月佑美 、衛藤美彩、中元日芽香、桜井玲香が、電波の飛びそうな(笑)、他のメンバーと違うものを持っていたようです。

ただ、ごく一部、「あれ?今、ちょっと生歌が入った?」といった程度で、『ベストアーティスト』のように、誰かが全身全霊で歌声を発していると感じるシーンはなかった。


メンバーの魅力的なルックスとスタイル、さらに、着こなしているファションは、間違いなく、乃木坂というグループが誇る大きなアピールポイントです。

しかし、面白いフォーメーションダンスや心に響く生歌といった、音楽面での「見せ場」がなく、ビジュアルだけの勝負になると、有名な人気アーティストが多数登場する大型『歌謡祭』では、出番が限定され、「アーティスト」としての扱いは、低くなってしまいがちです。

昨夜も、パフォーマンスに与えられた時間と出演するステージ数に、そういった懸念を感じさせるものがあった。

(表1)『2016 FNS歌謡祭 第1夜』で、乃木坂と欅坂のメンバーが参加したステージの曲名と演奏時間

凡例
[ステージ番号] 演奏時間 =「曲名」(発売年) オリジナルの歌手名
歌唱及び演奏に参加したアーティスト

#「ステージ番号」は、番組冒頭に披露された藤澤ノリマサ「歓喜の歌」を「01」として、オンエアされた順に付けた番号。番組公式サイトに記載されている
# 2016年に発売された曲は「発売年」を省略

乃木坂46
[05] 2 : 38 =「あいたい」林部智史
林部智史 × ウエンツ瑛士 × 生田絵梨花 (ピアノ)
[16] 2 : 15 =「サヨナラの意味」乃木坂46
16th選抜 (センター : 橋本奈々未)

欅坂46
[06] 2 : 35 =「二人セゾン」欅坂46
3rd選抜 (センター : 平手友梨奈)
[29] 3 : 29 =「時をかける少女」(1983) 原田知世
原田知世 × 欅坂46


「サヨナラの意味」の演奏時間は2分15秒で、かなり短くカットされたステージです。

一方、欅坂の「二人セゾン」は、乃木坂より20秒多い、2分35秒を貰っている。

躍動感溢れるフォーメーションダンスが次々と展開し、そこに、平手友梨奈の情熱的なソロダンスが入って、踊りが一つの物語を形成しているので、途中でばっさり切るのは忍びない、という気持ちにさせるものがある。


「二人セゾン」のパフォーマンスは、ダンスによる「見せ場」を数多く用意しているので、番組プログラムを決める際の「時間調整」をかいくぐり、ステージ時間の短縮を最低限に抑え込んだように見えます。

しかし、乃木坂は、メンバーのビジュアルを見せることが中心に置かれたため、カメラの撮れ高の問題になって、ざっくり前奏をカットしたり、途中を丸ごと端折ったりと、シビアな「時間調整」の対象になってしまった。

今回の『FNS歌謡祭』は、病気を乗り越えた西城秀樹、復活の大黒摩季、初登場の長渕剛が歌う「乾杯」など、NHK紅白歌合戦並みに、たっぷりと時間を掛ける「目玉」が入ったので、アイドルのステージは、音楽面で何か強いアピールがないと、シビアに短縮されてしまう傾向が強かった。


次の表は、これまでテレビでオンエアされた「サヨナラの意味」のステージを示してますが、今回の『FNS歌謡祭』は、もっとも短い演奏時間に抑えられています。

(表2) 「サヨナラの意味」のステージパフォーマンスが放送されたテレビ番組

凡例
(放送された順番) 演奏時間 [ステージのオンエアが始まった日時 @ その時刻のCD発売日に対する時間関係] (放送の種別) チャンネル名『番組名』

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「CD発売日に対する時間関係」は、発売日の午前0時を原点にして計算し、単位は「日前」「日後」で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「放送の種別」の「地デ」「BS」「CS」は、地上デジタル放送、BS放送、CS放送の意
# 2016年12月07日(水)までのものを掲載
# CD音源の演奏時間は、04分53秒

(01) 2分31秒 @ 08.2日前 [10/31(月)20:23] (地デ) TBS『ハロウィン音楽祭2016』
(02) 2分31秒 @ 04.2日前 [11/04(金)20:03] (地デ_生) テレビ朝日『MUSIC STATION』
(03) 2分30秒 @ 02.3日前 [11/06(日)17:13] (地デ) NHK総合『シブヤノオト』
(04) 2分29秒 @ 02.0日前 [11/07(月)00:23] (地デ) テレビ東京『乃木坂工事中』
(05) 4分53秒 @ 04.0日後 [11/12(土)23:17] (BS) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
(06) 2分31秒 @ 06.8日後 [11/15(火)20:09] (地デ_生) NHK総合『うたコン』
(07) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:20] (地デ) NHK Eテレ『Rの法則』
(08) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:53] (地デ_生) 日本テレビ『ベストヒット歌謡祭2106』
(09) 3分30秒 @ 18.0日後 [11/26(土)23:27] (CS) 日テレプラス『日テレ HALLOWEEN LIVE 2016』
(10) 2分30秒 @ 20.8日後 [11/29(火)19:15] (地デ_生) 日本テレビ『ベストアーティスト2016』
(11) 2分15秒 @ 28.8日後 [12/07(水)20:04] (地デ) フジテレビ『FNS歌謡祭第1夜』


乃木坂は、メインとなる表題曲のステージが短かっただけでなく、他アーティストとのコラボも、林部智史の「あいたい」に、生田絵梨花がピアノで参加したのみです。

第1夜の開催日は、武道館クリスマスライブの真っ最中なので、相手とリハーサルを行う時間が取れなかった可能性があり、来週の第2夜に、何か別のステージがあるのかもしれません。

ただ、欅坂のように、平手友梨奈を筆頭に、「歌えるメンバー」が複数いるというアピールを、乃木坂はしてこなかったので、存在感を大きく示せる歌唱によるコラボ参加は難しい。


昨夜の欅坂は、原田知世の「時をかける少女」を、全員で合唱するサビ以外、ほとんどのパートを生で歌っているように聴こえました。

冒頭のパートを原田知世が歌ったあと、続く「二度とは会えない場所」から「抱きとめて」を、平手友梨奈が、二人のデュエットを入れながら生で歌唱。

さらに、「ゆうべの夢は」から「遊んだ庭」を菅井友香と守屋茜、「佇むあなたの」から「行こうとするけれど」を今泉佑唯と小林由依が、これも生歌でつなぎ、「涙枕を濡らすの」までを4人で合唱。

その後、全員合唱のサビ部分は、演奏の音量が上がるので、さすがに「被せ」だと思いますが、終盤の「褪せた写真の」からのフレーズを、長濱ねるがソロで歌って、締めくくります。


生歌パートは、全体的に声量がやや足りない感はあるものの、音がキレイに取れていて、さらに、あまり緊張せず、落ち着いて声を出しており、感心しました。

とくに、長濱ねるは、声がよく出ていて、「結構、上手いなこの子」と、ちょっと驚いた。

このステージを音楽関係者が観て、欅坂の歌唱力をどう評価するかは分かりませんが、少なくとも、「歌えるメンバー」が複数おり、「歌う意欲」があるという、アピールは出来たんじゃないでしょうか。

歌唱に対するそういった「姿勢」を見せておけば、次のコラボもオファーが来やすくなり、ステージ数が増える可能性が高くなります。


実は、AKB48Gも、「歌えるメンバー」によって、ステージ数を稼いでいます。

(表3)『FNS歌謡祭2016 第1夜』で、AKB48Gメンバーが参加したステージの曲名と演奏時間

HKT48
[02] 2 : 18 =「喧嘩上等」(2014) 氣志團
氣志團 × AKB48 × HKT48
[14] 2 : 14 =「最高かよ」HKT48
8th選抜 (センター : 松岡はな)

AKB48
[02] 2 : 18 =「喧嘩上等」(2014) 氣志團
氣志團 × AKB48 × HKT48
[07] 2 : 39 =「オリビアを聴きながら」(1978) 杏里
杏里 × 尾崎亜美 × 渡辺麻友 × 柏木由紀
[57] 2 : 31 =「ハイテンション」AKB48
46th選抜 (センター : 島崎遥香)

山本彩
[17] 1 : 42 =「Soup」藤原さくら
藤原さくら × 山本彩 × chay
[18] 1 : 48 =「それでしあわせ」chay
chay × 山本彩 × 藤原さくら
[19] 1 : 47 =「雪恋」山本彩
山本彩 × chay × 藤原さくら


HKT48の「最高かよ」の演奏時間は、乃木坂「サヨナラの意味」と同じ、一方、AKB48「ハイテンション」は、欅坂「二人セゾン」とほぼ同じで、48本体と坂道新人が「同格」扱いになっている。

今回の『FNS歌謡祭』において、欅坂の表題曲ステージが、優遇されていることが分かります。


ただ、AKB48Gは、渡辺麻友と柏木由紀を、杏里「オリビアを聴きながら」のステージに、ハーモニー要員として送り込んでいます。

この二人、アイドルとしては、かなりの歌唱力を持っているけど、尾崎亜美のキーボード生演奏をメロディーの主軸にして、杏里のバックコーラスを担当するという、めちゃめちゃにハイレベルなことを要求されたので(笑)、リズムに若干のバラツキが生じて、一部、厳しいパートがあった気がします。

人の手による演奏は、歌の盛り上がりにともなって、微妙に速度が変わるので、杏里ほどの経験値があれば別だけど、慣れていないと捌ききれなくなるのでしょう。

しかし、AKB48には「歌えるメンバー」がおり、「歌う意欲」があることは、十分に発信したと思います。


そして、さらに進んだケースが、山本彩の「ギター女子」ですね(笑)。

グループとしてのNMB48は、第1夜に出番がなかったけど、中心メンバーであり、新曲「僕以外の誰か」でもセンターを務める山本彩が、chayと藤原さくらの3人で、それぞれの自前曲をセッションすることで、3ステージ、計5分17秒もの出演時間を獲得している。

こういった「歌唱スター」が1人でも存在すると、様々なコラボの可能性が拓けて、所属グループのステージがなくとも、そのメンバーによって、存在感を示す道が出てきます。


今の乃木坂を見ていて、残念に感じるのは、川村真洋という傑出した歌唱力を持っているメンバーがいるのに、グループの「歌唱スター」として、アピールしてこなかったことです。

テレビ東京『THEカラオケ★バトル』のステージが示すように、低音から高音までカバーする広い声域、正確な音程、豊かな声量、さらにややハスキーな重みのある声質と、ろってぃがアイドルの範疇を遥かに越える、抜群の歌唱力を持っているのは、明らかです。

彼女を選抜入りさせ、表題曲で歌唱の中軸を担当させれば、グループの音楽性が格段に向上する上、川村真洋という「歌えるメンバー」がいることを、外に向かって、強力に発信することが出来る。


生田絵梨花という「ピアノが弾けるメンバー」がいることは、広く知られていて、その結果、林部智史の「あいたい」に、演奏で参加することになり、乃木坂の「もう一つ」のステージが実現した。

川村真洋を、山本彩のように、乃木坂の「歌唱スター」としてプッシュすれば、さらにコラボステージが増える可能性がある。

かりに、グループ全体によるパフォーマンスに、十分な時間が与えられなくても、個々のメンバーが、他アーティストとのコラボに抜擢されれば、乃木坂が大きな存在感を発揮することは可能です。


次の表は、アイドルという範疇に入らない、有名人気アーティストによる、自前曲単独ステージの演奏時間を示しています。

(表4)『FNS歌謡祭2016 第1夜』で、有名人気アーティストが自前曲を単独歌唱したステージの曲名と演奏時間

#「歌唱及び演奏に参加したアーティスト」を省略

[11] 2 : 30 =「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(1979) 西城秀樹
[12] 3 : 08 =「笑えれば」(2002) ウルフルズ
[22] 3 : 25 =「I believe 2016 ver.」(2006) 絢香
[25] 3 : 47 =「Smile for me」松任谷由実
[31] 3 : 43 =「魔法って言っていいかな?」平井堅
[59] 3 : 15 =「生きとし生ける物へ」(2004) 森山直太朗
[61] 2 : 50 =「月光」(2000) 鬼束ちひろ
[63] 3 : 16 =「戦士の休息」(1978) 薬師丸ひろ子
[65] 7 : 19 =「乾杯」(1980) 長渕剛


西城秀樹の「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は、大きな病気を乗り越えていく物語全体のフィナーレとして描かれた、ライブ会場でのパフォーマンスシーンなので、演奏時間を比較するのは適切でないかもしれません。

また、長渕剛は、大トリという扱いの上に、曲に入る前、長めの「ポエタリーリーディング」があったので(笑)、これも参考にならないと思います。

二人を除くと、演奏時間は、大体、3分以上、長くて4分弱といった感じでしょうか。


人気メンバーの卒業シングルであるAKB48「ハイテンション」が2分31秒というのは、上表の基準から考えると、やはり短い印象を否めず、女性アイドルのステージは、圧縮される傾向が出ています。

欅坂「二人セゾン」の2分35秒も、同じく3分に届いていませんが、「新人」という観点からすれば、破格の待遇と言っていいんじゃないでしょうか。

何と言っても、原田知世とのコラボを併せると、グループとしての出番が、2ステージ、計6分4秒に上り、今のところ、46&48グループの中では一番長い。


「サヨナラの意味」は、MVの再生数についても、「二人セゾン」の猛烈な追い上げを受けていて、数日で、並ばれる公算が大きい。

(表5) YouTubeに公開されている乃木坂「サヨナラの意味」と欅坂「二人セゾン」のフルバージョンMVの最新再生数推移

凡例
対象日における再生回数上昇速度 (日終わりの累計再生回数 @ 公開後経過日数) : 日付

# 青色は「サヨナラの意味」赤色は「二人セゾン」のMVに関するデータ
#「46D」は公開後46日目を意味する

03.8万回/日 (468.3 @ 46D)14.6万回/日 (416.3 @ 19D) : 12/05(月)
03.6万回/日 (471.8 @ 47D)13.6万回/日 (429.9 @ 20D) : 12/06(火)
04.6万回/日 (476.5 @ 48D)15.7万回/日 (445.6 @ 21D) : 12/07(水)

『FNS歌謡祭』のステージ時間だけでなく、MVの再生数上昇速度でも、乃木坂は、欅坂の勢いに圧倒されている感があって、大晦日が近づくにつれ、ファンとして、気分がブルーになる数字が、並び始めています。


長渕剛は、「乾杯」本編に至るまでの長い「前奏」において、

騙されねぇぜヒットチャートランキング

と歌っていました。

実売ミリオンに手が届きそうな乃木坂にとって、タイムリーで味わい深い言葉です(笑)。

しかし、46&48グループに割り振られた表題曲の演奏時間や出演するステージ数を見ていると、テレビ局の音楽関係者は、長渕剛が思っているほど、「騙されて」はいないかもしれない。

結局、歌謡祭の主催者が出演して欲しいのは、魅力溢れる音楽ステージを提供し、視聴率をアップしてくれるアーティストであって、セールス関連の数字は一つの参考に過ぎないと思います。


乃木坂が、今後も、出演を続け、「時間調整」をくぐり抜けて、十分な演奏時間を確保するためには、ビジュアルの美しさに加えて、歌唱とダンスの「見せ場」を用意することが不可欠です。

そういった努力を通して、「歌えるメンバー」がおり、「歌う意欲」のあることが、音楽関係者の間に浸透していけば、乃木坂は、大型歌謡祭において、今後も、存在感を発揮できると思います。

結局、音楽で勝負するしかないのでしょう。


最後に、今回の『2016 FNS歌謡祭 第1夜』で、個人的にもっとも感動したステージを二つ、挙げておきます。

[20] 2 : 42 =「難破船」(1984) 加藤登紀子
加藤登紀子 × 加藤ミリヤ × 宮本笑里 (バイオリン)

[39] 3 : 18 =「なんでもないや(movie ver.)」RADWIMPS
上白石萌音

歌が心に滲み渡る感覚を、久しぶりに思い出しました。

これほど素晴らしい歌があり、これほど素晴らしい歌い手がいる。

いろいろな歪みが見え隠れした2016年の音楽界ですが、まだまだ日本には、深奥を揺さぶる芸能の力があると、希望を持たせてくれるような、そんなステージでした。


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