昨日の「つぶやき」で紹介した山本勝哉さんの一文です。
白川先生の『字訓』から、
私は30才11か月で胆管がんを告知れた。医師は余命3か月と言った。現在85才3か月である。この間抗がん剤を投与し、最初の半年間は便秘やむかつきなどの副作用があったが、その後はなくなった。昨年7月尿路感染症となり、4か月入院した。
退院後、逗子市桜山にある往診専門のクリニックの医師が毎週1回、自宅に来ている。そのほか、看護ステーションから週3回、看護師が来ている。さらに歩行のリハビリと足のマッサージに専門スタッフが来ている。私は4か月入院していたため、歩行が困難である。外出には介護タクシー「くるまやさん」を依頼。1月27日の逗子名曲鑑賞会をはじめ、2月11日に東神奈川で行われる増本一彦氏の追悼会には介護タクシーで行く予定だ。
入院前、身体がずいぶんと弱っていた頃、逗子葉山に住む人は優しく接してくれ、ヨタヨタと歩いていると多くの人に「大丈夫ですか」と声をかけられた。雨に降られて濡れながら病院に向かっていると、傘をさして病院に送ってくれた人もいた。車に乗せてくれた人もいた。コミュニティーが崩壊し、殺伐としたと言われている世の中にあって気持ちがとても微笑ましくなる出来事であった。
今、がんは増殖していると言われている。現在、ステロイドを投与しているが、このステロイドもやがて効かなくなると言う。私の現在の病気はがんのほかに尿路感染症(DIBキャップ使用)、廃用性症候群(身体を使わないと衰えていく)とのことである。医師は妻に「長いことはない」と言っているそうだが、私はあきらめていない。90才95才と生きるつもりである。
朝晩、野菜ジュース1リットルずつ飲んでいる。さらに椎茸の汁も飲もうと思っているが、大事なことは医師も長生きは「気力である」といっている。気力は生きる希望から生まれる。
2028年はシューベルト没後200年である。それを記念してウィーンで冬の旅・音楽散歩を行い、初日はシューベルティアーデを聞き、次の日にはシューベルトの生家と亡くなった家、お墓を訪れ、夜、ウィーン楽友協会ホールでウィーンフィルによるシューベルト 「未完成」を聴きたいと思う。3泊4日の旅である。
変な言い方ですが・・男の平均寿命81.47歳とか
それを僅かに超えて・・多くの人たちに沢山の教え
をしていただいて、地域から親しまれた人・・
どんな人も、命を授かった時からみんなが死に向か
って歩んでいる、地震や事故で亡くなっていたいた
かもしれないし、若いくして病気で亡くなったかも
しれない、充実した85年と思って送ってあげると
故人も喜んで天国でまた活躍してくれるでしょう
私達は、天に生かされているのであって・・その
残された機会を満足に使っていれば後悔はない。
山本勝哉は85年の間に100年分を働いてくれた・・
いい働きだったんですね~ (祈)
い、その元は「生きる希望」だと言います、その通り
だと思います。だとすれば体力を失った気力はどうい
う力・エネルギーに化すのか、それが言霊でしょう。
言霊は体力を支えていた時間から放たれ、次の時間空
に移るのです。その時、言霊に託された「希望」が甦
りを求めます。同じ方向性を持った体力を己の宿とし
て選びます。彼が生きている時間空間のなかで希望を
語りあった仲間のなかへ、言霊として再生します。