日本一の、と言っても日本には2つしか金鉱山はないようですが、鹿児島県の菱刈金山のことを知ったのは先日の木曜日の事でした。そして、金を産み出す微生物がいるという話は今日の新知識です。
更にこの話は昨日のこれです、「しんぶん赤旗」の「潮流」
世界市場では二重の価値尺度、金と銀とが支配する―。マルクスが『資本論』を書いた時代には、それぞれの国の通貨は一定量の金銀に相当する値打ちがあたえられ、交換できました
▼いまや世界の通貨は金との関係を失った変動相場制になっています。どの国の通貨も株と同じように日々レートが変動する不安定さ。それでも国が保障する法定通貨として一定の信用が保たれています
▼『資本論』が世に出てから150年。こんどは国も中央銀行も管理しない、実体のない仮想通貨がブームになっています。その世界で時価580億円相当の通貨が不正に引き出されました
▼被害者は26万人にもおよび、ずさんな管理体制や安全対策の甘さが指摘されます。ネット上で簡単に取引できる仮想通貨は1000種類以上あり、市場全体の時価総額は100兆円に迫るとまで。世界各地で使える利点があるといいますが、日本では投機目的がほとんどです
▼乱高下がはげしく、1年間で何十倍も価格が上昇した通貨も。そこで巨額の利益をえた投資家は“億(おく)り人(びと)”などと称され、投機をあおる風潮もあります。手数料の安さや決済の速さから参入企業は増え、資金集めにも利用されています
▼アベノミクスによる異次元の金融緩和であふれたマネー。それが投機に走らせる一方で、本紙が伝えるようにサケ一切れを2食分にあてる人たちも。際限のない格差。欲望渦巻くマネーゲームの横行は資本主義のゆがみ。カネが人間を支配する逆立ちした世界です。
以上「潮流」
因みに580億円を被害者数26万人で割ると1人当たり223,000円余、手元のカネでも「増えるよ」というかけ声に引かれて動かしている人の影が見えるようです。