モントリオールにて。
日本から観光に来ていた添乗員付きのツアーのおばちゃんたちがホテル前でこれから観光に出かけようとしたところ、ひとりのおばちゃんにカナディアン(と思われるひと)が「上着にケチャップが付いてますよ」とハンカチで拭いてくれる。
「あら、まあやあね~大丈夫?」と一緒のツアーのおばちゃんや「おい、おいどうしたんだい、大丈夫かい?」と周りにいたカナディアン(と思われるひと)がちょっとした騒ぎを起こした。
親切に上着をきれいに拭いてくれたカナディアン(と思われるひと)達がいなくなるとおばちゃん達数人のバッグも無くなっている。
わかるひとにはわかるよね。「ケチャップ強盗」です。
最初に「ケチャップ付いてるよ」っと言って拭いてくれたハンカチにケチャップが仕込まれていておばちゃん達と共に騒いだカナディアン(と思われるひと)達がスキを伺ってハンドバックを持って行っちゃう。
気が付いた時には貴重品が入っているカバンは無くなっている。
この数分間でカナディアン(と思われるひと)達が稼いだ金額約100万円也。
日本は不景気?
イエイエとんでもない、よその国からはそんな風に思われていません。
しかもおばちゃんたちは現金主義。
クレジットカードは「なんか怖いから」と持たないし、トラベラーズチャックは「なんかメンドクサそうだから」持たない。
おばちゃんひとりが持っている現金て30万円くらいなんだよ。
3人被害に遭えば90万円、4人なら120万円、悪人にとってみたらカモがねぎ背負ってるようにしかみえないんだろうね、日本のおばちゃんたちって。
仮にバックを持っていこうとして見つかっても「拾ってあげた」とか「危ないから持っていてあげた」とか「間違えた」と英語で言えばまず警察に突き出される可能性もないし、ローリスク・ハイリターンな訳だ。
はい、ここで問題。
お金は仕方ない、でも貴重品が入っているバックには航空券やパスポートが入っている。
パスポートを無くしたら、取られたら。
①警察に届ける、被害番号をもらう。
②航空会社へ行くか、旅行代理店へ行き新しい航空券を買う。
③領事館へ行き一時渡航書を発行してもらう。
この時、身分証明書(健康保険書、自動車免許書)、本人確認書(住民票、戸籍謄本)と②で用意した航空券が必要になります。
これで半日をあれば一時渡航書が発給されるでしょう。
でも今回は更に問題が、、、
このおばちゃんたち帰りがアメリカ経由なんです。
そう、一時渡航書とはある国から日本へ帰る為だけに使えるあくまでも緊急処置の書類なんです。経由には基本的に使えません。
おばちゃんたち全体の動きは、
トロント(カナダ)→シカゴ(アメリカ)→成田(日本)
なんだけど一時渡航書しかなければ、
トロント(カナダ)→成田(日本)の直行便しかダメなんです。
アメリカ経由がダメならば、
トロント(カナダ)→バンクーバー(カナダ)→成田(日本)というルートもあるんだけど、バンクーバーには領事館があるのでバンクーバーで一時渡航書を発行してもらわないとダメなんだ。
カナダで一番最後の街の領事館で発行された一時渡航書じゃないと無効なの。
このおばちゃんたちの場合航空券が手元にあるから困ってしまう。
なければ航空券買い直しで直行便を選んで帰ればいいんだけど、最終的におばちゃんたちが選んだ道は「一時渡航書でのアメリカ経由帰国」。
当たって砕けろでアメリカの入国を試みて、ダメならトロントから成田への直行便を買いましょうという事。但しリスクが高い。
当たって砕けてアメリカ経由を禁止されたら
①20万円相当の航空券を買わなくてはならない。
②当日に空席があるかわからない。
③ない場合はバンクーバー経由に変更、これも飛行機の空席、航空券別途購入。
④バンクーバーへ宿泊。
⑤バンクーバー領事館での一時渡航書申請。
⑥翌日の成田への飛行機の空席、航空券別途購入。
これらのことをおばちゃんたちだけでできると思う?
その通りです、全てにガイドが一緒に行って手続きのお手伝いをすることになるでしょう。ガイド代金1時間2千円也。
このおばちゃんたちは自分の不注意で招いた事故で一体いくら使ったのでしょう。
被害金額:30万円
トロントで、、、
警察へ行く車代:3千円
領事館へ行く車代:3千円
通訳兼ガイド代:1万5千円
一時渡航書代代:3千円
--------------------------------
32万4千円
当たって砕けると更に、、
トロント→成田航空券代:20万円
通訳兼ガイド代:1万円
--------------------------------
21万円
総合 53万4千円
最悪バンクーバー経由になると、、
トロント→バンクーバー航空券代:3万円
トロント通訳兼ガイド代:1万円
バンクーバー通訳兼ガイド代:1万円
空港→ホテル 車代代:4千円
ホテル⇔領事館 車代:2千円
一時渡航書申請代:3千円
バンクーバー宿泊代:2万円
@翌日
ホテル→空港 車代:4千円
バンクーバー→成田航空券代:20万円
バンクーバー通訳兼ガイド:1万円
-----------------------------------------
28万9千円
総額 60万3千円
さすが、経済大国ニッポン!
これくらいわけないさ!!
でもこれに食事代やらなんやらでまだまだ小銭が掛かるんだからな、あ~恐ろしい、恐ろしい。
みなさ~ん、世界中でニッポンジンは狙われています。気を付けて下さい。
でもね、今回の事件も考えようによっては命には全く問題なくて良かったんだよ。身体は無事なんだから。
拳銃でズドンッってやられて命もお金も取られてしまう事だってあるんだからさ。
このおばちゃんたち「当たって砕けろ」のカナダ出国は3日後です。どうなるかな?こっちにくるとおれが担当になってあれあやこれや動くことになるんだろうから、できればあっちで決着してくれるとありがたいな。
そういやさ、カナディアン(と思われるひと)の手癖の悪さで思い出したけど、3年前ウィスラーのホテルの前におぢさん(マレーシア人と思われるひと)が人気のファットスキーを置いといたんだよね、ふと気が付いたらないの。
アレレレって思ったらカナディアン(と思われるひと)のチャラチャラ系の兄ちゃんが車に積もうとしていたんだ。
おぢさん(マレーシア人と思われるひと)が必死の形相でダッシュして取り返したんだけどカナディアン(と思われるひと)のチャラチャラ系の兄ちゃんは平気な顔して「友だちのだと思った」と言って退けた。
手癖の悪い奴らの平然振りにも驚いたけどおぢさん(マレーシア人と思われるひと)のダッシュが以外に早かったんでかなり吃驚しました(笑)。
日本から観光に来ていた添乗員付きのツアーのおばちゃんたちがホテル前でこれから観光に出かけようとしたところ、ひとりのおばちゃんにカナディアン(と思われるひと)が「上着にケチャップが付いてますよ」とハンカチで拭いてくれる。
「あら、まあやあね~大丈夫?」と一緒のツアーのおばちゃんや「おい、おいどうしたんだい、大丈夫かい?」と周りにいたカナディアン(と思われるひと)がちょっとした騒ぎを起こした。
親切に上着をきれいに拭いてくれたカナディアン(と思われるひと)達がいなくなるとおばちゃん達数人のバッグも無くなっている。
わかるひとにはわかるよね。「ケチャップ強盗」です。
最初に「ケチャップ付いてるよ」っと言って拭いてくれたハンカチにケチャップが仕込まれていておばちゃん達と共に騒いだカナディアン(と思われるひと)達がスキを伺ってハンドバックを持って行っちゃう。
気が付いた時には貴重品が入っているカバンは無くなっている。
この数分間でカナディアン(と思われるひと)達が稼いだ金額約100万円也。
日本は不景気?
イエイエとんでもない、よその国からはそんな風に思われていません。
しかもおばちゃんたちは現金主義。
クレジットカードは「なんか怖いから」と持たないし、トラベラーズチャックは「なんかメンドクサそうだから」持たない。
おばちゃんひとりが持っている現金て30万円くらいなんだよ。
3人被害に遭えば90万円、4人なら120万円、悪人にとってみたらカモがねぎ背負ってるようにしかみえないんだろうね、日本のおばちゃんたちって。
仮にバックを持っていこうとして見つかっても「拾ってあげた」とか「危ないから持っていてあげた」とか「間違えた」と英語で言えばまず警察に突き出される可能性もないし、ローリスク・ハイリターンな訳だ。
はい、ここで問題。
お金は仕方ない、でも貴重品が入っているバックには航空券やパスポートが入っている。
パスポートを無くしたら、取られたら。
①警察に届ける、被害番号をもらう。
②航空会社へ行くか、旅行代理店へ行き新しい航空券を買う。
③領事館へ行き一時渡航書を発行してもらう。
この時、身分証明書(健康保険書、自動車免許書)、本人確認書(住民票、戸籍謄本)と②で用意した航空券が必要になります。
これで半日をあれば一時渡航書が発給されるでしょう。
でも今回は更に問題が、、、
このおばちゃんたち帰りがアメリカ経由なんです。
そう、一時渡航書とはある国から日本へ帰る為だけに使えるあくまでも緊急処置の書類なんです。経由には基本的に使えません。
おばちゃんたち全体の動きは、
トロント(カナダ)→シカゴ(アメリカ)→成田(日本)
なんだけど一時渡航書しかなければ、
トロント(カナダ)→成田(日本)の直行便しかダメなんです。
アメリカ経由がダメならば、
トロント(カナダ)→バンクーバー(カナダ)→成田(日本)というルートもあるんだけど、バンクーバーには領事館があるのでバンクーバーで一時渡航書を発行してもらわないとダメなんだ。
カナダで一番最後の街の領事館で発行された一時渡航書じゃないと無効なの。
このおばちゃんたちの場合航空券が手元にあるから困ってしまう。
なければ航空券買い直しで直行便を選んで帰ればいいんだけど、最終的におばちゃんたちが選んだ道は「一時渡航書でのアメリカ経由帰国」。
当たって砕けろでアメリカの入国を試みて、ダメならトロントから成田への直行便を買いましょうという事。但しリスクが高い。
当たって砕けてアメリカ経由を禁止されたら
①20万円相当の航空券を買わなくてはならない。
②当日に空席があるかわからない。
③ない場合はバンクーバー経由に変更、これも飛行機の空席、航空券別途購入。
④バンクーバーへ宿泊。
⑤バンクーバー領事館での一時渡航書申請。
⑥翌日の成田への飛行機の空席、航空券別途購入。
これらのことをおばちゃんたちだけでできると思う?
その通りです、全てにガイドが一緒に行って手続きのお手伝いをすることになるでしょう。ガイド代金1時間2千円也。
このおばちゃんたちは自分の不注意で招いた事故で一体いくら使ったのでしょう。
被害金額:30万円
トロントで、、、
警察へ行く車代:3千円
領事館へ行く車代:3千円
通訳兼ガイド代:1万5千円
一時渡航書代代:3千円
--------------------------------
32万4千円
当たって砕けると更に、、
トロント→成田航空券代:20万円
通訳兼ガイド代:1万円
--------------------------------
21万円
総合 53万4千円
最悪バンクーバー経由になると、、
トロント→バンクーバー航空券代:3万円
トロント通訳兼ガイド代:1万円
バンクーバー通訳兼ガイド代:1万円
空港→ホテル 車代代:4千円
ホテル⇔領事館 車代:2千円
一時渡航書申請代:3千円
バンクーバー宿泊代:2万円
@翌日
ホテル→空港 車代:4千円
バンクーバー→成田航空券代:20万円
バンクーバー通訳兼ガイド:1万円
-----------------------------------------
28万9千円
総額 60万3千円
さすが、経済大国ニッポン!
これくらいわけないさ!!
でもこれに食事代やらなんやらでまだまだ小銭が掛かるんだからな、あ~恐ろしい、恐ろしい。
みなさ~ん、世界中でニッポンジンは狙われています。気を付けて下さい。
でもね、今回の事件も考えようによっては命には全く問題なくて良かったんだよ。身体は無事なんだから。
拳銃でズドンッってやられて命もお金も取られてしまう事だってあるんだからさ。
このおばちゃんたち「当たって砕けろ」のカナダ出国は3日後です。どうなるかな?こっちにくるとおれが担当になってあれあやこれや動くことになるんだろうから、できればあっちで決着してくれるとありがたいな。
そういやさ、カナディアン(と思われるひと)の手癖の悪さで思い出したけど、3年前ウィスラーのホテルの前におぢさん(マレーシア人と思われるひと)が人気のファットスキーを置いといたんだよね、ふと気が付いたらないの。
アレレレって思ったらカナディアン(と思われるひと)のチャラチャラ系の兄ちゃんが車に積もうとしていたんだ。
おぢさん(マレーシア人と思われるひと)が必死の形相でダッシュして取り返したんだけどカナディアン(と思われるひと)のチャラチャラ系の兄ちゃんは平気な顔して「友だちのだと思った」と言って退けた。
手癖の悪い奴らの平然振りにも驚いたけどおぢさん(マレーシア人と思われるひと)のダッシュが以外に早かったんでかなり吃驚しました(笑)。
私自身今のところ取られたとかは無いですが、普段1人で動いている私にとって、最も大変なのが荷物をかかえてバンクーバー市内を動く時ですね。
特にトイレに行きたくなった時は本当に大変です。スーツケースとボードケース全部トイレに持って入ります。って、カナダのトイレって広いから全部持って入れるんですよね。
おぢさん(マレーシア人と思われるひと)と初めて対面した時でしたかね?
今度バンクーバー市内を歩く時にはウチに荷物を置いて遊びに行けますからね。
ご安心を。
このネタ、会社での朝礼のときに一言ネタでいただきます。
盗られたモノは
海外旅行保険の中の携行品損害の支払いでいくらか支払いしてくれるけど、現金は対象外だしね。
何より、盗られた現金よりその他の諸費用が以外とかかるんだね。そりゃそうか。
しかし、そう簡単にいかないとは・・
バンフの1ガイドはそんなこと全く知りませんでした。
おぢさんの板盗まれ未遂、本人から聞いたな~。懐かしい。
結局ね~トロントで格安航空券(18万円)を購入して直行便で帰って行ったよ。
やれやれです。
みんなも気をつけてね~~