相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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軍配は俗称

2012-05-17 12:51:16 | 日記
【相撲の軍配】両力士をあわせて勝負をさばく行司
の要具であり、中正・公平の表象とされている。形が
同様なため<軍配>と俗称されるが、武将用とはまったく
その本質を異にする。吉田相撲司家の<免許状>にも
<団扇云云>とだけ書いてあり、行司は決して軍配とは
いわない。相撲団扇(すもううちわ)と呼ぶのが正しい。
多くタガヤサン、キリ、ケヤキ、クワなどの木製。昔は
木村家は平たい繭型、式守家は平たい卵型だったが、
大正はじめごろから両家交錯の順があり襲名となった
関係からか、卵型ばかりになった。柄は1尺4寸6分、
両翼の縦中央8寸3分、横上部6寸5分、同下部5寸
7分、色で階級をしめす<ひも>の長さ8尺が、それぞれ
実用規準(すべて曲尺、1尺=10寸=0.303m)。昔は
大ていうるし塗だったが、今は木地そのままが多く
なった。翼の表裏には<日月><竜虎>などの画や<判決
分毫厘(はんけつごうりんをわかつ)><一味清風><天下
泰平><至誠通神><忍運>などの文字が書いてある。
〔後略〕

 『世界大百科事典』への彦山光三署名原稿である。
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