相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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将来性不問なら「綱の権威」失墜

2017-01-21 21:13:36 | 日記
 52年前の座談会における彦山光三発言
を再録しておく。

〔前略〕鳥渡優勝・準優勝で成績がいいから
…と横綱にしてしまって、あとでもって不成績
をつづけると、俺は知らねぇ…と知らん顔している
相撲協会・横綱審議委員会がいけないと思うのだ。
第一、横綱が4人なんかいるかね、2人いれば沢山
だ。それくらい横綱というものは値うちのあるもの
なんだ。そんなこと云ったって横綱にするだろう
〔後略〕

 おなじく彦山翁の「横綱・大関なで斬り帖」
より抜萃━。

 かつて横綱推薦の基準ははなはだきびしかった。
2場所つづけて“全勝”するか・3場所つづけて
“最高優勝”をなしとげ、そのうえ将来ある期間
その栄誉をきずつけないとみとおしのつくもの
━にかぎられていた〔後略〕

 私見・愚考では上記の「将来或る期間」を最短
で3年と解釈したい。187cm・175kgの巨体で
満30歳6箇月の力士は、その「強さ」を今後3年
維持できまい。
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全敗が消えた星 その211

2017-01-21 13:34:55 | 日記
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 昭和三十三年九州場所、初日から七日目
までの星取表を真っ黒に塗り潰したのは、
西前頭六枚目の双ッ龍だった。
 翌八日目、白星をあげて連敗脱出━幕内
全敗が消えている。
 現代ならば当該地位で2勝13敗の不成績
は翌場所の十両陥落は必至だが、当時人員
が多く、翌年初場所地位は幕尻から6枚め
に…。〔だから大抵の力士は、入幕2場所め
に横綱や大関とは対戦しなかった。〕

 後小結双津竜は、同郷・同部屋で、後輩の
堕落には心を痛めたであろう━。
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