元横綱大鵬逝去。そこで名解説者神風正一氏(元関脇)に
彼を批評してもらう━。
〔前略〕相撲ぶりに強烈な印象がない。これは、彼の取口から
きている。攻めるところは攻め、しのぐべきところはしのぐのだ
が、“そつ”がないという印象ばかりが強く残る。〔中略〕大鵬の
強味は、巧味にあったと思う。相手を疲れさすという芸も身に
つけていた。やはり「負けない相撲」が身上だったといえよう。
そして、そうした技術を駆使し得るだけの賢明さと、しつこさと、
体力、体質など、恵まれた素質が兼ね備わっていたのだろう。
〔後略〕
著書『神風一代』より抜萃した。ついでだから、別項「現在の
相撲について」から━。
〔前略〕昭和六十年の初場所には両国の新国技館が完成、
立派な建物ができあがった。だが果してこの大相撲の殿堂に
ふさわしい土俵内容かどうかは、大いに疑問に思う。〔後略〕
彼を批評してもらう━。
〔前略〕相撲ぶりに強烈な印象がない。これは、彼の取口から
きている。攻めるところは攻め、しのぐべきところはしのぐのだ
が、“そつ”がないという印象ばかりが強く残る。〔中略〕大鵬の
強味は、巧味にあったと思う。相手を疲れさすという芸も身に
つけていた。やはり「負けない相撲」が身上だったといえよう。
そして、そうした技術を駆使し得るだけの賢明さと、しつこさと、
体力、体質など、恵まれた素質が兼ね備わっていたのだろう。
〔後略〕
著書『神風一代』より抜萃した。ついでだから、別項「現在の
相撲について」から━。
〔前略〕昭和六十年の初場所には両国の新国技館が完成、
立派な建物ができあがった。だが果してこの大相撲の殿堂に
ふさわしい土俵内容かどうかは、大いに疑問に思う。〔後略〕