もんろーの部屋

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舘野泉リサイタル@小海町ヤルヴィホール

2016-09-18 | 音楽
舘野先生は、両手の時からそれはそれは凄かったけれど、左手になってからの凄さは、殆ど天使の化身です。
ピアノの隣にふんわりゆるっと立たれた御姿は、ほぼほぼ神様です。

駅前にコンビニはもちろん、タクシーも居ない、そんな小海町の小さな小さなホールに、毎年23年間(22回。脳梗塞で1回お休み)もリサイタルの為に、神様が降り立つって、殆ど奇跡じゃないでしょうか。

小さなホールのスタンウェイのセミコンは神様が選んでくれたピアノで、20年を超えてようやく、とみに鳴り始めています。

調律師さん奮闘中。


今年は特に、熊本出身の光永浩一郎さんの新しい作品を取り上げられ、震災後、インスピレーションを得て生まれたという曲は、繊細で透明で力強かった。←もちろん神様の力がそうさせるんだけど。

ヤルヴィホールのヤルヴィとは、フィンランド語の【湖】という意味で、神様が名付けられた。八ヶ岳を望む立地にある、小さな湖の畔の木造サロンホール。





神様の演奏は、何度も東京で聴いたけれど、このヤルヴィのコンサートは、神様が神様らしく、格別です。

脳梗塞で倒れて1回お休みになった次の年、「座っているだけで良いから」と言われた神様は、座っているだけでなく、演奏もなさった。
それから左手の歴史が始まるんだけど。

「スタッフの方々が、暖かくてね、ウチに帰ったような気がしてねぇ〜。この後、10年も20年も続けて頂きたいですねぇ〜。」ゆるりと人間年齢、傘寿の神様が言った。

心優しい町の人たちと、一人の神様のストーリー。


舘野先生大好き💖。

「また来てね」って言われるのって、本当に本当に本当に凄い事なのよぉ〜。
1、2年じゃないよっ。
23年❣️

小海線は単線。一両編成。