もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

ストーリーズ chap.12

2013-05-13 | 料理&グルメ
昨日は、2013年、三大出来事に確実に入るであろう一日でした。
面白かったなぁ

人間国宝(もしくは国民栄誉賞)目前の声優、加藤精三さんが、今井保之作「夕日の沈むとき」を、語ってくださった。
まぁ、いろんな意味で、それはそれは凄かったよ。

まず、まくらで(落語ならまくらだけど・・・語る前の雑談)、この朗読グループをちょっと指導してるけど、なかなかどうして上手くならない、というようなことをおっしゃった。(コワーイ。星一徹!
それからいよいよ「夕日の沈むとき」、はじまりはじまり。

ゆったり、全く気負いなく、静かに静かに話は始まるのだけれど、あの低いトーンのなかにそれはそれは豊かな声色があり、惹きつけられる(5つの母音それぞれに、どうやら数限りないパターンがあるように聞こえる)。
語り進めるその間合いも、限りなくバリエーションがあるようで、情緒に溢れてくる。
キャリアの長さや、経験の豊かさや、そういうものを超えて、この方は、お若い時から名人だったんだろうと思う。
栴檀の双葉だな。
もちろん、双葉だったころは私は知らない。

私はというと、双葉だったころ(中学2年生)にお会いして以来、10年ぶりに(うそ!)、この日の為に北海道から上京された今井保之先生に再会。
先生は、かなりまんまるになってらして、ある意味、引き分け。
そして、「あなたにね、北海道のお菓子、お渡ししたいと思って・・・。懐かしっしょ。」とおっしゃり、六花亭の紙袋を下さった。私は、江戸菓子を差し上げて・・・だから取り直しの一番も、引き分けた。

ちょっぴりおかしかったのは、この日藤沢周平を語った倉田さんに、「どうぞ、仲よくしてやってください。よろしくお願いします。」と、よろしくお願いしてくださったこと
先生の中には、中学2年生の私が居たことだった。
そして、「今日の感想は、また、書いて、送ってください。」と宿題のようにおっしゃって帰られた。

出します、宿題。今週中に。