out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

三俣山荘を訪ねる #5 ~三俣山荘から鏡平山荘へ~

2024-08-21 22:05:51 | 山登り in 他エリア
2024年8月7日(水)
鷲羽岳を登り終え、三俣山荘でコーヒーブレイクしたら鏡平山荘へ向け出発。(9:30)
まずは三俣蓮華岳下の巻道分岐までCT40分登る。
途中振り返ると水晶岳、見えている。(;^ω^)
 
更に登ると祖父岳の左に見えるのは薬師岳!
 
薬師岳も行きたいなぁ~。 北アルプスの貴婦人。
 
三俣蓮華岳もスッキリ青空に映えて美しい。
 
双六小屋近くまで行く巻道は写真上の方の台状に張り出した部分にある。
 
10:29
ようやく巻道分岐まで来た。
 
巻道近辺、特に山側斜面にはお花がいっぱいだ。
まだチングルマも咲いていた。
 
お花がいっぱい
 
本当にきれい!
 
前日はあの上の稜線を歩いていた。
 
ミヤマリンドウ
 
巻道はCT 1:25。 甘く見ていた気持ちもあり、なんだかいつまで経っても着かない。
写真右に見えるトレイルをず~っと写真左の方へまだまだ歩かなければならない。
稜線をまっすぐ進むのではなく、山ひだを拾ってゆくしアップダウンもある。
少し気持ちが焦って心配になってきた。
 
とは言え、焦っても仕方がないのでお花を見ながら。
 
クルマユリが花盛り。
 
ミヤマカラマツ   ミヤマキンポウゲ
 
お花の斜面のずっと奥は燕岳辺りだと思う。
 
たくさんのハクサンフウロ
 
そしてやっぱり登る~。 しかも岩~。
 
ミヤマバイケイソウ
 
うわぁぁ。 タニギキョウがいっぱい咲いてる!
 
鷲羽岳が随分遠くなった。
 
シャンデリアのようなクルマユリ
 
12:17
ようやく双六小屋上の分岐に着いた。
花を撮ったりしたが、せっせと歩いたつもりでもCTより30分くらい遅かった。
そんなに遅かったのかぁ。。。ちょっとがっかり。
 
気を取り直して、双六小屋に向かう。
 
12:43
お腹もすいたので双六小屋の五目ラーメン(1,200円)を頂いた。
「汁は残しちゃダメですよね?」と伺うと、「大丈夫ですよ!」と言って下さったのでこれにした。
汁もの麺類、ありがたい~。 美味しかった!
 
美味しい物もいただいて、良く休んだが、双六小屋から弓折乗越は上り基調。
「あ~、こんなに登るのだっけ?」と少し心折れつつ、「あと少し!」と唱えながら歩き続ける。
双六小屋から弓折乗越までも 1:20。 1:20って長いんだな。
 
鏡平山荘が見えた!
 
ハクサンフウロ
 
ミヤマアキノキリンソウ  エゾシオガマ
それでもYAMAPによると弓折乗越まではほぼCTで到着できた。
前日「きついなぁ~。」と思いながら登ってきた弓折乗越までのトレイルを下ってゆく。
 
鏡平山荘には 14:59到着。 17:00夕食。
連泊するとメニューが違うようだが、私は一日置いての再宿泊だったので、夕食内容は前回と同じ。
でも美味しいから大丈夫。 完食! 
到着時に「お帰りなさいですね?!」と言われてうれしかった。
 
 鷲羽岳とコーヒブレイクだけで三俣を離れ、もっと余裕で鏡平に着くつもりだったが、そうも行かなかい事がよくわかり、ちょっとガッカリしたり、北アルプス最深部の深さをまた思い知らされた。
 
 あと1時間遅くても問題はなかっただろうが、自分的には15:00到着でギリギリという感覚だった。 山小屋はどこも 17:00夕食開始だ。 その前にチェックイン、寝床に案内され、荷物を整えて、手、顔、身体を洗ったり拭いたり、着替えをしたり、また汚れ物を乾燥室に干したり、ザックに詰めたり。 そんな時に洗面所や更衣室、乾燥室が順番待ちの場合も往々にしてある。 その後ゆっくり座って休む時間がないと、ただただ焦ったり、慌ただしい思いで疲れが取りきれず食事が喉を通らなかったり、眠れなくなったりもする。
 今回毎日少し歩き足りないようなルートで、午後早めの小屋着、というスケジュールはそんな事を回避するためにも良かったと感じていた。 本当はもう少し無理して遠くまで行きたいという気持ちもあったが、幸い(?)山小屋も予約できなかったし、自分の足にも自信がなかったのでそうしなかった。 特に今回は初めてのエリアだったので、このスケジュールが自分には最適だったと本当に感じていた。 まぁ、正直なことを言えばこのスケジュールでも日々少しずつストレスがたまってゆく面も感じていた。
 そうとは言え山での最後の夜。 やはり離れがたい気持ちと、また来たい気持ちと、あとはサッサと下って早く温泉入りたい!、という気持ちで床に就いた。 つづく。
 
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三俣山荘を訪ねる #4 ~鷲羽岳へ~

2024-08-21 09:58:30 | 山登り in 他エリア
2024年8月7日(水)
三俣山荘前 ハイマツ奥の展望台から槍ヶ岳方面を望む
槍ヶ岳左方下ったギザギザの辺りが独標、さらに左方奥に常念岳の山頂が少し出ている。
さらに左の端正な円錐形が大天井岳。
 
 前日無事三俣山荘までやって来た。 2日かけてここまで来たが、3日目のこの日中には鏡平山荘まで下山しなくてはならない。 ここまで来たら鷲羽岳を越えて水晶岳まで、もしくは雲ノ平まで足を延ばしたい所だが、鏡平まで戻ることを考えるとそれは私には無理な話だ。 前日の夜他の人の助言で、鏡平山荘をキャンセルし、もう一泊三俣山荘に泊れば軽い荷物で水晶岳まで行って戻り、翌日早朝に三俣山荘を出発して新穂高温泉まで下れる、とも言われたのだが(三俣山荘に宿泊の余裕はあるようだった)。。。そうする勇気は出なかった。 それに今回は初めての三俣山荘泊。 朝食のイノシシのソーセージもいただきたい。(お弁当には入らないのだそう) 今回は無理せず鷲羽岳一座を登り、山荘に戻って時間があれば黒部源流碑まで下りて戻り鏡平に向かう、という事にした。
 
4:28
早起きをする必要はなかったのだが、4:00前に目が覚め着替えなどして外をウロウロ。
鷲羽岳方面。 それ程焼けなかった。
 
4:42
槍ヶ岳方面は大きな雲。 この日の予報は良かったが、やっぱり雲に巻かれるのかな。
 
5:00
朝食。 楽しみにしていたイノシシのソーセージ、ヒヨコマメのマッシュ、
さらにお味噌汁は具だくさんの豚汁のような感じで、全て大変美味しかった!
三俣山荘のジビエ(シカ、イノシシ)は高山植物などの動物による食害、それにより処分される動物が
ただ処分されるだけに終わることに問題を感じ、提供されるメニューだ。
山荘滞在中、その様なお話や、登山道修復改善、伊藤新道、三俣山荘の歴史、などのお話を聞いてみたかったが、
皆さん忙しそうだったので、「三俣山荘トレイルワークス」のチラシと、チャリティーの手ぬぐいを購入した。
 
5:40ごろ、鷲羽岳に向け出発。
この山頂への稜線は長野県、富山県の県境だ。
 
途中伊藤新道への分岐。
もう吊橋が損傷してしまったらしい。
 
しばらく登って振り返ると双六岳~三俣蓮華岳も雲の中。
鷲羽岳から今回行けない水晶岳を拝みたいが、やっぱり雲の中に入るかなぁ。
などと思いながら登っていると、「クー、クー。」という声が。
 
ライチョウさんだー!
 
お母さんと子供が4羽いた。 うれしい!!
 
動画もどうぞ。
 
やはり山頂方面が雲に巻かれてきた。
登る斜面はこのようにザレたようなトレイルだったり、岩を登るような場所も少し。
 
結構急登。 三俣蓮華岳方面も全く見えなくなった。
 
岩が大きくなってきて「もうすぐ山頂かな。」と見上げるも、もう少し登りそう。
 
このような斜面を踏み跡や印を探しながら慎重に進む。
登りきって山頂への稜線に出たかな、と言うところで。。。
 
雲がサァ~と流れたかと思うと槍ヶ岳の姿と、眼下に鷲羽池が!
 
おぉぉ~! 見られて良かった!! 美しい~!!
 
7:03
鷲羽岳山頂と~ちゃくっ!
山頂付近に来るとちょうど二人の男性が「今だ~!」と槍ヶ岳を背景に写真を撮っていたので、
「私もお願いできますか!」と押し掛けた。w
すると、男性「こっち、こっち! ブロッケン!」 私「えーーーっ!?」
 
ブロッケンだー! 初めて見た!
 
展望は拝めなかったが、こんな珍しいものに出会えた。
 
そして山頂標識。
 
その後しばらく雲の様子を見るも水晶岳方面は見えそうにないので下山することにした。
 
7:16  残念だが、鏡平山荘への下山も心配なので。
また来れるといいなぁ。 今度は水晶岳まで行きたいなぁ。
 
下山も慎重に。
 
下山途中、右手奥に雲がかかっている中に黒部五郎岳、赤木岳、北ノ俣岳など
手前右の大きいのが祖父岳。 斜面左の方に雲ノ平へ登ってゆくトレイルが見える。
そのトレイル麓辺りが黒部源流碑だろう。
 
更に下ってゆくと、黒部五郎岳のカールが見えてきた。
あちらも行ってみたいなぁ。 お花が沢山見られるのだそう。
 
正面を見ると、双六岳~三俣蓮華岳の雲も取れていた。
なので、鷲羽岳山頂で撮れなかった動画をここでどうぞ。
 
 
更に下って、喫茶室のお姉さんがクルマユリが沢山きれいに咲いていると教えてくれたので、
伊藤新道を少し下ってみた。
咲いていたのだが、みんな谷の方を向いていたので写真は撮らなかった。
もう少し先に行くと登山道両側にたくさん咲いていたようだ。
 
三俣山荘には8:30頃に戻った。 荷物を軽くして鷲羽岳まで行けたのは本当に良かった。
だが、鏡平山荘へ余裕をもって下山するには 10:00前に出発した方が良いと思い、
黒部源流碑まで行くのはヤメにした。 ピークには行かないが、この日はまだまだ歩くのだ。
預けていた荷物をザックに詰めたりいろいろして。。。
 
ケーキセットで三俣山荘は終了。w
 
三俣山荘二階の食堂から。
 
 素晴らしい眺めのこの地に来てあちこち歩き回りたいのは山々だが、今回のこの時間の範囲では自分には限りがあった。 行けないけれど、豊かな香りのコーヒーを頂きながら贅沢に眺めるだけ、もまた良い過ごし方だと思った。
 「黒部の山賊」のほんの入り口にまでしか到達できなかった。 「オーイ」という呼び声が聞こえなくて良かったな。 カッパがでなくて良かったな、なんて。 またいずれもう少し奥まで触れられるといいなという気持ちを残しながら下山するのだが、やはり北アルプス最深部は遠いな~、と実感していた。 つづく。
 
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