ジョン・ル・カレ著、加賀山卓朗訳『スパイはいまも謀略の地に』
ちょっと前に日本人スパイが主人公の小説を読んだけど、これはイギリス人スパイが主人公の小説。
なんだろう。ジェームズ・ボンドっぽいのを想像してたらぜんぜん違った。
ハラハラドキドキ追跡劇、戦闘シーンとかはまったくない。
ベテラン情報部員のナットも中年となり、引退の時期が迫っていた。イギリス国内は
EU離脱で混乱し、アメリカはトランプが大統領。そんな時期。
対ロシア活動を行う部署の再建を打診され、引き受けたものの、なんかいまいち
パッとしない部署。一方で趣味のバドミントンで若者エドと親しくなる。
まー、なんかあとあと絡んでくるんやろな、と思ったら、案の定。
休眠工作員が眠りから覚めるっぽくなって、ナットがそっちの対策で忙しくなったとき、
エドが彼自身の理想とする考えから、ドイツの大使館に仕事で知り得た超極秘情報を売ろうとする。
ドイツはいったん断ったのに、やっぱりちょうだいと言ってきて、不思議に思いつつエドは信頼されるために
極秘情報をいくつか売る(というか漏らす)。でも、それが実はドイツとのやりとりを聞きつけた
ロシアの情報局で、それをイギリス情報局が掴んでエドを始末(決して殺すという意味ではない)しようと
するけど、ナットとそのすばらしき奥さん(やり手弁護士)が海外に逃がしてあげるっぽい話だと理解した。
なんか複雑で、何日かかけて読んでたら、だんだんこんがらがってきてしまった。
それにしてもナットの部下で、(上司の妻の悪事を暴こうとして)解雇されたフローレンスが
エドと結婚したのはなんだか急展開。嘘かと思ったら本当だったからちょっとびっくり。
アクションではなく心理戦のようなものなのかな。
過去の作戦を思い出しながら話している、といったような語り口の小説だった。
ちょっと前に日本人スパイが主人公の小説を読んだけど、これはイギリス人スパイが主人公の小説。
なんだろう。ジェームズ・ボンドっぽいのを想像してたらぜんぜん違った。
ハラハラドキドキ追跡劇、戦闘シーンとかはまったくない。
ベテラン情報部員のナットも中年となり、引退の時期が迫っていた。イギリス国内は
EU離脱で混乱し、アメリカはトランプが大統領。そんな時期。
対ロシア活動を行う部署の再建を打診され、引き受けたものの、なんかいまいち
パッとしない部署。一方で趣味のバドミントンで若者エドと親しくなる。
まー、なんかあとあと絡んでくるんやろな、と思ったら、案の定。
休眠工作員が眠りから覚めるっぽくなって、ナットがそっちの対策で忙しくなったとき、
エドが彼自身の理想とする考えから、ドイツの大使館に仕事で知り得た超極秘情報を売ろうとする。
ドイツはいったん断ったのに、やっぱりちょうだいと言ってきて、不思議に思いつつエドは信頼されるために
極秘情報をいくつか売る(というか漏らす)。でも、それが実はドイツとのやりとりを聞きつけた
ロシアの情報局で、それをイギリス情報局が掴んでエドを始末(決して殺すという意味ではない)しようと
するけど、ナットとそのすばらしき奥さん(やり手弁護士)が海外に逃がしてあげるっぽい話だと理解した。
なんか複雑で、何日かかけて読んでたら、だんだんこんがらがってきてしまった。
それにしてもナットの部下で、(上司の妻の悪事を暴こうとして)解雇されたフローレンスが
エドと結婚したのはなんだか急展開。嘘かと思ったら本当だったからちょっとびっくり。
アクションではなく心理戦のようなものなのかな。
過去の作戦を思い出しながら話している、といったような語り口の小説だった。