人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

横関大『仮面の君に告ぐ』

2020-10-21 20:00:15 | 読書記録(紙書籍のみ)
横関大著『仮面の君に告ぐ』

金曜ドラマでやってた『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』が
超おもしろかったので、原作者さんのほかの話を読んでみたくて読みました。

一言で感想を言うと「えーーー……」

婚約者にご飯を作ろうと家に帰ったところ、何者かに殺され、一年後、
目が覚めたら、別人の女性の体に憑依していた。というところから始まる。

んで、頼れる人がいなくて、体の持ち主の女性の弟くんの世話になるんだけど、
弟が引きこもりくんで。でも彼が案外すんなり「姉の体に別の女の人の心が入ってる」
ことを受け入れてくれたので、そこから物語がスムーズに進みます。

婚約者で恋人だった男性をどうにか探し出し、そばにいたくて彼の住むアパートの隣に
引っ越します。彼は歯科医だったはずなのに、今は物流センターでパートをしている。

なんで?となって、自分が飼っていた犬を彼が引き取っていてくれてたのを知り、
犬に会いたくて、ガス漏れ騒ぎをでっち上げ、彼の部屋に入ります。
そうしたら、なんか彼が知らん男の写真を壁に貼って、おでこに画鋲を突き刺していて……。

弟くんがいろいろ調べてくれて、どうやらその写真の男は自分を殺した容疑者らしいが、
証拠不十分で釈放されており、婚約者で恋人だった男性は復讐をしようとしているらしい、と
気づく。どうにか止めなくちゃ!といろいろあって、まあ、実際は復讐をしようとしてたんじゃ
ないとわかるんやけど。

そのうちあれやこれやあって(はしょり方……)体に憑依できるのは10日間で、
ついにリミットを迎えるのだけど、その前に体の持ち主のスマホを見て、
「え、なんでこの人からのメールがあるの?」みたいな展開から、
そうかよ、あんたが真犯人かよ、みたいな。

っていうか、ポッと出の殺人犯に殺されたのもなんだかな~なんだけど、
真犯人(?)の動機がまったくわからない! わからないまま終わって
釈然としない!!

真犯人は実行犯の殺人犯とはどうやって知り合ったん? どうして殺しを頼んだん?
どうやって頼んだん?? わからんのですけどーーーー!!
コメント
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