東野圭吾著『プラチナデータ』
ずいぶん前に本屋さんで壁一面に『プラチナデータ』が並んでいたのが印象的でした。
一番最初に出てくる刑事さんが主人公なのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。
まあふたり主人公のうちのひとり、という感じでしょうか。
わたし的希望で、勝手にイケメン認定してましたが、年齢不詳。たばこを吸っているシーンで、
たばこが体に悪いことは30年前からわかってる、というようなことを言っているので、
法律的にたばこを吸っていい年齢20歳+30年で50代?かと思いましたが、そういう雰囲気ではなさそう。
警部補で独身で、ヤニとカビ臭いアパートに住んでいる……。足を使って捜査とか言いつつ、わりに
パソコンも詳しいらしい。ということで、勝手に30代半ば認定。どこかで年齢書かれてたかなぁ?
(見落としてたらすみません)。
私が普段書くのはロマンスなので、ヒーローの年齢設定はマストです。どこかで必ず言及してます。
あ、脱線。
ざくっとしたストーリーは、国民のDNAを国が管理し、犯罪者の遺留品から採取した
DNAをそのデータベースで検索し、DNAプロファイリングというやつで、犯人の身長体重、
容姿、顔まで作成しちゃうという背筋の寒くなるようなシステムが開発されます。
いったん遺留品からDNAが採取されれば、犯人本人のDNAがデータベースに登録されていなくても、
「どこどこ在住だれだれさんの血縁者だ!」とわかっちゃいます。
警察の検挙率も上昇する中、そのすんごいシステムを開発した兄妹が殺されます。
んで、妹の胸に落ちていた毛髪を、システムの共同開発者がプロファイリングするんですが、
ぬあんと、その結果が自分と99.99%マッチするという……。
彼は父を悲しい事件で失い、以来、もうひとりの自分がときどき登場する、いわゆる二重人格
なのです。もしや、俺が意識を失っている間にもうひとりの俺が……と疑ったり、アメリカから来た美女に
逃亡を助けられたり。
そうして『モーグル』というプログラムの存在が明らかになり、それをめぐってあれやこれや……
となっていき、肝心の事件のキーワード、『プラチナデータ』の意味を取り違えてました。
飽きのこない展開、さすがです。おもしろかった。
でも、読み終わって、あの兄妹がせっかくモーグルを作ったのに闇に葬られて、じゃあ、何のために
ふたりは殺されたんだろう……とちょっと切なくなった。まあ、共同開発者の二重人格が解消されて生き方が
変わり、刑事さんも昇進しましたが……。
世の中にはしもじもがあがいてもどうにもならないことがある、ということを知ってしまう、ちょっとモヤッとが
残る感じでした。
共同開発者が結構なイケメンであるらしいことを除けば、ほかにイケメンもロマンスらしいロマンスもなしでした。
ずいぶん前に本屋さんで壁一面に『プラチナデータ』が並んでいたのが印象的でした。
一番最初に出てくる刑事さんが主人公なのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。
まあふたり主人公のうちのひとり、という感じでしょうか。
わたし的希望で、勝手にイケメン認定してましたが、年齢不詳。たばこを吸っているシーンで、
たばこが体に悪いことは30年前からわかってる、というようなことを言っているので、
法律的にたばこを吸っていい年齢20歳+30年で50代?かと思いましたが、そういう雰囲気ではなさそう。
警部補で独身で、ヤニとカビ臭いアパートに住んでいる……。足を使って捜査とか言いつつ、わりに
パソコンも詳しいらしい。ということで、勝手に30代半ば認定。どこかで年齢書かれてたかなぁ?
(見落としてたらすみません)。
私が普段書くのはロマンスなので、ヒーローの年齢設定はマストです。どこかで必ず言及してます。
あ、脱線。
ざくっとしたストーリーは、国民のDNAを国が管理し、犯罪者の遺留品から採取した
DNAをそのデータベースで検索し、DNAプロファイリングというやつで、犯人の身長体重、
容姿、顔まで作成しちゃうという背筋の寒くなるようなシステムが開発されます。
いったん遺留品からDNAが採取されれば、犯人本人のDNAがデータベースに登録されていなくても、
「どこどこ在住だれだれさんの血縁者だ!」とわかっちゃいます。
警察の検挙率も上昇する中、そのすんごいシステムを開発した兄妹が殺されます。
んで、妹の胸に落ちていた毛髪を、システムの共同開発者がプロファイリングするんですが、
ぬあんと、その結果が自分と99.99%マッチするという……。
彼は父を悲しい事件で失い、以来、もうひとりの自分がときどき登場する、いわゆる二重人格
なのです。もしや、俺が意識を失っている間にもうひとりの俺が……と疑ったり、アメリカから来た美女に
逃亡を助けられたり。
そうして『モーグル』というプログラムの存在が明らかになり、それをめぐってあれやこれや……
となっていき、肝心の事件のキーワード、『プラチナデータ』の意味を取り違えてました。
飽きのこない展開、さすがです。おもしろかった。
でも、読み終わって、あの兄妹がせっかくモーグルを作ったのに闇に葬られて、じゃあ、何のために
ふたりは殺されたんだろう……とちょっと切なくなった。まあ、共同開発者の二重人格が解消されて生き方が
変わり、刑事さんも昇進しましたが……。
世の中にはしもじもがあがいてもどうにもならないことがある、ということを知ってしまう、ちょっとモヤッとが
残る感じでした。
共同開発者が結構なイケメンであるらしいことを除けば、ほかにイケメンもロマンスらしいロマンスもなしでした。