樗牛の「樋口一葉論」 2008-06-18 08:38:14 | ときのまにまに 樗牛は、樋口一葉の「たけくらべ」を読んで、その小説家としての才能に驚き、一種の衝撃を受け、「一葉女史の『たけくらべ』を読みて」という論説を書く。その中で、この作品は一葉の作品の中でも傑作中の傑作であると評価する。この作品の素晴らしさを一言で言うと、「其の女主人公の性格の洵に美はしく描かれたるにあり」という。樗牛は主人公美登利が、貧しく、不幸な境遇にも関わらず、けなげに、天真爛漫に生きる姿に「美しい生活」を見たのであろう。 . . . 本文を読む