SNOW WIND blog

我が愛車“PEUGEOT307SW”を中心に、日々のくらしを綴った日記です。

リアリティとの乖離

2010-01-27 21:34:47 | 戯言
「THIS IS IT」が脚光を浴びてDVDも発売になった。映画館で見てきたけど、すばらしいエンターテイナーだったという一言。音楽とダンスを融合させ、特撮を使ったイメージビデオを取り入れて成功した、最初の人物であったことは疑うべくもない。
「ビートイット」あたりは高校生のころによく真似をしたけど、踊りは忘れてしまっていたので、久しぶりの映像に懐かしさが込み上げました。惜しい人物を亡くしたと思います。

でも、ひとつだけ納得できない点がありました。彼の「地球を守ろう」というメッセージです。地球温暖化への警鐘なのですが、ちょっとそれはないよなぁという感想を持ちました。
なぜかといえば、あの大掛かりなセットと音と映像を生み出すためには、大量の電気が必要なのであり、そのためには多くの化石燃料を使用しているということです。つまりは、温暖化を止めようというメッセージを作るために、温暖化が進んでいくという構図になりますね。本末転倒です。野外ステージでキャンドルの明かりのみであのメッセージが出れば、なんとなく納得できるのですが、リアリティがないと思うのです。

同じようなことは、ほかにもありますね。電気自動車が「エコ」というのもなんか違うなぁと思います。電気を発生させるために、どれくらいの石油を燃やすのか、排気ガスだけが悪者ではないハズです。ディーゼル車は二酸化炭素の排出量がほとんどないので温暖化防止には役立つのに、日本では悪人扱いですし。

反戦ソングを歌いながら、安全な土地で普通に暮らす歌手なんかにも、なんか違うよなぁと思います。ほかにもいろいろそういったことが目に付きます。そういったリアリティとの乖離に気づいてしまうと「なんだかなぁ」という気持ちになります。それって変???