東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

菊が彩る江戸花屋敷

2019-11-15 | 風景
  まあこの時期になると毎年菊花展はやっているけど
  タイトルをつけての菊花展は初めてじゃないのかな。
  大輪の菊じゃなく中輪、小輪のかわいい菊、
  大輪は敷居が高いけど小型の菊は気軽に見られるからいいね。


  

     百花園に入ったらささやかな広場に菊がいっぱい、
     ははぁ菊花展をやってるな。




  

     桜や梅の黄葉をバックに小型の菊が並びます。




  

     百花園は仙台出身の骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)が
     1804年(文化元年)に「花屋敷」として開園しました。
     奥はその佐原鞠塢の末裔が営む「茶亭 さはら」。




  

     広場の四阿(あずまや)では菊の育て方教室が、
     週末だけのイベントかな。




  

     奥の方には腕自慢の愛好者が育てた小菊の鉢づくりが展示されています。




  

     花屋敷と絡めて菊の季節のイベントです。




  

     私にはよく分からないけど見るからに立派そう。




  

     大輪の菊の並んでいるのはよく見るけど
     鉢づくりの小さな菊も落ち着いていていいですね。




  

     懸崖作り。
     小菊は江戸時代から盆栽仕立てが行われていたけど
     これがだんだんと大仕掛けになりやがて3,4mにも及ぶ大型の
     懸崖作りへと発展していったようです。

     今年は大輪の菊花展が行われるころ台風に襲われ
     ほとんどの菊花展が中止の憂き目を見ました。
     時期がずれて助かった小菊の展覧会は
     愛好者の目を十分に楽しませてくれたことと思います。
     分からないながら私も菊の美しさを楽しんできました。

          data: EOS70D/EF17-40mm 1:4 。 撮影 11月9日  向島百花園
          
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八重のサザンカ

2019-11-14 | 季節の花
  このサザンカも大きな木なんだけど、
  上には上があって背後にはもっと大きな木があるのでいつも日陰。
  ときおり木漏れ日がスポットライトみたいに花を照らしてくれる、
  そんなのを狙ってみたけどあまり効果はなかったみたい。


  

     思ったより早くというかもうそんな時期なのか
     八重のサザンカが咲き出しました。




  

     ときおり木漏れ日が当たるけど揺らいでいるから
     なかなかうまく当たってくれない。
     この花は木漏れ日が当たるからきれいなんだけどね。




  

     向こうは江戸彼岸桜の黄葉が輝いている、
     黄葉も紅葉もどこかで撮らないといけないね。




  

     いつもこのサザンカが咲き出すのを待っているんだけど
     今年は向こうから先制攻撃です、早く咲いてくれました。
     こういう先制攻撃は嬉しいね、「お、もう咲いたのか」。

     この花、うまく散ってくれるといいけどなぁ。
     サザンカなので花びらはハラハラと散る、
     一斉に散ってくれると木の下は雪が降ったように真っ白になる。
     ここ2,3年それを見ていないので今年は何とか期待したい。




  

     例によって思わぬところにサフランなんかが咲いていた、
     え、いつこんなところに植えちゃったの?。
     庭師のおじさん?、おねえさんかな張り切っているみたい。




  

     初めて見ました「番紅花」、漢語なんだそうです。
     このごろ庭師さん達は中国語に凝っているのかな
     この前も萩のトンネルに中国語の看板があった。

     この「番紅花」を検索してみると花はもちろんだけど
     カレー屋さんなどがたくさん出てきます。
     赤い三本の花柱を乾燥させ、薬用とか香料、黄色染料とするようで
     それで作ったカレーなどを提供しているのでしょうね。
     くちなしの実も染料として布を染めたり食べ物を染めたりします、
     いろいろな植物が目や口を楽しませてくれますね。

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影 11月9日 向島百花園
          
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今日のネタは、タネ

2019-11-13 | 風景
  花の数よりそのあとにできるタネの数が多いような
  そんな季節になってきました。
  いろいろな形や色、大きいの小さいの
  いま見られるタネを集めてみました。


  

     ムムっ、これは!
     冗談ですよ、たまたまこんな姿にぶつかったので撮ってみただけです。
     でもちょっと怖そう。




  

     ヒオウギ(檜扇)のタネです。
     花が萎むと右のようになって完熟すると飛び出します。
     ぬばたま(射干玉、夜干玉) と呼ばれ万葉の頃には盛んに和歌に歌われました、
     黒とか夜にかかる枕詞ですね。

      ぬばたまの 黒髪変り白けても 痛き恋には逢ふ時ありけり     沙弥満誓(さみまんせい)

     居明かして 君をば待たむぬばたまの 我が黒髪に霜は降るとも     磐姫皇后(いはのひめのおほきさき)

     あかねさす 日は照らせれどぬばたまの 夜渡る月の隠らく惜しも     柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)




  

     行くたびに撮っていたんだけど団体さんはきれいに撮れなかった、
     草むらの中なので仕方ないかもね。

     何年か前まではサネカズラ(実葛)が真っ赤な実をつけていたけど
     最近見られなくなってしまった。
     真っ赤と真っ黒で対比がよかったんだけどね、
     このサネカズラも万葉集などによく登場します。




  

     真っ赤な実はピラカンサ、
     ピラカンサスともいうけどこれは近縁種を含めて、末尾に"s"をつけて複数形でピラカンサスと
     呼ぶようです、単数ではピラカンサが正しいようで、、、。




  

     そしてナンテン(南天)。
     漢名の「南天燭」を略して「南天」、
     「なんてん」は「南天」を音読みしたものです。
     実を乾燥させたものには咳止めの効果があるようで、
     この名をつけたのど飴がありますね。




  

     マユミ(真弓)。
     私が行く時間はいつも日陰になっていてきれいな赤色が出ない、
     このあと実が割れて赤いタネが顔を出すけどこれがホントにきれいなんだけどなぁ。

     天の原ふりさけ見れば 白真弓
       張りてかけたり夜道はよけむ    万葉集

     歌意:空を振り仰ぐと白真弓を張った様に三日月がかっている。




  

     秋といえば、紫と言えば、ムラサキシキブ(紫式部)。
     ネーミングと相まって秋の代表的な植物です。




  

     黄葉した葉っぱもいいね。




  

     バックに何を持ってきても映える、
     秋、美しい紫色の実はひときわ鮮やかで目立ちます。
     江戸時代の植木屋が、「源氏物語」の紫式部になぞらえてこの名をつけたと言われていますが。

     めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に
          雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
                         紫式部 (新古今集)

     「幼友達と久しぶりに逢ったが、ほんのわずかの
     時間しかとれず、月と競うように帰ったので詠んだ。」・・・と本人談!。
     再会した幼友達とつもる話もできずに
     帰られてしまった寂しさを詠んだ歌だそうです。

     秋はいいですね、いろいろなロマンがある。

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影 11月6日 向島百花園
          
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サザンカの咲くころ

2019-11-12 | 季節の花
  半月前くらいからサザンカが咲き出してきました、
  これからいろいろなサザンカが次々に咲いてきます。
  やっぱり本番のきれいな花はこれからになるけど、
  とりあえず露払いとしてのサザンカなどを。


  

     百花園で2番目に咲いてくる白の一重の花、
     大きな木でそのせいか花も大きくちょっとサザンカらしくありません。




  

     花が開き過ぎちゃってあまりかわいくないけど
     サザンカの季節だよと知らせてくれる花なので。




  

     この花が一番早く咲くサザンカでピンクのグラデーションがきれいな花、
     9月の終わりころから咲いているのでもうそろそろお終いになりそう。




 

     ちょこっと顔を出した花、ここは日当たりがいいので花もきれいです。




  

     大きな木で花もいっぱいつけるけど形がね、
     早く咲く花はこんな形になっちゃうのかな。
     これからどんどん咲いてくるのできれいなサザンカがたくさん見られることでしょう。




  

     赤いサザンカも咲いてきました、大きな木なので花も大きめ。
     垣根に見られるような小さなサザンカが好きなんだけど
     百花園ではほとんど見られません。




  

     ワレモコウが一本だけ背を伸ばしていたので、、、
     赤とんぼか何かが止まってくれるとよかったんだけどね。




  

     珍しくツワブキなんかに手を出してみました、
     花はいっぱい咲いているけど今までほとんど撮ったことがない。
     石蕗と書くみたいでキク科の花、
     キク科の花だから撮らなかったと言うわけではないけど
     私のファイルにもツワブキのフォルダはありません。

     もうちょっとすると庭園内はサザンカとツワブキの花だけになります、
     ウメが咲くまではサザンカとツワブキだけでつないでいかなくては。
     植物たちも大変だろうけど私も大変で商売が上がっちゃう。

     このごろ庭園内をヒヨがギャーギャー鳴きながら飛び回っているけど
     仕方がないからヒヨでも撮って春まで繋ぎましょうか。

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8 。 撮影 11月1日 向島百花園
          




  
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秋に咲く花、冬の花

2019-11-11 | 散歩
  あちこちと飛び回っている間に世の中はすっかり秋、
  秋の花もそろそろ終わり冬の花が見られるようになりました。
  しばらく花から遠ざかっていたのでその間の花を含め
  在庫処理をしながら冬の花へと繋ぎたいと思います。


  

     キイジョウロウホトトギスが満開になっていました、
     黄色い花を枝いっぱいにつけ秋の盛りを知らせています。




  

     花の内側に茶色の斑点がびっしり、ホトトギスの特徴ですね。




  

     秋といえばキク、キクの花もいいけどね名前が、、、
     名札には「キク」とだけ、手抜きだなぁ。




  

     ちょっと大きめの野菊、これには「ノコンギク(野紺菊)」とありました。
     いろいろな色と形があって同じノコンギクでも全く違うような花もあるようで。




  

     コンギク(紺菊)。
     ノコンギクの中から色の濃いものを選んで育て観賞用にしたようです、
     ノコンギクもコンギクも名札がないと私には名前の分からない花です。




  

     秋の日差しを浴びてスイフヨウ(酔芙蓉)がまだ咲いていました。
     朝の咲き始めは白く咲くけど時間が経つとだんだん紅く変わっていく、
     お酒に酔っ払ったようだとこんな名前をつけられました。




  

     最後のハギです、ときは10月終わりごろ。
     秋の花といえばそうだけど早い種類は5月ごろから咲くので
     ずいぶん長い間咲くんだなという感が強いですね。




  

     ススキも有終の美を飾っています、
     園内の小径を歩くときは両側から垂れてきたススキをかき分けながら。
     垂れたススキが輝いている晩秋の頃の風景はいいですね。




  

     2,3年前ごろからリンドウが見られるようになりました、
     可憐な花だけどカンカン照りの下だったので可憐さがどこかへ行ってしまったような。




  

     そして冬に向かってボケが咲いてきました、
     と言ってもこのボケは一年中咲いたり散ったりを繰り返していますが。
     冬のさ中にこのボケの赤い花を見るとほっとします、
     枯れてしまった草むらの中での赤い花は春へ向けての誘導灯みたい。
     雪の中の赤いボケなんてこれもまたいいものですが。

     10月終わりの頃の写真がまだ少し残っています、
     あと2,3回お付き合いくださいね。

          data: EOS5DmarkⅡ/EF17-40 1:4 。 撮影 10月26日  向島百花園
          
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