シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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中国侍は “鯉口” を切ったか?

2013年02月06日 | 政治家 政治屋?
図は、日本刀の各部の名称。
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中国海軍が海上自衛隊に “射撃用の火器管制レーダーを照射した” ということは、攻撃の前段階の準備をしたということでしょう。 あと数秒で発射可能状態に入ったことは中国海軍の挑発行為以外の何ものでもありません。

これを江戸時代の対立する武士同士のにらみ合いに置き換えると、一方は右手で刀を握った状態から “刀のツバ (鍔) を左手親指で押していつでも抜ける状態にした段階” か、刀をさやから抜いた段階と考えても差し支えない行為でしょう。 

時代小説でよく出てくる表現の “鯉口 (コイグチ 図25) を切る” __ 鞘口を握った手で鍔 (図9) を指で押してハバキ (図11 刀身の手元の部分に嵌める金具) を鞘から外し、鞘に収まっている刀をすぐに抜き放てる状態にすることか? 時代劇映画などでは、左手親指でツバを押すと “プツッという音” がして刀が2~3センチほど動き 臨戦状態の気分を高める、あの場面です。

こうなると、もはやいつ抜刀するかという段階で、ここで「待った」ともう一方が宣言して止めさせないと “切り合い” になります。 だが、日中のサムライがここで切り合いをするわけにはいきません。 切り合いをせずに済む道を探るのが大人 (=政治家) の態度というものでしょう。 回りの警護の者 (=軍人) が “鯉口を切って” も、首相や主席はそれをなだめ、にらみ合いを収拾しなくてはなりません。

中国側の警護者は、頭に血が上ってすぐに臨戦状態に入ってしまいやすい性格のようです。 いわば 場慣れしてないか、武器の使い方をよく知らないか、その行動がどういう意味をなすのか知らないのでしょう。 太平洋のかなたからこれを見つめる米国は、ハラハラしながら日中の大人の行動の様子を見ていますが、警護者まではなかなかその影響を行使できないでいるようです。
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昔 会社で、(30過ぎのいいオッサン年齢の) ある同僚 二宮さん (仮名) がふざけていったことがあります__「機関銃を一度持ってバリバリバリと撃ってみたいなぁ」__ すると別の同僚 石田さん (仮名) がすかさず、「あぶねぇ あぶねぇ あんたに武器を持たせたら何をするか分かんねぇ」ともいってました。

いってみれば 中国海軍はこの同僚 二宮さんかも。 すると 同僚 石田さんは米国か? 同僚 二宮さん (=軍人) に持ちつけない武器をやたらと持たせたら、危ないのはいうまでもありません。 政治家は、”軍人がバリバリバリと撃って” 暴走してしまわないように、日頃からしっかりと管理をしていかなくてはなりません。
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「”見識疑う” “挑発行為”=衝撃と懸念広がる―与野党・中国海軍レーダー照射」(2月5日 時事通信)
「中国 “事実関係確認する”=レーダー照射で日本側に」(2月5日 北京時事) _ ※追加1へ
「中国海軍 レーダー照射 安倍政権へのいら立ちが背景か」(2月6日 毎日新聞/北京) _ ※追加2へ
「安倍政権、異例の公表 中国レーダー照射、止まらぬ挑発」(2月6日 朝日新聞)
「照射から数秒で射撃可能…攻撃に準じる危険行為」(2月6日 読売新聞)
「レーダー照射に “懸念”=日中の緊張激化を警告―米」(2月6日 ワシントン時事) _ ※追加3へ

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※追加1_ 堀之内秀久駐中国公使は5日、中国海軍艦艇が海上自衛隊艦艇に射撃用の火器管制レーダーを照射していたことについて、中国外務省の羅照輝アジア局長に申し入れを行い、遺憾の意を伝えた。 羅局長からは「事実関係を確認する」という趣旨の回答があったという。
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※追加2_ 中国海軍のフリゲート艦が海上自衛隊の護衛艦にレーダー照射した背景には、対中強硬姿勢を崩さない安倍政権に対する中国側のいら立ちがある可能性が高い。

中国共産党の習近平総書記は公明党の山口代表との会談に応じた際、日中首脳会談に前向きな意向を表明したが、「環境を整えることが重要だ」として日本側にくぎを刺した。 また、習氏は1月28日に開かれた党政治局の学習会で「我々の正当な権益を放棄することはできない」と強調し、尖閣問題で中国が一方的に譲歩することはあり得ない考えを改めて示した。

海上自衛隊の護衛艦に対するレーダー照射があった同30日は日本政府が尖閣周辺を警備する海上保安庁の組織強化を盛り込んだ新年度予算案を決定した翌日だった。 安倍首相が習氏への親書で日中関係の重要性を強調しながら、関係改善に向けた具体的な対応がないことに中国側は不信感を募らせている。

中国の海洋監視船が4日に日本の領海に侵入したことに関連し、中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長が5日の定例記者会見で「誠意と実際の行動で問題を適切に解決する方法を見いだすべきだ」と日本側に歩み寄りを促したのもそのためだ。

一方、北京の外交関係者は「中国の関係部門の対応は一枚岩ではない」と指摘。 レーダー照射が軍独自の判断だった可能性もある。護衛艦の搭載ヘリがレーダー照射を受けた疑いがある1月19日は、中国メディアで盛んに日本との軍事衝突の可能性が報じられていた時期と重なる。 直前には軍総参謀部が今年の軍事訓練に関して「戦争に備えよ」と全軍
に指示しており、こうした状況が挑発行為につながったことも否定できない。

中国側は1月に鳩山由紀夫、村山富市の両元首相の訪中を受け入れる一方、海洋監視船による領海侵入を繰り返すなど硬軟両面の対応で日本側の出方を見極める構えだ。 だが、日本から発せられるシグナルも硬軟両様のために解決の糸口が見えず、挑発行為がさらにエスカレートする危うさをはらんでいる。
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※追加3_ 米国務省のヌーランド報道官は5日の記者会見で、中国海軍のフリゲート艦が東シナ海で海上自衛隊の護衛艦に射撃用の火器管制レーダーを照射したことについて「懸念」を表明し、こうした行動は沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中間の緊張をエスカレートさせる可能性があると警告した。
 
国防総省も今回の問題を受けて声明を出し、「尖閣諸島に関する米政府の方針と関与の姿勢は変わっていない」と明言。 対日防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲にあるとした見解は不変との立場を強調した。
 
ヌーランド報道官は記者会見で、中国側の行動について「偶発事件や誤算のリスクを増やし、地域の平和と安定、経済成長を損ねかねない」と述べ、日中間で問題の平和的な解決に取り組むよう改めて求めた。 

以上

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