シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

ゴルゴは質が落ちた

2010年04月27日 | コミック界を語る
左は単行本1巻目の、中央は106巻のゴルゴと変わってきている。 右の500話は未読。
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1968年10月 (1969年1月号) から雑誌に連載を開始以来一度も休載せず、現在も「ビッグコミック (小学館)」にて好評連載中 __ だが 最新作を先週読んだら、あまりに “不甲斐ない描写” でがっかりしました。
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「ゴルゴ13、ついに 500話到達!!」(小学館『ビッグコミック』編集部) _ ※追加1へ

ウィキペディアから__さいとうプロダクション現在の制作スタッフ
・石川フミヤス - 彼のグループがメインで担当。
・いとう・たかし
・千葉利助 - 石川フミヤスが体調を崩したとき、作品の構成をさいとう・たかをと担当している。
・上柚宇大 - 武本サブローが体調を崩したとき、作品の構成をさいとう・たかをと担当している。
・クニムラ利雄
・赤司教
・杉本洋平 - 石川が体調を崩したとき辺りから、さいとうプロのスタッフになる。
・大野恵

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先ず 描写の線が太くなり、精悍な主人公の顔つきが鈍い顔つきになり、体形まで中年太りのような印象になってしまいました __『ナニワ金融道』という庶民的というかバタ臭いマンガがありますが、それに一部 似ています。

主人公は元々表情の変化が乏しいが、他の登場人物はそうではありませんでした。 それが表情の描き方が稚拙というか、表情の幅が狭まって四コママンガに近いものになっていると感じます。 これでは "さいとう劇画" が泣きます。 経験の浅い役者が一流劇場で演じても、どこか違和感があるようなものですよ。

また 早い動きの描写はなく、静止画だけで筋が進行する紙芝居のようになりました。 これでは超一流のスナイパーではなく、すっかり贅沢な暮らしに慣れ切った「ただの動きの悪い中年スナイパー」です。

もっとも 連載が40年以上も続いていること自体が驚異的なのですが、もはや原作者は製作に殆どタッチしていないでしょう。 ゴルゴ13はチームを組み、分担作業で描いていたので、さいとう・たかをは既に暫く前から直接描くことはしなくなっているのでしょうが、それにしても彼の描写を引き継いだ現在の制作スタッフの質はヒドいとしかいいようがありません。 もっと経験のあるスタッフを採用すべきでした。

まさか 初期の味を出せる描写力のある描き手がいなくなって、外部に丸投げしているんじゃないでしょうねぇ __「いや、この世界もコストダウンの波が押し寄せて、中国で殆ど書いてますよ」じゃないんでしょうねぇ (冗談です)。

単行本は現在150巻を超えて発刊されていますが、これでは200巻まで持たないでしょう。 私は80巻余りを収集していますが、買い増す気が失せてきました。

そろそろ この長寿劇画シリーズを安楽死させることを検討する段階に入ってきたようです。 このままでは、”ゴルゴ13” ではなく、”デブゴ13” と改題したほうが似合いそうです。

以上


※追加1_ 日本劇画の草分け、大河連載継続中の「ゴルゴ13」が、『ビッグコミック』6号 (2010年3月10日発売号) で、連載42年目にしてついに第500話を迎えます。 
 
500話目といっても連載500回目という事ではありません。 やや伝わりにくいかもしれませんので、若干補足しますが、「ゴルゴ13」でいう「1話」とは、連載1回分のことではなく、ページ数にして80ページから120ページほどの1エピソードのことです。
 
そのすべてのエピソードに、主人公ゴルゴ13は登場しますが、それ以外は舞台となる国、地域、登場人物など1話1話が独立した別作品になっています。
 
映画で喩えるならば、「007」シリーズという共通タイトルで、これまで第1作「ドクター・ノオ」に始まる22本の映画が撮られたということと同じように、「ゴルゴ13」シリーズには第1話「ビッグ・セイフ作戦」に始まるエピソードが綿々と連なっている、というのが一番近いイメージかもしれません。
 
そしてそれが今、500話目に至ったということです。 この快挙を記念し、作品史上初の試みとしてゲストに「逆説の日本史」(『週刊ポスト』連載中) 等で有名な作家の井沢元彦氏を迎え、氏のアイデアと脚本協力によって生み出されたエピソードが、第 500話目を飾ることとなりました。
 
サブタイトルは「史上初の狙撃者 ザ・ファースト・スナイパー」。 3月10日発売の『ビッグコミック』6号と、3月25日発売の同7号の2号にわたって掲載されます。
 
エピソード中ではゴルゴ13が、今まで使ったことのない特殊な兵器を使って狙撃に挑みます。 それも井沢氏らしいと思わずニヤリとしてしまう兵器 … ぜひこの記念すべき 500話目にご注目ください!

以上

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
哀しい描画の劣化 (Yama)
2020-03-02 16:31:08
おっしゃる通り、ゴルゴ作画の劣化は、以前から困ったものだと感じていました。最近は単行本の背表紙を見ても、手に取ろうとする意欲も出ません。武本サブローさんが描いておられた時期は、描線の躍動感に「おお、甦ったか」と喜んだものでしたが.....。
(2020.3.2)
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