古都探索日記

奈良や京都の散策日記

教会音楽 フォーラム 2011年 7回目 J.S.バッハ オルガン小本

2011-12-18 19:58:04 | 音楽
 12月17日、南山大学ロゴスセンターにて受講。今月のテーマはバッハの「オルガン小本」Orgelbüchlein(BWV599-644)。講義の内容を要約すると

 日本ではオルガン小曲集と訳されることが多いが小本の方が意味を正確に伝える。1717年(ケーテン時代)バッハはルター派のコラール(讃美歌)146曲を教会暦の順に歌い出しの部分を小さな本の頁毎に書きそのコラールの定旋律に低音部(ペダル)と対旋律を組み合わせオルガン曲を作った。146曲のコラールが記入されているが完成したのは45曲だけで残りは未完成または断片のみ。吉田先生は主な曲についてそのコラールの教えをバッハが技法を駆使して4声部(一部は3声部)のオルガン曲として完成させたかを録音を通して説明された。

 画像をクリックしてください。右がフォーラムのテキスト、左が Orgelbüchlein のタイトル・ページ。その意味は右のテキストの中央に書かれています。

 ケーテン時代はバッハの職務に教会音楽は無いはずであるが、何故この様な作品が残されているのは一つの謎ではないかと私は思う。

 ここでクリスマス用のコラール「甘き喜びのうちに」BWV608を紹介。8部音符の華麗な動きがキリストの生誕を祝い天使が輪になって踊っている様を表すそうである。

 BWV608を聴く。左をクリックしてください。
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