山の上ホテルの素晴らしさについては三島由紀夫をはじめとして多くの文筆家が語っているので私の及ぶところではないが、なかでも故山口瞳の「行きつけの店」の冒頭の一節が最も的を得ていると思われるのでここで紹介する。
ホテルでは山の上ホテルが一番だ。一番だというのは一番上等だという意味ではない。一番好きだと言ったほうがいいかもしれない。その「好き」の内容は「気持ちが安らぐ」もしくは「自分の家に帰ってきたようだ」だということになろうか。
どこが好きかというと、最初にフロントの感じがいいことを挙げたい。フロントで働く人たちの応対が実にいい。私はフロントではなく御帳場と呼んでいる。
私自身今回の様に連泊する場合、部屋を掃除してもらうために数時間外出する他は殆んど部屋でのんびりするのがいつもである。これが何よりも休養になる。温泉やリゾートなどには行く気になれない。
写真は「行きつけの店」の初版と文庫本 (TBSブリタニカ, 新潮社)
ホテルでは山の上ホテルが一番だ。一番だというのは一番上等だという意味ではない。一番好きだと言ったほうがいいかもしれない。その「好き」の内容は「気持ちが安らぐ」もしくは「自分の家に帰ってきたようだ」だということになろうか。
どこが好きかというと、最初にフロントの感じがいいことを挙げたい。フロントで働く人たちの応対が実にいい。私はフロントではなく御帳場と呼んでいる。
私自身今回の様に連泊する場合、部屋を掃除してもらうために数時間外出する他は殆んど部屋でのんびりするのがいつもである。これが何よりも休養になる。温泉やリゾートなどには行く気になれない。
写真は「行きつけの店」の初版と文庫本 (TBSブリタニカ, 新潮社)