プリンストン大学の上席研究員真鍋淑郎氏が、ノーベル物理学賞を受賞される。Congratulation!
真鍋氏は、東大院で博士を取得されたが、米に渡って仕事をされた。国籍は米で、受賞研究も米国で行なわれた。先見の明のある研究で、世界の環境科学への影響力は極めて大きい。受賞が当然とも言える。
日本人が受賞と言うが、日本生まれと言うだけかもしれない! 似た例が、身近にある。
1955年、〒の電波研究所に入所した。新設研究室に配属された。プロジェクトは、電波によるデジタル伝送、超短波伝搬の研究、TV伝送、音声情報処理である。私は音声部門の兵隊だったが、超短波研究のチーフが秋間浩博士だった。1946年、東大卒である。
1960年頃か、秋間博士は米、コロラド州ボルダーにあるNOAA(海洋大気局、真鍋氏も最初はNOAA)に移られた。研究費の少なさと低給与で日本に嫌気がさしたと言われたが、業績が米でも認められたことが大きい。当時のRRLの給与は、企業の半分、旅費は1年に1-2万円、研究費は部品を買って装置を作れる程度である。
1967年、秋間博士のところにお邪魔した。そのとき、新たな業績を上げられていたが、米国籍をとらないと、上位の地位には就けないし、研究費の取得にも制約があると聞いた。
青色ダイオードで2014年にノーベル賞受賞の中村修二博士は、2000年にカリフォルニア大に移った。2005年頃には米国籍を取得している。
大学などの教職員・経費を削減するのが官僚の成果となり、博士後期課程に進んだら職はない!日本の科学技術の将来に、明るさはない!