最近、先生のなり手がない。やめた後、補充できないとのニュースを聞く。担任が居ないので、教頭先生がつとめる・・などもあり、免許がなくても教えられる方法をとることもある。
先生の働く時間が長く、部活の指導などがあると、土日も休めない。給与は一般より低く、超過勤務手当はない。また、小中学校では、父兄との対応も大変との事である。時代と勤務が対応しなくなったようだ。
1998年まで、国立大学の工学部にいた。その最後のころ、教育学部を卒業しても、先生になれるのは、40%ぐらいと言われた。先生が余っていたらしい。一般企業に勤める人が多く、教員免許をとらない「0免(ゼロメン)」の人もいた。
工学部情報工学科で、20名の定員増を文部省(今の文部科学省)に申請した。認められたが、教育学部の定員が20名削られた。肩身のせまい思いをした。学生数と、教官数は一定の関係があるので、教官の増減・予算の増減にもつながるからである。
大学の教官にも、超過勤務手当はない。教育・研究・会議・雑用に関わる時間数を計算したら、長時間になる。1日に7つの会議に出席したこともある。
米の大学研究室に籍をおいたが、秘書・助手・技術員、アシスタント・・と居て、教授が雑用をしないようにしている。会議も少ない。
秘書・技官のいる研究室を経験しないで、教官生活を終えた。日本は、教官も含めて、人員を削るのが基本的方針のようだ。