杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

李登輝氏のこと

2010-03-26 09:10:40 | Weblog


 私はまだ台湾を訪れたことがない。近いうちにと思いながらこの年まで台湾を訪れなかったことに特に理由はなく、機会を得なかったということでしかない。
 しかし、不思議なことに若い時から台湾に対しては、中国・朝鮮に感じられる違和感がまるでなかったのである。今もってその理由は分らないのだが、一体何なのだろうか?昨日書いた中華思想の有無であろうか?島嶼人というDNAが呼ぶものか??

 そして、台湾が民主主義国家になってから持つ印象は、それまでの違和感がない台湾という存在から、同じ民主主義を共有する国家として、そういう台湾を日本は支持すべきという考えに変わってきている。そしてそのような支援は何よりも日本の為にも替え難い。
 かといって、これは私の心の中でおきている話であり、こうしてブログに書いたりしているが、台湾を支援すると言った活動にまでは繋がってはいない。

 さて、今日、25日の産経には「日台スカラシップ研修団」が李登輝氏を訪問したとある。そして、李氏からでた言葉は従来通り日本を愛し叱咤激励する言葉でもあり、何時聞いても心温まることばである。私には「占領軍のマインドコントロールから脱却して良き日本人に戻れ」、と聞こえる。

 私には李登輝氏を巡る二つの疑問がある。台湾並びに同氏についてはあまたの書籍が有り、私の持つ疑問に答えている書籍・資料も有るのだろうが、寡聞にも不勉強で知るに至っていない。
1.これは李登輝氏本人の問題では無いのだが、蒋介石の息子である蒋経国が何故本省人の李登輝を総統後継者に指名したのか?言ってみればシナから来た占領軍が現地人に指揮権を委ねるという全く常識では考えられないはなしである。蒋経国は1930年代に留学と称してソ連に人質に獲られていた時期もあるから2世と言えども色々と苦労はしているのだろう。それにしてでもある、日本の影響がこれほどまでに強い李登輝を選んだのは何故?と言うのが最初の疑問。
2.それほどまでに日本からの影響力の強い李登輝が晩年に成って何故仏教を選ばずにキリスト教を選択し帰依したのか?キリスト教が良いとか悪いとかではない、ご本人には大変に失礼になることかも知れないが、台湾を中国から守るためにはアメリカの支援が必要であるということが有ったのかもしれない?それが個人を越えて一国の元首として国をまもるための決断としてキリスト教を選んだので有れば是非もないことであり、むしろ敬意を表すべき事であろう。
    @@@@@@@@@@@@@@
日台スカラシップ研修団、李登輝元総統表敬
2010.3.24 21:13
 【台北=山本勲】日本と台湾の若い世代の相互理解促進をめざした「第7回日台文化交流 青少年スカラシップ」(主催・フジサンケイビジネスアイ、産経新聞社、共催・台湾行政院新聞局)の日本側研修団は24日、台北郊外の淡水で李登輝元総統(87)を表敬した。
 李元総統は学生16人を前に「日本人は教育と政治の影響で否定的な価値観を持たされ、心理的な鎖国に陥っている。日本の気高い形而上学的・道徳的価値観と品格を大切にし、自らの歴史を肯定しなさい」と力説。
 また「日本は植民地の形ではあったが(インフラ建設などを通じて)台湾近代化に大きな貢献をした」と学生を激励した。日本と台湾は過度の中国依存を改め、経済のイノベーション(革新)で協力すべきとも語った。