産経スクープ 金正日メッセージ
私は6月28日 「今後の北朝鮮外交は?」と題して以下でブログは始めている。
“米国が北朝鮮と直接交渉した結果と言ってよいと思うが、米朝間で進展見られ、北の非核化が動き出している。米国国務省がクリントン時代の古いシナリオを持ち出し、不必要な譲歩を重ねていると批判するムキもあるが、そうとばかり言えないのではないか?シナリオが古くても情勢が変わっているから通用しているとも言える。ただ、拉致を抱える日本にとっては状況が不利に向かっていることは間違いない。”
8月10日の産経は北朝鮮が自らの核実験の後にブッシュに「米のパートナーになる」というメッセージを送ったことで、米朝直接対話が始まったことを北京筋から得たという記事を書いている。私は産経しか読んでいないので他紙がどう扱ったか知らないでいたが、今日の「報道2001」で竹村健一が番組の最後に、産経のスクープであると話している。であれば、ご存じない方もおられると思い取り上げてみた。
この報道によりこれまで幾つか不透明だった問題点が明らかになってきているように思う。
1.昨年10月末にはすでにニューズウィークが北朝鮮高官から「米朝が友好的に成ることは米にとってマイナスではない」というメッセージを流し始めたと伝え、ブログ「台湾春秋」も菅沼元公安第2部長の話として北朝鮮が中国支配からの脱却切望の話を伝えていたように記憶している。
2.そして金正日は核実験をしてまで中国の属国化を嫌い、米との直接交渉に望みをかけた。結果として韓国が北の親米政策にひきづられていることがお笑いであるが。
3.その結果、中国は米朝の仲介者の地位を失い、アメリカは従来の中朝に交渉をゆだねるという方針を変更し自ら交渉することを選んだ。
4.米国の方針変更は中間選挙の結果が影響したこともあろうが、むしろ金正日のメッセージがきっかけと見るのが正しかろう。米国務省が古いファイルを引き出しから出したわけでもなさそうである。米も今回は北にだまされることはなかろうと思うが??
5.中国の対日政策が米中直接対話の開始により、戦略的互恵関係を求める決定をしたという報道であり、中国の対応が確かに変わってきたといえよう。まだ、信じがたいが!
6.さて、日本であるが、前回申し述べたとおり拉致問題は最悪日本独自の問題として粛々と解決してゆかなければならない。日本のこれからの対米協力度にもよろうが、拉致の解決をまたずに北への支援に協力しろとは言ってくるまい。また、そうさせてはならないぐらいの芸当は幾ら日本でも出来るだろう。
問題はこのような情報が日本政府にもしくは安倍にきちんと伝わってきたかが一番の問題であり、竹村はインテリジェンスの重要性を説いているがそのとおりであろう。
そして何よりも注意すべきことは、半島がまたまた外国勢力の手を借りて、即ち中国、アメリカと渡り歩きまだカードとしてロシアを保存している点である。米朝関係が修復されたからと言って、直ちに半島に安定的政権が出来るとは限らない。ましてや何時民主的国家が成立するかどうかは判らない。いずれのシナリオが出来るにせよ米朝関係が修復され、アメリカとの関係が半島に影響するなら、自らの過去を清算するだけでなく、すぐアメリカに金銭的負担を負わされるのは日本である。
よくよく覚悟を決めて、しっかりと拉致の位置づけをしておかないと、金だけ取られて拉致はうやむやになる恐れもある。 用心、用心!
私は6月28日 「今後の北朝鮮外交は?」と題して以下でブログは始めている。
“米国が北朝鮮と直接交渉した結果と言ってよいと思うが、米朝間で進展見られ、北の非核化が動き出している。米国国務省がクリントン時代の古いシナリオを持ち出し、不必要な譲歩を重ねていると批判するムキもあるが、そうとばかり言えないのではないか?シナリオが古くても情勢が変わっているから通用しているとも言える。ただ、拉致を抱える日本にとっては状況が不利に向かっていることは間違いない。”
8月10日の産経は北朝鮮が自らの核実験の後にブッシュに「米のパートナーになる」というメッセージを送ったことで、米朝直接対話が始まったことを北京筋から得たという記事を書いている。私は産経しか読んでいないので他紙がどう扱ったか知らないでいたが、今日の「報道2001」で竹村健一が番組の最後に、産経のスクープであると話している。であれば、ご存じない方もおられると思い取り上げてみた。
この報道によりこれまで幾つか不透明だった問題点が明らかになってきているように思う。
1.昨年10月末にはすでにニューズウィークが北朝鮮高官から「米朝が友好的に成ることは米にとってマイナスではない」というメッセージを流し始めたと伝え、ブログ「台湾春秋」も菅沼元公安第2部長の話として北朝鮮が中国支配からの脱却切望の話を伝えていたように記憶している。
2.そして金正日は核実験をしてまで中国の属国化を嫌い、米との直接交渉に望みをかけた。結果として韓国が北の親米政策にひきづられていることがお笑いであるが。
3.その結果、中国は米朝の仲介者の地位を失い、アメリカは従来の中朝に交渉をゆだねるという方針を変更し自ら交渉することを選んだ。
4.米国の方針変更は中間選挙の結果が影響したこともあろうが、むしろ金正日のメッセージがきっかけと見るのが正しかろう。米国務省が古いファイルを引き出しから出したわけでもなさそうである。米も今回は北にだまされることはなかろうと思うが??
5.中国の対日政策が米中直接対話の開始により、戦略的互恵関係を求める決定をしたという報道であり、中国の対応が確かに変わってきたといえよう。まだ、信じがたいが!
6.さて、日本であるが、前回申し述べたとおり拉致問題は最悪日本独自の問題として粛々と解決してゆかなければならない。日本のこれからの対米協力度にもよろうが、拉致の解決をまたずに北への支援に協力しろとは言ってくるまい。また、そうさせてはならないぐらいの芸当は幾ら日本でも出来るだろう。
問題はこのような情報が日本政府にもしくは安倍にきちんと伝わってきたかが一番の問題であり、竹村はインテリジェンスの重要性を説いているがそのとおりであろう。
そして何よりも注意すべきことは、半島がまたまた外国勢力の手を借りて、即ち中国、アメリカと渡り歩きまだカードとしてロシアを保存している点である。米朝関係が修復されたからと言って、直ちに半島に安定的政権が出来るとは限らない。ましてや何時民主的国家が成立するかどうかは判らない。いずれのシナリオが出来るにせよ米朝関係が修復され、アメリカとの関係が半島に影響するなら、自らの過去を清算するだけでなく、すぐアメリカに金銭的負担を負わされるのは日本である。
よくよく覚悟を決めて、しっかりと拉致の位置づけをしておかないと、金だけ取られて拉致はうやむやになる恐れもある。 用心、用心!