「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
あまりにも有名な冒頭だけど、今まで読んだことがなかった。
内容自体は、「浮雲」とかもそうだけど、ずるずるした男女の恋愛もの。
ただ、どろどろした感じはなく、気が強く一本芯の通った駒子が、好き
だけれど、一緒にはなれない島村にたいして
「つらいからもう東京に帰りなさい」と言うところはホントにせつなくなった。
また読みたい度:★★★☆☆
あまりにも有名な冒頭だけど、今まで読んだことがなかった。
内容自体は、「浮雲」とかもそうだけど、ずるずるした男女の恋愛もの。
ただ、どろどろした感じはなく、気が強く一本芯の通った駒子が、好き
だけれど、一緒にはなれない島村にたいして
「つらいからもう東京に帰りなさい」と言うところはホントにせつなくなった。
また読みたい度:★★★☆☆
が、遠藤甲太氏『登山史の森へ』の中で
川端と山との関係について記されたのを
読んだことがあります。
何でも川端と深田久弥は一高・東大の同窓で
同じ雑誌の同人だったそうです。
駒子の語る遭難事故も、そのモデルとなった
実際の事故が特定できているそうな。
面白いのは、
川端が取材で湯沢に滞在しているとき
彼の妻にあてた手紙で
登山道具を買って送るように指示したという記述です。
その後、実際に彼が山に登ったのかどうか?
そこまでは書かれていませんが。
そういう背景もまったく知らないんです(^^;。
湯沢からだったらどんな山に登ったんですかねぇ。
小説の中では、はっきり湯沢だとかって地名は出てこないんですけれど、
苗場山かなぁって思う山の記述がありました。
あれこれ想像しながら読むのって面白いです。