試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ102-368[ラシ335F-2] 床板振替 (KATO製103系量産冷房車用床板交換施工:発生品転用) ※グリーンマックス製

2019-04-21 21:48:43 | 国鉄/JR103系
電装解除。

グリーンマックス製JR103系モハ103-213(ラシ335F-2:M213)へのKATO製モハ103形量産冷房車用動力ユニット搭載が実現した。
これによりユニット相手のモハ102-368からTOMIX製旧製品モハ102形用動力ユニットが捻出可能になった。
非動力車化に際してはモハ103-213に合わせKATO製モハ102形量産冷房車用床板を転用する。


JR103系モハ102-368(ラシ335F-2:TOMIX製旧動力ユニット搭載車)。

グリーンマックス製103系の側面窓セルはTOMIX製旧製品床板に対応していない。
幸いモハ102-368に採用したTOMIX製旧製品動力ユニットは車体嵌合式の旧LOT品であった。
そこでTOMIX製103系旧製品を参考に嵌合爪を追設すれば動力ユニットの搭載が行えると考えた。
側面窓セルの各社用嵌合爪は全て撤去し別途車体内側へプラ板嵌合爪を設ける。
素人発想は当たりモハ102-368にTOMIX製動力ユニットが無事取り付けられた。
その後動力ユニットの整備まで施したが今後TOMIX製旧製品増強に備え保管品へ廻す。


入工中の元モハ102-502,モハ102-368 (廃車,ラシ335F-2)。

モハ102-368が搭載するTOMIX製旧製品動力ユニットの調子は全く問題ない。
供出元を辿るとモハ102-716(青緑1号)まで遡る経年31年を迎えようとする古参品である。
余剰となった際に劣化したトラクションタイヤ等の交換等を行う軽措置を済ませていた。
2017年9月の入場では老朽化対策が軸に置かれ各所とも徹底した整備を施している。
そのため走行安定性や牽引力は稼動中のTOMIX製旧製品モハ102形動力ユニット搭載車に引けを取らない。
ラシ320F(Tc779)の再出場によりTOMIX製旧製品は減少傾向に歯止めが掛かった。
車体更新に加え編成増備対象にも浮上しC-2000形空気圧縮機追設済動力ユニットを確保する。


側面窓セル交換に備えるモハ102-368。

KATO製モハ102形量産冷房車用床板は旧モハ102-502(廃車:黄緑6号)からの捻出とした。
旧モハ102-502へ装着した床板はモハ102-856(→モハ102-2004:ラシ323F-1)が履いていた。
カプラーポケット式DT33非動力台車はモハ103-213のDT33動力台車と揃えられる利点があった。
保管品にはグリーンマックス製モハ102形用TR-200床板一式も眠っていたが台車見附を優先している。
また側面窓セルはモハ103-213に取り付けていたKATO製非動力車床板対応品の転用とする。
発生品の活用によりモハ102-368を非動力車化する準備はほぼ整っていた。


交換を終えた側面窓セルとベンチレーター。

車体内側に新設したプラ板嵌合爪は流し込み接着剤で溶着されていた。
プラ板はt0.5mm×h1.2mmであったが強力に車体へ固着しており粉砕するしかなかった。
他方動力ユニットカバーに設けた車体高調整用嵌合爪は後年ゴム系接着剤へ変更した関係で原形のまま剥離を終えている。
モハ103-213から捻出した側面窓セルは手を加える必要が無く磨きクロスで拭き上げたのみとした。
交換されるベンチレーターはKATO製現行LOT相当ながら残数都合により艶有品を引き当てた。
旧モハ102-502はラシ323F-1(Tc71)の改修時に艶有ベンチレーターへ統一しており移設で済んでいる。
但しモハ103-213に比べ厚塗りとなってしまった屋根板への挿入は1器目で躓く。
従来は取付孔内側に侵入した塗料を竹串で除去していたが作業効率が極端に悪かった。
ベンチレーター取付脚径を計りΦ2.0mmのドリルで浚う方式へと改めた。


2エンド側不等沈下対策として整形を行ったウエイト。

試行錯誤が続くKATO製量産冷房車用床板の2エンド側不等沈下対策はサハ103-212(ラシ305F-3:Tc260)での方式を踏襲した。
ウエイトの整形起点がエンド寄へ偏位した事により座席部品と側面窓セルは当初の嵌合位置を保持出来る。
モハ102-368で不都合が生じなければ床板湾曲式車体高嵩上対策の標準方式に据える方向とした。
2014年2月に竣工したモハ102-368は初期自家塗装車ながら我慢できる塗装被膜状態だった。
しかし仕上げに雑な箇所が散見され車体断面の塗料粉除去を行っている。
この施工は車体と側面窓セルの嵌合精度を余計に下げる副作用がありモハ102-368でも生じてしまった。
そのためモハ103-213に続き側面窓セルはゴム系接着剤固定を採用した。


全工程が終了した旧モハ102-502,モハ102-368。

床板が転用された旧モハ102-502には発生品のKATO製モハ102形量産冷房車用床板を取り付けた。
DT33非動力台車はアーノルトカプラーのままで捻出時にはKATOカプラーへの交換を要する。
KATO製103系量産冷房車組込編成に於ける新旧LOT品DT33非動力台車混結は相変わらず解消されていない。
何れ編成毎での集約を進める予定だがDT33動力台車のLOTに左右されるため流動的要素を含む。
場合によっては車両間での相互交換で終える可能性も考えられ今回のKATOカプラー化は行わなかった。
また保管品の現行LOTベンチレーターは大幅に数を減らしており換装も見送られている。




モハ102-368(側面窓セル交換,KATO製103系現行LOTベンチレーター換装,KATO製モハ102形量産冷房車用床板振替施工)。


モハ102-367(ラシ335F-2:グリーンマックス製TR-200床板装着車)。

モハ103-213へ動力車の役目を譲った代わりにモハ102-368は非動力車化された。
グリーンマックス製唯一のモハ102形動力ユニット搭載車は呆気ない幕切れを迎えている。
実車と異なっていた床下機器配置はKATO製モハ102形量産冷房車用床板への振替えで解消に至った。
僚車のグリーンマックス製モハ102-367,モハ102-370(ラシ335F-2)はTR-200床板を履く。
よって1両だけKATO製モハ102形量産冷房車用床板を持つがTOMIX製旧製品動力ユニット時代より見附を整えられたと思う。
捻出されたTOMIX製モハ102形用動力ユニットは保管品へ廻り来る機会に備える。




モハ102-368+サハ103-342 (ラシ335F-2:グリーンマックス製+KATO製量産冷房車)。


モハ103-213+モハ102-368 (ラシ335F-2:KATO製動力ユニット搭載車+KATO製床板装着車)。

なおモハ102-368への2エンド側床板湾曲式車体高嵩上施工は暫定措置に留まる。
今のところサハ103-342(ラシ335F-2:7号車)との全高差は抑えられているが以後調整を要すると思われる。
塗装変更車でも屈指の醜態を誇るサハ103-342は車両更新が控えており深追いしなかった。
その影響によりユニット相手のモハ103-213とは車体高に若干差が見受けられる。
グリーンマックス製モハ103形KATO製動力ユニット搭載車では車体不等沈下が生じない。
無難に収まってくれれば良かったが答を得られずに終わり床板湾曲式車体高嵩上の暗中模索は続く。
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