試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-342[ラシ335F-2] グリーンマックス製103系用ベンチレーター化,窓枠清掃施工

2017-06-28 21:43:59 | 国鉄/JR103系
粗雑。

KATO製103系サハ103-342(ラシ335F-2)のグリーンマックス製ベンチレーター化に着手する。
サハ103-342は組成都合で4両が在籍している。
このうち最終竣工したのがラシ335F-2向けだった。


JR103系ラシ335F (1992/10,1993/10)。
ラシ335F-2:Tc461-[M212]-[M'367]-T144-M213-M'368-T342-M215-M'370-Tc726。
ラシ335F-3:Tc461-[M212]-[M'367]-T144-M213-M'368-[T342]-M215-M'370-Tc726。

種車はサハ103-331(元ツヌ320F)でサハ103-754(ツヌ318F)竣工により保留車に廻っている。
当時は組成変更を繰り返した影響で捻出されるサハ103形の操配に苦慮していた。
保留車が生じる度に編成表を探りどうにか組み込める編成を捻り出していた。
サハ103-331は苦肉の策で車両更新工事が行われる前のサハ103-342へ改番した。


サハ103-342(ラシ335F-2:未更新車)。

既にラシ335F向けのKATO製サハ103-342(現ラシ335F-3:車両更新工事施工車)が在籍していた。
更新入場までの僅かな隙を突き未更新車のサハ103-342(ラシ335F-2:1992/10)を竣工させた。
これによりラシ335Fグループは11両体制に変わっている。
ラシ335F-3とは1年しか期間が開かない苦しい設定である。
もう所有編成では組み込める箇所が無く止むを得ない選択だった。
なお同時に離脱したサハ103-330(元ツヌ320F)はサハ103-459(ツヌ301F)へ改番されその後の正規編成化に一役買っている。


入工中のサハ103-342。

サハ103-342は比較的後期に竣工した塗装変更車である。
しかしラシ335F-2組成が消極的選択だったせいか塗装時に付着した埃が多く残っていた。
車体に埋め込まれた埃は手の施しようがない。
せめて窓枠周りだけでも清掃する事にした。
ちょうどサハ103-198(ラシ333F)で横着をした直後のため初めから分解して作業を行う予定だった。
入場を機に少しでも外観の向上を図る。




グリーンマックス製ベンチレーターを搭載した屋根板。

屋根板のベンチレーター取付孔とグリーンマックス製ベンチレーターの相性は余り良くなかった。
途中まではある程度の固さを有しながら押し込めるが最後の最後で緩くなる。
屋根板を反転させるとベンチレーターが浮き上がる状態で木工用ボンドで固定した。
サハ103-198はベンチレーター取付脚へ木工用ボンドを塗布し必要以上に強化されてしまった。
分解せずにベンチレーターを撤去出来るようサハ103-342では塗布方式を変更している。


屋根板裏に塗布した木工用ボンド。

ベンチレーター取付孔への塗布は中止し屋根板裏側と取付脚の表面を覆うよう改めた。
前途の通り途中までの嵌合はある程度の固さを保っている。
よって紛失防止策から垂直移動防止策へ名目が変わった。
この程度の被膜であれば撤去も容易に行えると思われる。
実質終端部だけ支えているに近く引き抜く際の抵抗は少ないだろう。


塗装時の埃が付着したまま残る窓枠。

木工用ボンドの乾燥を待つ間に車体清掃へ取り掛かった。
相当端折って竣工させたらしく殆どの窓枠には夥しい黄色5号の埃が残っていた。
Hゴム色挿しは油性ペイントマーカーに頼っており大雑把な作業は行えない。
先ず車内側から爪楊枝の軸で車体断面を浚い埃を浮かせた。
次に細麺棒で浮いた埃を削ぎ取る。
これでも残った埃は極細綿棒で塗装面を直接擦り取った。


車体清掃を終えたサハ103-342。

側面窓セルも埃付着と曇りが激しかった。
エアーダスターとクロスで仕上げ出来る範囲内での透明度を確保している。
車体,側面窓セルの清掃を終える頃には木工用ボンドが半透明に代わりつつあった。
これでグリーンマックス製ベンチレーターはほぼ固定されたと考え組み立てた。




サハ103-342(グリーンマックス製103系用ベンチレーター化,窓枠清掃)。

結果的にベンチレーター交換より車体清掃へ重点が置かれた工程になった。
その効果で窓周りがすっきりとした印象に変わっている。
入場前の状態が余りに酷過ぎたとも言える。
塗装変更車としては中程度までの外観に至ったと思う。
グリーンマックス製ベンチレーター化により台座とのバランスがやや崩れ気味となる。
但し俯瞰からの影響は少なく中間車では違和感を抱かない。


モハ102-368+サハ103-342 (グリーンマックス製+KATO製)。

サハ103-342はグリーンマックス製モハユニットに挟まれる。
両モハユニットとも中程度の塗装被膜で極端な格落ち感は無くなったと思う。
なおラシ335Fグループの動力車にはグリーンマックス製モハ102-368が抜擢さている。
予備品のTOMIX製旧動力ユニット活用とモハ102-368の入場が近く専用の嵌合爪を新設し動力車化した。
現在グリーンマックス製103系では唯一のモハ102形動力車で珍車になっている。
TOMIX製旧動力ユニットの採用によりDT33動力台車の輪心が目立つため対策を施したい。


サハ103-342(ラシ335F-3:車両更新工事施工車)。

ベンチレーター交換を終えサハ103-342が竣工した。
ラシ335Fグループ内で2種類のサハ103-342が存在する現状は変えられない。
サハ103-342(ラシ335F-3)はメーカー塗装の車両更新工事施工車仕様で状態は良い。
各所で見劣りするサハ103-342(ラシ335F-2)は今後も予備的存在に留まるだろう。
未更新車と車両更新工事施工車が逆転していればまた違った展開を迎えていたかもしれない。

ラシ335Fグループのベンチレーター統一はクハ103-461,クハ103-726を残すだけになった。
先頭に立つKATO製クハ103形高運転台車へのグリーンマックス製ベンチレーター採用は初となる。
この点が引っ掛かるため先ずクハ103-726を入場させ様子を見たい。

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