試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ103-215+モハ102-370[ラシ335F-2] 車体改修 (KATO製現行LOTベンチレーター換装施工) ※グリーンマックス製

2019-04-24 21:50:35 | 国鉄/JR103系
回避。

JR103系ラシ335F-2(M213)の塗装変更車改修はグリーンマックス製モハ103-212+モハ102-367まで完了した。
続けてグリーンマックス製モハ103-215+モハ102-370を入場させ同様の施工を行う。
モハ103-213+モハ102-368を嚆矢としたグリーンマックス製103系の改修はようやく一段落を迎える。


JR103系モハ103-215(ラシ335F-2)。

グリーンマックス製103系の改修内容はサハ103-196,サハ103-212(ラシ305F-3:Tc260)が実質的な基準車になったと言えよう。
サハ103-196,サハ103-212は部品再用都合により2pcs式側面窓セルが採用された。
車体との嵌合が甘くなった1エンド側側面窓セル分割部をゴム系接着剤で固定する方式は初期竣工車改修に於ける良い参考例となった。
改修を終えた4両の外観はKATO製103系用現行LOTベンチレーターへの交換が表立った変化に留まる。
ただ内面の課題だった技量不足を起因とする側面窓セルの弛みはゴム系接着剤での3点止めで解消された。
この施工は車体剛性向上を呼び込む効果が得られる意外な一面を見せている。


入工中のモハ102-215。

車体断面の塗料片除去により唯でさえ嵌合精度が低かった側面窓セルは更に弛みが増してしまった。
モハ103-213(ラシ335F-2)だけは動力ユニットの搭載に主眼が置かれ側面窓セル固定は2点止めのままだった。
非動力台車に改められたモハ102-368(ラシ335F-2)以降は3点止めが本格採用される。
グリーンマックス製103系自家塗装車の改修はモハ103-212+モハ102-367(ラシ335F-2)にて大枠が決定した
その直後に改修入場を迎えるモハ103-215+モハ102-370(ラシ335F-2)も側面窓セルに弛みを持つ。
この症状も車体への3点止めで解消されるはずであり同様の効果が期待された。
地道な作業が続き約35分/1両を要するものの当初から2両の入場に留めた事が幸いしたと思う。


固定された側面窓セル(1-3位側)。

工程順は屋根板関連を先行したモハ102-367から車体関連を中心とするモハ103-212での方式へと戻した。
モハ103-215+モハ102-370にはグリーンマックス製AU75B(M)冷房機が搭載されている。
AU75E冷房機搭載車よりも屋根上機器撤去が捗るのは明らかであり車体断面の清掃から着手した。
先発入場したモハ103-215はモハ103-212+モハ102-367に比べ塗装被膜が薄かった。
黄色5号に染まる綿棒は相変わらずだったが車体断面清掃そのものは短時間で終えている。
側面窓セルは曇りだけの症状で留まりサハ103-144(ラシ335F-2:車両更新車)と同等の仕上がりに達した。
早々に車体へ側面窓セルは固定され妻面窓セルを取り付けずとも脱落しなくなった。


全てが修正対象となった屋根上機器(2エンド側)。

ベンチレーター取付孔をΦ2.0mmのドリルで浚いKATO製103系用現行LOTベンチレーターへ換装した。
残り少なくなったKATO製現行LOTベンチレーターは先に塗装の甘い個体を切り分けモハ102-370用を確保している。
これによりラシ335F-2に組み込まれるグリーンマックス製103系は全車KATO製現行LOTベンチレーター化の目処が立った。
順調に進んでいた作業だが傾斜したLA15形避雷器とTOMIX製PS16形パンタグラフの破損で足止めを喰らう。
LA15形避雷器は流し込み接着剤で溶解させた後に再度溶着を図っている。
TOMIX製PS16形パンタグラフの破損原因はスライダー部の引掛爪が変形していた事に拠る。
菱形パンタグラフはある程度まで補修できる体制にあり原形復旧にて対処した。




モハ103-215(側面窓セル清掃,窓セル固定化,KATO製103系現行LOTベンチレーター換装施工)。
※車体改修。

一旦撤去したグリーンマックス製AU75B(M)冷房機も湯口跡の整形が甘く修正を行った。
ねずみ色1号で塗装が施されているためクラフトナイフの角度には十分注意を払っている。
結局全屋根上機器に手が加わり想定以上の時間が奪われてしまった。
竣工までに約45分を要したモハ103-215(ラシ335F-2)だが将来的な不安は払拭できたと思う。
3点止めとした側面窓セルは側板との面一度が増し車体剛性も向上している。
なお1エンド側金属ワッシャー式車体高嵩上施工済のTR-200床板を履いており特に措置は施していない。


入工中のモハ102-370(ラシ335F-2)。

ユニット相手のモハ102-370(ラシ335F-2)を以てラシ335F-2に組成される自家塗装車は改修が完了する。
当初予定より遅れての入場となったが起用するKATO製現行LOTベンチレーターは切り分けを終えていた。
屋根板関連工程はモハ103-215よりも簡略化されるため車体関連項目から手を着けている。
改修の軸に据えられた車体断面清掃であるがモハ102-370に関しては無用だった。
塗装吹き付けの甘さが際立ち黄色5号に染まるはずの綿棒はただ解れるだけであった。
その代わり側面窓セルの曇りが激しく丁寧に磨きクロスで拭き上げた。


輝きを取り戻した側面窓セル。

他社製品では曇りが側面窓セル窓サッシ印刷の劣化を進行させる原因になっていた。
ところがグリーンマックス製窓セルは窓サッシ印刷面が強いらしく斑点状剥離さえ生じていない。
強目に磨きクロスを当てても剥がれる気配は感じられず新品同様まで状態を上げられた。
車体塗装被膜の薄さは両妻板も同様でありゴム系接着剤での妻面窓セル固定とした。
全窓セルがゴム系接着剤で固定されたモハ102-370は軋み音を発さない程の車体剛性に達している。
改修前の嵌合精度が芳しくなかっただけに側面窓セル固定化が最も効果的に現れた車両となった。


AU75冷房機前後に配した塗装斑を有するKATO製現行LOTベンチレーター(1エンド側)。

車体とは対照的にモハ102-370用屋根板は厚塗りで仕上げられていた。
取付孔に固着したグリーンマックス製ベンチレーターはΦ2.0mmのドリル刃を反転させ屋根板裏面より直接撤去した。
そのままベンチレーター取付孔の塗料除去を施しKATO製現行LOTベンチレーターへ換装する。
この時点で灰色塗装が廻りきっていないベンチレーターは3器まで絞られていた。
モハ102-370用屋根板に2器が充当されるため保管品の残りは1器となる。
識別用にベンチレーター取付脚裏面を赤マッキーで塗り潰し誤使用防止対策とした。
ちなみにモハ103-215+モハ102-370へのKATO製現行LOTベンチレーター挿入は取付孔復旧により容易く終えられている。




モハ102-370(側面窓セル清掃,窓セル固定化,KATO製103系現行LOTベンチレーター換装施工)。
※車体改修。


サハ103-144(ラシ335F-2:グリーンマックス製AU75B(M)冷房機搭載車)。
※車両更新車。

グリーンマックス製AU75B(M)冷房機は屋根板との接触部が均されており修正を要さなかった。
サハ103-144はモハ103-215+モハ102-370に合わせグリーンマックス製AU75B(M)冷房機を採用した。
灰色成形屋根板や塗装済車体には適わないが一応モハ102-370の側面見附もそれなりに至ったと思う。
出遅れたモハ102-370(ラシ335F-2)の改修はモハ103-215での遅延を取り返す作業となった。
約25分で竣工を迎えられ今入場での所要時間は1両当たり約35分に回復した。
事前に行ったベンチレーター切り分けも奏功したと思えるが車体断面の清掃が軽度で済んだ事が大きい。
単に車体塗装被膜が薄かったモハ102-370に救われただけと言え素直には喜べない。




モハ103-215+モハ102-370 (ラシ335F-2:KATO製現行LOTベンチレーター搭載車+KATO製現行LOTベンチレーター搭載車)。

竣工時期により個体差が激しく現れるグリーンマックス製103系の改修は余り時間設定を設けない方が無難だと思われる。
今後は柚肌の際立つ車両も控えており手に負えない場合は車体更新も頭に入れておきたい。
初期竣工車で占められたラシ335F-2のグリーンマックス製103系は全車が改修を終えた。
車両更新で新たに加わったサハ103-144も屋根上見附の統一感向上に寄与すると思う。
KATO製103系用現行LOTベンチレーターはぎりぎりのところで全車両に行き渡った。
よって編成単位のKATO製現行LOTベンチレーター統一はラシ335F-2で打ち止めになるだろう。
取り敢えず増強策は先送りとしKATO製クハ103-461,クハ103-726,サハ103-342の車両更新へ向かう。
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