全廃。
グリーンマックス製103系クハ103-112(ツヌ318F:Tc107)に続きクハ103-107(ツヌ318F)が入場した。
クハ103-107も発生品を転用してグリーンマックス製TR-200床板への交換を行う。
TR-200床板構成品はクハ103-112用床板と出自が異なり失敗作ではない。
国鉄103系クハ103-107(ツヌ318F:KATO製サハ103形量産冷房車用床板装着車)。
KATO製103系一般形は塗装変更車の割合が高く起用する台枠に苦しんだ車両が多い。
特に在籍数が少なかったサハ103形はモハ102形を編入して竣工させた事例が大半だった。
一時グリーンマックス製TR-200床板一式によるサハ103形への編入を試みた時期がある。
但し車体へ大幅な手を加える必要があった上に剛性低下が著しくサハ103-180(ラシ333F:Tc773)の1両限りで中止となる。
その後サハ103-180の車両更新が施されサハ103形用TR-200床板一式は保管品へ廻っていた。
入工中のクハ103-107。
自家塗装車の竣工を中断したためサハ103形用TR-200床板からはTR62非動力台車及びウエイトが転用された。
座席部品と台枠は状態が良くクハ103-107の床板交換にて再用が決定する。
TR62非動力台車枠は変則2pcs式,3pcs式床板の廃止で発生した保管品がある。
ウエイトも台枠更新施工により余剰となったグリーンマックス製純正品が多数残されていた。
排障器,KATO製クハ103形用ダミーカプラーはクハ103-107から流用が可能だった。
クハ103-112と同じく保管品の寄せ集めでクハ103形用TR-200床板を作り上げる。
側面窓セル撤去には向かなかった乗務員室仕切溶着施工。
最後の予備窓セル部品一式を引き当てTR-200床板に適合する側面窓セルへ取り替える。
竣工させたグリーンマックス製クハ103形は全車乗務員室仕切部品を溶着してしまった。
車体と乗務員室仕切部品の空間が狭く間に挟まる側面窓セルは非常に窮屈な位置となる。
回着整備では乗務員室仕切部品取付を最終工程とした関係でこの構造に気付けなかった。
原形を保ったままの乗務員室仕切撤去は困難であり側面窓セルの取り外しは強引に行うしかなくなった。
グリーンマックス製103系の側面窓セルは運転台付車両,中間車両で共通部品が使用されている。
KATO製103系用床板対応側面窓セルの撤去はこの仕様に助けられた面が大きい。
車端部を切り落とした側面窓セル(2-4位側)。
両側面窓セルは2箇所のTR-200床板用嵌合爪以外を全て切り落とした。
続けて運転台側車端部のユニット窓部を切り離しクハ103形用に整えている。
捻出されるKATO製103系量産冷房車床板対応側面窓セルをクハ103形専用とするには用途が無く勿体ない。
切断した側面窓セル車端部と組み合わせれば中間車両への充当に道が開ける。
塗装済品のリリースでグリーンマックス製103系も車体更新や増備が可能になった。
窓セル部品の予備が尽きた事もありKATO製103系量産冷房車用床板装着車での再用を考えている。
全窓セルが接着固定化されたクハ103-107。
クハ103-112と同時竣工したクハ103-107も塗装被膜が非常に薄い。
その結果車体と側面窓セルは建て付けが悪くなってしまい戸袋窓,側扉窓部が陥没したようになっていた。
編成を組むKATO製モハ103-340以下8両はHゴム支持再現が車体側に成されている。
そのためクハ103-107,クハ103-112の側面見附が極端に悪く見える。
そこでクハ103-107ではTR-200床板用嵌合爪裏面にゴム系接着剤を塗布する固定化を試行した。
既に前面窓セル及び乗務員室扉窓セルは接着対応としており全窓セルの固定化に至った。
サハ103形用へ戻った床板と撤去した排障器,KATO製クハ103形用ダミーカプラー。
クハ103-107から取り外されたKATO製サハ103形用床板は今後転用予定がある。
流用するKATO製クハ103形用ダミーカプラーはタミヤセメントとゴム系接着剤での併用固定であった。
ダミーカプラーの剥離に取り掛かると混合接着剤は全て台枠裏面に残ったままとなる。
除去を行えたのはゴム系接着剤だけで台車旋回に不安を抱く結果に終わった。
そこでクハ103-112で押し出されたKATO製サハ103形量産冷房車用床板よりTR62非動力台車を移設した。
台枠裏面との間隔が狭いKATOカプラーBタイプ付TR62非動力台車でも走行性能には支障しないと確認出来ている。
このままクハ103形用床板風に仕立てるため後付けした床下機器部品を撤去し完全なサハ103形用台枠へと復帰させた。
修復した床下機器部品(1-3位側)。
ちなみにクハ103-112から捻出されたサハ103形量産冷房車用床板はLOTが古く部品交換を必要とする。
特に座席部品はプラスチック硬化が進行し締結ビス受と側面窓セル用嵌合爪に劣化が生じている。
今入場では復旧が見送られ新クハ103-107用TR-200床板の修復に移行した。
サハ103-180で使用されていたTR-200床板には床下機器の欠損がある。
ただ代用に際して切除された床下機器部品は保管品に廻されていた。
何れも接触面積が少なく溶着剤使用には適さないと思え流し込み接着剤にて固定を図った。
剛性の不安こそ抱えるものの一応クハ103形用床下機器配置には戻せている。
排障器逆転取付に対応させたTR62非動力台車枠。
原形が失われている排障器部品はクハ103-112に倣い前後を逆転させ装着する。
クハ103-112ではTR62非動力台車枠のカプラーポケット下部整形に難があった。
ゴム系接着剤固定を採用した剛性の低い排障器は安定性確保に苦戦している。
車輪と排障器の相対位置を再確認し車体内側枕木方向のカプラーポケット成形を残すよう変更した。
リブ状へ改められたカプラーポケット下部で排障器を抑えると同時に接着剤塗布代の増大を図る。
これにより排障器はTR62非動力台車枠との強固な接着が実現し不安定要因を一掃している。
なおマッキーで塗り潰したいんちき黒染車輪はクハ103-107でも再用となった。
車体妻面に寄せたTR-200床板(2エンド側)。
TR-200床板の組み立ては台枠センターピン部への金属ワッシャー組み込み以外に座席部品も修正している。
床板供出元のサハ103-180はまだ増締めの癖が抜けなかった時期に竣工した。
余計な力が加えられた座席部品嵌合ビス受は台枠側へ向け捲れが生じていた。
この捲れは金属ワッシャー上へ乗ってしまい必要以上に全高が増す要因となる。
クラフトナイフにてプラスチック片を切除し原形に近い状態まで戻した。
新クハ103-107用TR-200床板はKATO製クハ103形用ダミーカプラーの取付で完成形に至る。
先ず車体との嵌合猶予が大きいTR-200床板は連結器突き出し長を確保するため2エンド側に偏位させ取り付けた。
↓
クハ103-107 [21C 津田沼]:グリーンマックス製TR-200床板交換施工。
クハ103-112 [21C 津田沼]:ツヌ318F(グリーンマックス製TR-200床板交換施工車)。
KATO製クハ103形用ダミーカプラーは胴受後方へ伸びる凸形成形部しか台枠裏面と接触しない。
流用前から嵌合爪が撤去されており安定性確保のため凸形成形部全面にゴム系接着剤を塗布した。
ゴム系接着剤の塗布から間を置いた後に取り付けへ移行し固着を早める。
そして2-4位側配管:側板内側,胴受部:前面妻板内側を目安に台枠へ仮設置した。
胴受前端と前面車体裾内側が接触する位置まで前進させながら連結器部品の中央を合わせる。
クハ103-112に比べ慌ただしい手順となったがほぼ同一の前面見附へ至ったと思う。
↓
クハ103-107(側面窓セル交換,グリーンマックス製TR-200床板化施工)。
KATO製クハ103形用ダミーカプラーの胴受部上端は僅かに車体裾内側と被さる。
そのためTR-200床板が運転台側へ移動する余地は殆ど無くなっている。
所定の工程を終えTR-200床板に改められたクハ103-107が竣工した。
固定化した側面窓セルは一定の効果が伺えるものの予想を下回る結果に留まった。
塗装被膜の薄さを補うには腰板側だけではなく幕板側も接着が必要だと思われる。
金属ワッシャー式車体高嵩上は安定域に入っている対策でありクハ103-107でも成功を収めた。
↓
クハ103-107+モハ103-340 (ツヌ318F:グリーンマックス製+KATO製)。
モハ103-340との連結部は入場前と変わらない状態を維持出来たと思える。
床板一式は全くの別物に入れ替えられたが車体高への影響は殆ど感じられない。
いんちき黒染車輪の再用によりKATO製TR62非動力台車との形態差異も誤魔化せた。
グリーンマックス製クハ103形で異端車両だったクハ103-107,クハ103-112は標準仕様に改装された。
主名目であるサハ103形量産冷房車用床板捻出も実現し予備品,発生品の存在が上手く機能した入場だったと思う。
グリーンマックス製103系クハ103-112(ツヌ318F:Tc107)に続きクハ103-107(ツヌ318F)が入場した。
クハ103-107も発生品を転用してグリーンマックス製TR-200床板への交換を行う。
TR-200床板構成品はクハ103-112用床板と出自が異なり失敗作ではない。
国鉄103系クハ103-107(ツヌ318F:KATO製サハ103形量産冷房車用床板装着車)。
KATO製103系一般形は塗装変更車の割合が高く起用する台枠に苦しんだ車両が多い。
特に在籍数が少なかったサハ103形はモハ102形を編入して竣工させた事例が大半だった。
一時グリーンマックス製TR-200床板一式によるサハ103形への編入を試みた時期がある。
但し車体へ大幅な手を加える必要があった上に剛性低下が著しくサハ103-180(ラシ333F:Tc773)の1両限りで中止となる。
その後サハ103-180の車両更新が施されサハ103形用TR-200床板一式は保管品へ廻っていた。
入工中のクハ103-107。
自家塗装車の竣工を中断したためサハ103形用TR-200床板からはTR62非動力台車及びウエイトが転用された。
座席部品と台枠は状態が良くクハ103-107の床板交換にて再用が決定する。
TR62非動力台車枠は変則2pcs式,3pcs式床板の廃止で発生した保管品がある。
ウエイトも台枠更新施工により余剰となったグリーンマックス製純正品が多数残されていた。
排障器,KATO製クハ103形用ダミーカプラーはクハ103-107から流用が可能だった。
クハ103-112と同じく保管品の寄せ集めでクハ103形用TR-200床板を作り上げる。
側面窓セル撤去には向かなかった乗務員室仕切溶着施工。
最後の予備窓セル部品一式を引き当てTR-200床板に適合する側面窓セルへ取り替える。
竣工させたグリーンマックス製クハ103形は全車乗務員室仕切部品を溶着してしまった。
車体と乗務員室仕切部品の空間が狭く間に挟まる側面窓セルは非常に窮屈な位置となる。
回着整備では乗務員室仕切部品取付を最終工程とした関係でこの構造に気付けなかった。
原形を保ったままの乗務員室仕切撤去は困難であり側面窓セルの取り外しは強引に行うしかなくなった。
グリーンマックス製103系の側面窓セルは運転台付車両,中間車両で共通部品が使用されている。
KATO製103系用床板対応側面窓セルの撤去はこの仕様に助けられた面が大きい。
車端部を切り落とした側面窓セル(2-4位側)。
両側面窓セルは2箇所のTR-200床板用嵌合爪以外を全て切り落とした。
続けて運転台側車端部のユニット窓部を切り離しクハ103形用に整えている。
捻出されるKATO製103系量産冷房車床板対応側面窓セルをクハ103形専用とするには用途が無く勿体ない。
切断した側面窓セル車端部と組み合わせれば中間車両への充当に道が開ける。
塗装済品のリリースでグリーンマックス製103系も車体更新や増備が可能になった。
窓セル部品の予備が尽きた事もありKATO製103系量産冷房車用床板装着車での再用を考えている。
全窓セルが接着固定化されたクハ103-107。
クハ103-112と同時竣工したクハ103-107も塗装被膜が非常に薄い。
その結果車体と側面窓セルは建て付けが悪くなってしまい戸袋窓,側扉窓部が陥没したようになっていた。
編成を組むKATO製モハ103-340以下8両はHゴム支持再現が車体側に成されている。
そのためクハ103-107,クハ103-112の側面見附が極端に悪く見える。
そこでクハ103-107ではTR-200床板用嵌合爪裏面にゴム系接着剤を塗布する固定化を試行した。
既に前面窓セル及び乗務員室扉窓セルは接着対応としており全窓セルの固定化に至った。
サハ103形用へ戻った床板と撤去した排障器,KATO製クハ103形用ダミーカプラー。
クハ103-107から取り外されたKATO製サハ103形用床板は今後転用予定がある。
流用するKATO製クハ103形用ダミーカプラーはタミヤセメントとゴム系接着剤での併用固定であった。
ダミーカプラーの剥離に取り掛かると混合接着剤は全て台枠裏面に残ったままとなる。
除去を行えたのはゴム系接着剤だけで台車旋回に不安を抱く結果に終わった。
そこでクハ103-112で押し出されたKATO製サハ103形量産冷房車用床板よりTR62非動力台車を移設した。
台枠裏面との間隔が狭いKATOカプラーBタイプ付TR62非動力台車でも走行性能には支障しないと確認出来ている。
このままクハ103形用床板風に仕立てるため後付けした床下機器部品を撤去し完全なサハ103形用台枠へと復帰させた。
修復した床下機器部品(1-3位側)。
ちなみにクハ103-112から捻出されたサハ103形量産冷房車用床板はLOTが古く部品交換を必要とする。
特に座席部品はプラスチック硬化が進行し締結ビス受と側面窓セル用嵌合爪に劣化が生じている。
今入場では復旧が見送られ新クハ103-107用TR-200床板の修復に移行した。
サハ103-180で使用されていたTR-200床板には床下機器の欠損がある。
ただ代用に際して切除された床下機器部品は保管品に廻されていた。
何れも接触面積が少なく溶着剤使用には適さないと思え流し込み接着剤にて固定を図った。
剛性の不安こそ抱えるものの一応クハ103形用床下機器配置には戻せている。
排障器逆転取付に対応させたTR62非動力台車枠。
原形が失われている排障器部品はクハ103-112に倣い前後を逆転させ装着する。
クハ103-112ではTR62非動力台車枠のカプラーポケット下部整形に難があった。
ゴム系接着剤固定を採用した剛性の低い排障器は安定性確保に苦戦している。
車輪と排障器の相対位置を再確認し車体内側枕木方向のカプラーポケット成形を残すよう変更した。
リブ状へ改められたカプラーポケット下部で排障器を抑えると同時に接着剤塗布代の増大を図る。
これにより排障器はTR62非動力台車枠との強固な接着が実現し不安定要因を一掃している。
なおマッキーで塗り潰したいんちき黒染車輪はクハ103-107でも再用となった。
車体妻面に寄せたTR-200床板(2エンド側)。
TR-200床板の組み立ては台枠センターピン部への金属ワッシャー組み込み以外に座席部品も修正している。
床板供出元のサハ103-180はまだ増締めの癖が抜けなかった時期に竣工した。
余計な力が加えられた座席部品嵌合ビス受は台枠側へ向け捲れが生じていた。
この捲れは金属ワッシャー上へ乗ってしまい必要以上に全高が増す要因となる。
クラフトナイフにてプラスチック片を切除し原形に近い状態まで戻した。
新クハ103-107用TR-200床板はKATO製クハ103形用ダミーカプラーの取付で完成形に至る。
先ず車体との嵌合猶予が大きいTR-200床板は連結器突き出し長を確保するため2エンド側に偏位させ取り付けた。
↓
クハ103-107 [21C 津田沼]:グリーンマックス製TR-200床板交換施工。
クハ103-112 [21C 津田沼]:ツヌ318F(グリーンマックス製TR-200床板交換施工車)。
KATO製クハ103形用ダミーカプラーは胴受後方へ伸びる凸形成形部しか台枠裏面と接触しない。
流用前から嵌合爪が撤去されており安定性確保のため凸形成形部全面にゴム系接着剤を塗布した。
ゴム系接着剤の塗布から間を置いた後に取り付けへ移行し固着を早める。
そして2-4位側配管:側板内側,胴受部:前面妻板内側を目安に台枠へ仮設置した。
胴受前端と前面車体裾内側が接触する位置まで前進させながら連結器部品の中央を合わせる。
クハ103-112に比べ慌ただしい手順となったがほぼ同一の前面見附へ至ったと思う。
↓
クハ103-107(側面窓セル交換,グリーンマックス製TR-200床板化施工)。
KATO製クハ103形用ダミーカプラーの胴受部上端は僅かに車体裾内側と被さる。
そのためTR-200床板が運転台側へ移動する余地は殆ど無くなっている。
所定の工程を終えTR-200床板に改められたクハ103-107が竣工した。
固定化した側面窓セルは一定の効果が伺えるものの予想を下回る結果に留まった。
塗装被膜の薄さを補うには腰板側だけではなく幕板側も接着が必要だと思われる。
金属ワッシャー式車体高嵩上は安定域に入っている対策でありクハ103-107でも成功を収めた。
↓
クハ103-107+モハ103-340 (ツヌ318F:グリーンマックス製+KATO製)。
モハ103-340との連結部は入場前と変わらない状態を維持出来たと思える。
床板一式は全くの別物に入れ替えられたが車体高への影響は殆ど感じられない。
いんちき黒染車輪の再用によりKATO製TR62非動力台車との形態差異も誤魔化せた。
グリーンマックス製クハ103形で異端車両だったクハ103-107,クハ103-112は標準仕様に改装された。
主名目であるサハ103形量産冷房車用床板捻出も実現し予備品,発生品の存在が上手く機能した入場だったと思う。