試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ102-368[ラシ335F-2] 車体高嵩上方式変更施工 (床板湾曲式車体高嵩上廃止:KATO製床板装着車) ※グリーンマックス製

2019-04-29 21:41:18 | 国鉄/JR103系
両側。

改修を進めていたJR103系ラシ335F-2(M213)からKATO製103系が姿を消した。
基本的な作業は全て完了しグリーンマックス製モハ103-213+モハ102-368の全高調整が最終工程となる。
KATO製量産冷房車用床板へ交換されたモハ102-368(ラシ335F-2)は一連の改修で二度目の入場となった。


JR103系モハ102-368(ラシ335F-2:KATO製床板装着車)。

グリーンマックス製103系KATO製床板装着車は2エンド側車体が沈下する現象が現れる。
当初はプラ板式車体高嵩上にて解消を図ったがモハ102-249(ラシ307F:Tc805)より床板湾曲式へ移行した。
床板湾曲式の本格採用はサハ103-250,サハ103-265(ラシ327F:Tc473)の車体更新以降である。
続くサハ103-196,サハ103-212(ラシ305F-3:Tc260)では試行錯誤が続いた。
模索の最中入場したモハ103-368(ラシ335F-2)で初めて1エンド側の車体高が下がる副作用が生じてしまった。
ユニット相手のモハ103-213はKATO製動力ユニット搭載車でありモハ102-368を修正対象に絞り込んでいる。


入工中のモハ102-368。

前回の入場直後より1エンド側床板に手を加えどうにかモハ103-213との全高差を無くすよう努めてきた。
しかし床板湾曲式では1エンド側を持ち上げると2エンド側が沈下する鼬ごっこに嵌まった。
度重なる試行は遂に車体と床板の嵌合を難しくさせる状況まで至らせている。
止むを得ず施工初期の湾曲率へ戻したが相変わらず1エンド側車体高はモハ103-213と揃わない状況が続く。
床板湾曲式車体高嵩上ではこれ以上の改善が望めずプラ板式車体高嵩上への変更が決定した。
各方面から入力が繰り返されたウエイトの継続使用は気が進まず保管品との振替えを行う。


未加工品へ振り替えたウエイト。

保管品に廻っていたKATO製モハ102形量産冷房車用床板は象牙色の座席部品を持つ極初期LOT品である。
元々は元モハ102-856(青緑1号)へ取り付けられていたはずで長らく眠りに就いていた。
モハ102-368(ラシ335F-2)の電装解除に際しては元モハ102-502(廃車:黄緑6号)用床板が転用された。
足廻りを譲った元モハ102-502を部品保管用車両へ戻すには極初期LOT品床板が適すると思われた。
ところが座席部品は経年劣化でプラスチックが硬化してしまい嵌合爪を失う。
交換用の座席部品を有しておらず実質用途不要となったが意外な出番が巡ってきた。


台枠表面に追設したプラ板スペーサー(2エンド側)。

極初期LOT床板は嵌合爪を破損させた以外製品のままで維持されていた。
モハ102-368用床板とは大幅なLOT差がありウエイトと台枠の嵌合が不安要素だった。
KATO製103系量産冷房車の基本構造は殆ど変更が無い模様で問題無く台枠内に収まってくれた。
唯一の課題と思われたウエイトが合致を見せプラ板式車体高嵩上に取り掛かった。
t0.5mmのプラ板をウエイト幅とウエイト欠き取り部に揃え裁断する。
座席部品嵌合爪を押し上げる単純な方式でありゴム系接着剤で台枠表面2エンド側センターピン車体中央寄に貼り付けた。


室内灯取付台座を黒色化したモハ102-368用床板。

組み立てたモハ102-368用床板は2エンド側座席部品と台枠の間に空間が生まれた。
この方式はグリーンマックス製サハ103-144(ラシ335F-2)に続く採用で十分な嵩上代を確保出来たと思えた。
ラシ335F-2に組み込まれていたKATO製量産冷房車は車両更新の実施により全廃された。
よってKATO製非動力車用床板装着車はモハ102-368,サハ103-144の2両まで減少した。
KATO製非動力車用床板は2エンド側端部に室内灯取付台座が設けられている。
TOMIX製旧製品,グリーンマックス製TR-200床板装着車を中心とするラシ335F-2では側面から見える台座が目立ってしまう。
そこで室内灯取付台座の断面及び妻板側をマッキーで塗り潰し車内へ埋没するよう改めた。


再生に向かうKATO製モハ102形量産冷房車用床板。

まだ作業時間に余裕があったためウエイトを捻出したモハ102形量産冷房車用床板の復旧に乗り出した。
変則構造車だったTOMIX製旧製品元モハ102-711(廃車:元ラシ320F)にはKATO製モハ102形用床板擬を装着させていた。
この床板はKATO製サハ103形量産冷房車用床板の床下機器を撤去しグリーンマックス製床下機器部品を移設したものである。
但しC-2000形空気圧縮機はTOMIX製旧製品国鉄103系ツヌ329F(Tc485)へ供出済で再用には向かなかった。
その他部品はサハ103形用床板時代から変更しておらず勿体ない保管品と言えた。
モハ102形用床板擬より座席部品とウエイトの転用を図りモハ102形量産冷房車用床板を復活させる。


一旦作業を終えた元モハ102-502,モハ102-368 (廃車,ラシ335F-2)。

モハ102形量産冷房車用床板は反力低下が著しかった導電板まで交換となった。
TR62非動力台車もKATOカプラーBタイプ付と入れ替え現行LOT品に近付けている。
用途不要品同士の部品を組み合わせた床板は戦力へと復帰し元モハ102-502に取り付けられた。
KATO製非動力車用床板保管品はモハ103形量産冷房車用,モハ102形量産冷房車用が同数に達した。
一応サハ103形用量産冷房車用床板も増備へ対応出来る数量に回復している。
後はコンデンサー無モハ103形用動力ユニットの補填が叶えば万全と言えよう。




モハ102-368(両エンドプラ板式車体高嵩上施工:2エンド側床板湾曲式車体高嵩上廃止)。

満を持してモハ102-368(ラシ335F-2)を組み立てモハ103-213との全高比較に移る。
当然サハ103-144同様の結果を得られると決め付けていたが入場前と全く変わっていなかった。
モハ103-213へ搭載した再生動力ユニットに問題があるとも考えられた。
残念ながらKATO製モハ103形用動力ユニットは手持ちが尽きておりモハ102-368で対処するしかない。
苦肉の策で1エンド側もプラ板式車体高嵩上を行い車体不等沈下防止を狙った。
2エンド側の嵩上代を稼ぐ必要があるためプラ板スペーサーはt0.3mmに変更した。




モハ103-213+モハ102-368 (ラシ335F-2:KATO製動力ユニット搭載車+KATO製床板装着車)。


モハ102-368+サハ103-342 (ラシ335F-2:グリーンマックス製+TOMIX製旧製品)。

1エンド側にプラ板スペーサーを追設してもモハ103-213の車体高には及ばなかった。
但し入場前より確実に改善されており対策は打ち切りとなっている。
しかもTOMIX製旧製品への更新によりサハ103-342(ラシ335F-2)との全高差発生が折り込み済だった。
現状でも編成見附が崩れる事態には陥らないと判断しモハ102-368を竣工させた。
両エンドへのプラ板式車体高嵩上施工はモハ102-368が初事例である。
これでプラ板に頼る車体不等沈下防止対策も4種目が現れ混沌とした状況になってきた。
グリーンマックス製103系KATO製床板装着車の仕様統一はしばらく先になると思う。
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