試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-328,329[ラシ323F-1] 車両更新 (サハ103-342[ラシ335F-3] 改番,モハ102-856 回着,サハ103形編入)

2019-02-27 22:11:31 | 国鉄/JR103系
11/12。

現在在籍する103系は代替不可能な車両を除き編成毎にメーカーを揃える方向で検討している。
JR103系ラシ323Fグループはラシ323F-1(Tc71),ラシ323F-2(Tc379)の2社3種類が集結する12両体制である。
このうちクハ103-379,クハ103-380(ラシ323F-2),サハ103-328,サハ103-329がTOMIX製旧製品だった。


JR103系ラシ323F (1993/10)。
ラシ323F-1:Tc71-M746-M'2003-[T328]-M747-M'2004-[T329]-M748-M'2005-T'c601

全12両中11両を塗装変更車が占めるラシ323Fグループは車体更新対象編成でもあった。
KATO製モハユニットは全てジャンク車両を再生した経緯があり走行性能にも不安が残る。
メーカー統一には比較的入手が容易なKATO製量産冷房車が適していると考えた。
TOMIX製旧製品は確保が進んでいない上にKATO製一般形クハ103-71,クハ103-601(ラシ323F-1)の残留も確定している。
クハ103-379,クハ103-380(塗装変更車)は老朽化が進行しているためTOMIX製旧製品の置き換えに動き出した。
将来的にラシ323F-2を廃止しラシ323F(Tc71)の10両体制へ縮小する方向である。


入工中のサハ103-342(ラシ335F-3)。

但しクハ103-71(塗装変更車)の塗装老朽化が群を抜いており当面ラシ323F-2は存置される。
よってTOMIX製旧製品の車両更新はサハ103-328,サハ103-329から開始となった。
更新用種車はモハ102-856(黄色5号:ジャンク車両)を抑えられたに留まり残る1両にはサハ103-342(ラシ335F-3)が引き当られている。
サハ103-342は車両更新工事施工車仕様へ改装されており車両更新条件に合致した。
11両体制だったラシ335Fグループはモハユニット全てがグリーンマックス製103系で構成される。
メーカー塗装車をバリエーション用車両に充てる意義は薄くラシ323Fグループへの改番異動が決定した。


KATO製現行LOTベンチレーターに復帰した屋根板。

更新はモハ102-856より工程数の少ないサハ103-342を先発入場させサハ103-328へと改める。
ただ竣工時期とラシ335Fグループの仕様統一が絡み簡易式改番廃止及びベンチレーター交換を要した。
ラシ335F(Tc461)はグリーンマックス製ベンチレーター装着編成であり再度KATO製現行LOTベンチレーターへ戻される。
例によってAU75冷房機の前後には灰色塗料が回り切っていない保管品を充てた。
側面窓セル窓サッシ印刷補修も並行し中段は全て油性メタリックマーカー再現となった。
また屋根板2エンド側嵌合爪は経年と共に硬化するため凹形成形部の下辺を切除している。




[[サハ103-3][2][8]]:1-3位側。

サハ103-342の種車はサハ103-768,サハ103-769(旧ツヌ324F:Tc217)の竣工で押し出されたサハ103-324(ツヌ315F)だと思われる。
竣工当時の改番方式は消しゴム式が主流であり所要時間都合から[サハ103-342]には製品標記印刷を活用した。
再改番でラプロス式印刷消去を採用するに当たり[サハ103-342]の塗装被膜保全が重要となる。
ラプロス#4000の使用は[サハ103-342]を崩すまでに留めラプロス#6000での印刷消去を長めに取った。
消しゴム式消去痕はラプロス#6000で周囲の塗装へ馴染ませた後に磨きクロスで仕上げた。
消しゴム式印刷消去は塗装被膜の均しに手間が掛かり簡易式改番車の廃止を抑止する要因にもなっている。




サハ103-328(ラシ323F-1:サハ103-342 改番,KATO製現行LOTベンチレーター化,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※車両更新。


旧サハ103-328(TOMIX製旧製品)。

TOMIX製旧製品の廃止後もKATO製一般形と量産冷房車が混結するため新インレタは敢えて起用しなかった。
都合3枚の古インレタから所要標記を抽出し[サハ103-328]を組み上げている。
両側の[サハ103-328]は最後の組標記であり次に入場するモハ102-856では継ぎ接ぎ転写を余儀なくされた。
1-3位側,2-4位側とも[サハ103-3]+[2]+[8]の組み合わせだが2-4位側の並びは今一つである。
[サハ103-328]は転写崩壊の繰り返しでインレタが減ってしまい現状のまま竣工させた。
旧サハ103-328は酷い厚塗りが見窄らしくサハ103-328のメーカー塗装車体は一層映えて見える。


入工中の元モハ102-502,モハ102-856 (廃車,ジャンク車両)。

サハ103-329の車両更新はモハ102-856をサハ103形0番代へ編入する工程となる。
モハ102-856は正しくジャンク品で車体各所に傷や欠損部を抱える初期LOT製品だった。
所要部品は久し振りとなる元モハ102-502(廃車:黄緑6号)からの捻出を図り少しでもサハ103-328へと近付ける。
発生品を都度廻していた元モハ102-502にはKATOカプラーBタイプ付TR62非動力台車を履くサハ103形用床板が装着されていた。
屋根板は供出対象に挙がらなかった現行LOT品でありベンチレーターもろともモハ102-856と振り替える。
側面窓セル窓サッシ印刷の状態も良く相互交換に変更され油性メタリックマーカー式補修は取り止めとなった。


部品総入れ替えとなった元モハ102-502,元モハ102-856。

モハ102-856は2-4位側の塗装状態が思わしくなく形式変更工程より先に分解を選択した。
完全に艶が失われていた側板下半分は消しゴムと磨きクロスを併用して少しずつ改善を図る。
根本原因は判らず終いだったが上記作業を4回繰り返したところ大凡解消に至っている。
続けて車両更新工事施工車仕様に改めるべく側扉窓:金属抑え面支持化,戸袋窓:黒Hゴム支持化に移った。
傷だらけの側扉窓Hゴム支持印刷は油性ペイントマーカーにより隠蔽が可能だった。
Hゴムモールド自体が失われていた戸袋窓は車体へ直接マッキーを塗布し誤魔化している。




[[サハ][103-][3][2][9]]:1-3位側。

元モハ102-502には元モハ102-856で不要となった各部品が取り付けられ正式にモハ102-502(廃車)となった。
引き続き部品取車専用に変わりないが大半の部品が旧LOTに変わってしまったため適宜入れ替えを進める予定である。
以後はサハ103-329の竣工へ向け車両番号標記印刷消去とインレタ転写を行う。
印刷が濃かった[モハ102-856]はラプロス#6000で一気に削ぎ落とし消しゴム,磨きクロスの仕上げへ直行した。
座席部品の色温度からかなり経年が高いと予想されラプロス#4000は使用を見合わせている。
塗装被膜修正を施した2-4位側も含め消去結果はサハ103-328とほぼ同様に持ち込めた。




サハ103-329(ラシ323F-1:モハ102-856 サハ103形編入,車体改修,屋根板・側面窓セル・床板交換施工)。
※車両更新。


旧サハ103-329(TOMIX製旧製品)。

前途の通りサハ103形用車両番号標記インレタが消滅してしまい[サハ103-329]は寄せ集め度が高くなった。
多少のフォント太さ違いは見切られ[サハ]形式称号インレタが残る台紙を捜し当てた。
車両番号標記インレタ転写は予め[サハ103-329]を成立させた後に[サハ103-329]を追加する手法を採っている。
並びは1-3位側:[サハ]+[103-]+[3]+[2]+[9],2-4位側:[サハ]+[103-]+[3]+[29]と異なるがそれなりの配列に至ったと思う。
サハ103-329は元モハ102-502の車体をモハ102-856へ入れ替えたに等しい結果となった。
各所の綻びも旧サハ103-329と比べ目を瞑れる範囲にありジャンク車体でも十分な戦力だと思える。


サハ103-328+サハ103-329 (ラシ323F-1:元サハ103-342+元モハ102-856)。

種車のLOTが関係し電略標記はサハ103-328:[千ツヌ],サハ103-329:[関スイ]と異なる。
黄色5号塗装にも若干の色温度が伺えるがKATO製103系量産冷房車は中古製品,ジャンク車両を幅広く当たっている。
モハユニット間ですら電略標記の違いが現れるかもしれず車両更新に重点が置かれた作業となった。
サハ103-328,サハ103-329の竣工により旧サハ103-328,旧サハ103-329は廃車が前提の休車とした。
両車ともサハ103-359(青緑1号)を黄色5号へ塗装変更したが車体裾に塗料溜まりが生じる体たらく振りであった。
休車指定は旧モハ103-534+旧モハ102-690(元ラシ336F-3:TOMIX製旧製品)への部品供出予定に拠る。
まだプロトタイプも決定しておらず部品類の現状維持を名目に廃車を免れた。
ようやく手を着けたラシ323F-1の車両更新だが長期戦は確実で地道に作業を進める。
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