試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-180[ツヌ113F] 旧製品LOT側面窓セル交換,印刷消去痕修正施工 (旧クモハ101-148[元ラシ105F] 部品振替) ※旧製品

2018-10-22 21:46:45 | 国鉄/JR101系
分離。

KATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)の1M9T化は外堀から作業を進めている。
並行するJR101系ラシ107F(Mc202)の車体更新も完了が見えてきた。
ところが今回はクモハ101-180(ツヌ113F:旧製品),旧クモハ101-148(元ラシ105F:Mc148)の2両だけが入場となった。


国鉄101系ツヌ113F (1978/3)。
[ツヌ113F]:Tc74-M242-M'235-T'99-T88-M163-M'c144+Mc180-M'230-T'c85。
※再生産品+旧製品。

クモハ101-202(ラシ107F:塗装変更車)は旧クモハ101-148(再生産品)にて車体更新を行う。
再生産品車体への更新を終えたモハ101-262,モハ100-256(ラシ107F)までは3両同時入場だった。
ツヌ113F,ラシ107F,旧ラシ105F出自車で部品交換を図り各車両の施工項目を消化している。
しかし今入場ではクモハ101-202をその対象から外した。
LP402前照灯編成のラシ107Fはラシ101F(Mc201)とプロトタイプが重複する。
ラシ101Fは弁天橋区仕様(Mc170)が先頭車両に起用されておりラシ107Fの車体更新を行うとますます共通項が増えてしまう。
少しでも差別点の強化を図るためクモハ101-202の車体更新は先送りされた。
そのため工程はツヌ113Fの1M9T化へ梶が切られる。


入工中の旧クモハ101-148,クモハ101-180 (元ラシ105F,ツヌ113F)。
※再生産品,旧製品。

またクモハ101-180はペイントリムーバー式印刷消去を失敗した車両でもあった。
1-3位側の車両番号標記部腰板は側面窓下部まで黒いインク染みが及んでいる。
旧製品LOTクモハ101形用車体は代替が利かず流用しか手段がない。
修正には時間を要すると思われクモハ101-202の車体更新まで手を伸ばす余裕も無かった。
同時入場した旧クモハ101-148の施工項目は再生産品LOT側面窓セルへの交換のみである。
先に窓セル交換を終わらせクモハ101-180の塗装状態改善へ移る工程順とした。


側面窓セル交換へ取り掛かる旧クモハ101-148。

旧クモハ101-148はクモハ101-202の車体更新時にKATO製B形防護無線アンテナ取付済屋根板へ取り替えられる。
分解した状態で入場を待つ方法も採れたが仕掛車のままでは部品の取り扱いに難があった。
他形式で部品LOT識別をややこしくさせた事例があり一旦車両へと復す。
分解はクモハ101-180,旧クモハ101-148の順で進めた。
クモハ101-180に限り側面窓セル嵌合の固さが見られ慎重に撤去した。
なお再生産品LOT側面窓セルは狭幅Hゴム支持再現のため旧製品LOT側面窓セルとの混同は無い。
組み立てはクモハ101-180が塗装修正を控える状況であり旧クモハ101-148を先行させた。
振り替えにより車体と窓セルはLOTが揃えられる。
旧製品LOT側面窓セルから再生産品LOT側面窓セルへ復帰する旧クモハ101-148は着脱共に労さなかった。
今後旧クモハ101-148用側面窓セルはクモハ101-202の車体更新入場で再び取り外される。
その際も滞りなく作業を進められると思う。


再生産品LOT側面窓セルに復帰した旧クモハ101-148。

旧クモハ101-148(元ラシ105F)を暫定竣工させクモハ101-180の作業に集中する。
どの様にインク染みを除去するか考えあぐねていた。
改めてクモハ101-180を見直すと全体的に塗装斑が激しい個体だと判った。
塗装斑は側面窓下部に塗料溜まりが伺える程である。
この状態であれば塗装被膜そのものも厚いと考えた。
車両番号標記印刷消去を参考にラプロスで黄色5号へ戻す。
ペイントリムーバー式印刷消去の失敗規模はかなり大きい。
当初汚れと勘違いするほど腰板は黄土色に変わっていた。
しかも三方コック蓋モールドは溶け出した黒色インクで全て埋め尽くされている。
施工中に慌てて拭ったらしくこれが逆方向へ作用し腰板までインクを塗り広げる原因になったと思われる。


インク染みが目立たなくなった車両番号標記周囲(1-3位側)。

修正個所は塗装被膜を直接擦る状態に近い。
擦過痕を抑えるためラプロス#8000を持ち出した。
ラプロス#8000はお役御免直前の使い古しを用い車体を撫でるように当てた。
少しずつ黄色5号の面積が広がり腰板の染みは大方取り除けた。
しかし修正はこれだけで終わらせてくれない。
今度は車両番号標記周囲の黄土色を際立たせてしまった。
黄土色部は[クモハ101-180]を枠状に囲む有り様で体裁が悪い。
腰板の修正に起用したラプロス#8000で爪楊枝を包み限界までの修正へ挑む。
その結果どうにか枠状のようなものが目立たなくなる状態にまで持ち込めた。
但し[クモハ101-180]標記直下にはインク染みが残る。
車両番号標記の再転写を念頭に置いていれば劇的に見附が改善されたはずである。
何故小手先での修正に走ったのか自分でもよく分からない。
古インレタも残っており[クモハ101-180]を剥離しても良かった。
修復後の状態が想定を上回った事もあり惜しまれる。




クモハ101-180 [13C 千葉]:行先変更施工。
※旧製品。

クモハ101-180はクモハ101-144(ツヌ115F:Mc144)の車両更新施工によりツヌ113Fへ異動した車両である。
改番入場では中間組込車対応化に重点が置かれ行先表示類は旧クモハ101-144時代の[13C 西船橋]表示が存置された。
行先方向幕部品の保管品には切り出し済[西船橋]幕が無かった。
保管品の[千葉]幕削減も重なり交換している。
湯口跡が目立つ再生産品LOT行先方向幕部品は積極的な転用が図られた。
現在は旧製品LOT[千葉]幕に紛れ抽出が難航するほど大幅に減少しており間もなく使い切れると思う。
これに反比例して整形機会が失われるため湯口跡の除去を施した。
左下に僅かな張り出しが残ってしまったものの行先表示器との嵌合は悪くない。
再生産品車体では上手く行かないかもしれないが限られた機会を有効活用したい。




クモハ101-180(ツヌ113F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品。

全工程を終えクモハ101-180(ツヌ113F)が竣工した。
1-3位側のインク染み修正は約30分を割いて慎重に行っている。
側面窓セル交換は旧クモハ101-148を併せても全くと言って良いほど手間が掛からなかった。
ペイントリムーバー式印刷消去に失敗していなければクモハ101-202も車体更新を終えられたと思う。
ここは側面窓セル供出編成がツヌ113Fに限られたため止むを得ない。
強行すると時間に追われ修正が不発に終わったかもしれない。
何処かでツヌ113Fとラシ107Fの作業を分離しなければならず結果的には正解だった。




クモハ101-180+モハ100-230 (ツヌ113F:旧製品LOT側面窓セル装着車+旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※旧製品。

ユニット相手のモハ100-230(ツヌ113F:旧製品)とも側面見附を整えられた。
共にツヌ115F(再生産品+旧製品)からの異動車で初竣工時の外観に戻っている。
これでツヌ113Fの側面窓セル交換対象車はクモハ100-144(旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車)を残すだけになった。
そのクモハ100-144はツヌ105Fへの異動が決定しており旧クモハ100-175(元ツヌ107F)にクモハ100-144を名乗らせる。
旧クモハ100-175は旧製品LOT側面窓セル装着車のため車両振替と同時にツヌ113FのHゴム支持再現集約も完了する。
初期計画通りツヌ113Fを再出場させてからラシ107Fの車体更新へ移行する予定である。




旧クモハ101-148(元ラシ105F:再生産品LOT側面窓セル交換施工)。
※再生産品。

旧製品LOT側面窓セル供出の役割を担った旧クモハ101-148は再生産品LOT狭幅Hゴム支持車となった。
初竣工時は製品仕様を維持させたためクモハ101-148(ツヌ105F→旧ラシ105F)時代へと回帰している。
再び保留車に廻されたがラシ107F用更新準備車であり戦列復帰の日は近い。
ラシ101Fとの差別化を要するが側面見附は現状のまま維持される。
クモハ101-202の車体更新に向け準備は整ったと言えよう。
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