台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台東廳 加走湾祠

2008-12-23 07:46:07 | 台東廳
この場所は三度ほど訪問した。一度目の時は人伝てに教えてもらった竹やぶを切り開いて、中ほどに進むと土の埋もれた石燈籠の土台が左右に1基ずつ発見することが出来た。土台を掘り起こしてみると前面には「御大典記念」、横側には「加走湾祠氏子中」の文字が刻み込まれていた。二度目は神社の位置を昔の写真と見比べることであった。このときから、必ず石燈籠の奥には本殿または拝殿の遺跡ががあるに違いないと確信し始めた。三度目の時は、竹やぶを更に切り開いて石燈籠の遺跡から約10メートル奥に入ったあたりに基壇を発見することが出来た。基壇には僅かな亀裂が入っていたが、基壇自体はしっかりしており、いわゆる祠の中では規模的には最大である。長年竹やぶの中にひっそり埋もれていたため保存状況は大変良く、思わずその素晴らしさに感動を覚えるものであった。
コメント
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