付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「防衛大臣 山本五十六」 吉田親司

2024-01-22 | 過去転移・人生やり直し
「仕方ありませんよ。日本は戦争を放棄したのですから」
「仕方なくなどない。戦争は日本を放棄しちゃくれない」

 山本は蜂野洲弥生にそう告げた。日本は戦うための準備をしなくてはいけないのだと。

『過去にIFはない。IFがあるとすれば未来だ。あり得ぬ過去から来た生命体よ。あり得たかもしれない未来を変えよ』
 2030年代、日本とブーゲンビル共和国による宇宙ビジネス計画に中国共産党が横やりを入れ一触即発の状況に派遣された護衛艦〈みょうけん〉は、中国イージス艦が放った対艦ミサイルに被弾して艦長の山本三七十(ミナト)2佐は重傷を負う。だが、目覚めた山本には、太平洋戦争時の連合艦隊司令長官であった山本五十六の意識が乗り移っていた。
 令和の世の実状を分析した山本は「有事に突入寸前」と判断。このままでは日本は戦えないと自らが政界に打って出ることを決断するや、アメリカはラスベガスへと飛んだ。次の選挙の活動資金を工面するためである……。

 新たな与党の名称に「シン・ジミン」を選ばないあたり……先生、その名前は験が悪いです。
 もはや山本五十六の名前も知らない者ばかり。政府はことなかれの土下座外交で責任も被害も現場に押しつけてうやむやにしようとしているけれど、それだけでは通用しない時代が来ているのだと、同じく謎の存在からやり直しのチャンスを与えられた(呉越同舟の)同志とともにパクス・チャイナに挑みます。地球をもう少しマシな世界にするために。

【防衛大臣 山本五十六】【吉田親司】【松田大秀】【エムディエヌコーポレーション】【近未来IF小説】【日本の防衛対策の未来を知る仮想シミュレーション小説】【台湾有事】【ネオ・ジミン】
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ツンデレ魔女を殺せ、と女... | トップ | 「つぶやき岩の秘密」 新田次郎 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

過去転移・人生やり直し」カテゴリの最新記事