ＶＲＭＭＯ〈Royal Garden Online〉は、「始まりの王、降り立ちし庭」と呼ばれる大陸グランガーデンを舞台に繰り広げられる剣と魔法の冒険ゲーム。幼馴染みから誕生祝いにそのゲームに招待された女子高生、三波南海(みなみ・なみ)はそのキャラクターメイキングにはまった。彼女は極度の魔法使いの爺さんキャラ好きなのだ。さまざまな物語の老魔法使いたちをリスペクトしつつ南海が完成させたのが、魔道士ウォレス。プレイヤーである南海は重度の運動音痴だが、記憶力はスゴい。円周率は1000桁くらいまでならＯＫ。そんな彼女なら、普通のプレイヤーが魔導書片手に読み上げないと発動させられない魔法も、さらりと暗唱。もっかの課題は、呪文を唱えるときのポーズだった……。
マーリン、ガンダルフ、ダンブルドアみたいな魔法ジジイが大好きな女子高生が、ジジイキャラでエントリーするＶＲＭＭＯもの。とりあえず形から入ったので、あとは中身をちゃんと大魔法使いにしたいと頑張ります。
書籍の発売予定が出たのを知って、早いなあとか言ってたら、息子に「なにいってんの。これＶＲものでは古参だよ」と言われちゃった。書き始めたのは08年くらい。なろう掲載は2010年で確かに古参。ＶＲＭＭＯものの刊行時期（もしくはウェブでの発表開始時期）を並べると、
『クリス・クロス』高畑京一郎(1994)
『ソードアート・オンライン』川原礫(2002)
『Ｒ.Ｇ.Ｏ！』旭(2008)
『ログホライズン』橙乃ままれ(2010)
『オーバーロード』丸山くがね(2010)
『アルカナ・オンライン』猿野十三(2011)
『スカイ・ワールド』瀬尾つかさ(2012)
『とあるおっさんのVRMMO活動記』椎名ほわほわ(2013)
『VRMMOをカネの力で無双する』鰤/牙(2013)
……ログホラより前の作品で、デスゲームにならなければ、別世界に放り出されることもないというＶＲゲームものは珍しいですね。ゲーム世界から戻って来られなくなったとか、主人公が隠しイベントを片っ端からクリアするとかでもなし、支援職なのに殴りキャラということもなく、ただ爺マニアの女子高生がマイキャラをガンダルフ系爺にして愉しくプレイしながら、ジジイ道を追求しています。
ただ、更新が途切れがちなので「再開したよ！」と教えられたのを新連載と勘違いしてたんじゃないかという結論になりました。
リアル系のエピソードも多めです。
【Ｒ.Ｇ.Ｏ！～女子高生、ＶＲＭＭＯで理想の魔法ジジイを目指します～】【星畑旭】【天野英】【アース・スターノベル】【マイペース女子高生の全く女子高生っぽくないロールプレイ、スタート！】【小説家になろう】【パフェ】【お使いクエスト】
