「行ける」「行ける行ける」「もっと行ける」「ずっと行ける」「ヤバいから待避」だいたい特務大尉の決め台詞はこれくらいが妥当。
銀河系に版図を広げた人類が初めて接触したのは、４本腕のガル星人だった。しかし、ガル星人は初手から人類殲滅を選択。科学技術で劣る人類はすべての戦線で敗戦と撤退戦を続けていた。ただ、ある１人の特務大尉が参加している戦線を除いて。
特務大尉と第１機動中隊の生き残り10名は、敵の全存在抹殺戦艦を鹵獲。人類連合総旗艦〈リヴァイアサン〉と名づけられた巨大戦艦を基軸に人類は反抗を開始するが、その最前線には常に「特務」がいた。彼のいるところが最前線。彼の無茶苦茶な要請に応えて、他には誰も扱いきれない兵器が次々に戦線に投入されていく……。
最近は掲示板でのやりとりが話のメインになる話も少なくありませんが、これは全編ほぼ掲示板で合間に音声ログの書き起こしが入るだけの『宇宙戦争掲示板』。敗戦必至、人類滅亡間近の戦場に突入した特務大尉の活躍を、掲示板の書き込みだけで語っていきます。
なぜか敵の弾が当たらない、どう考えても人間とは思えない操縦で戦場を駆け抜ける１人の兵士の活躍が、彼に振り回される一般兵士や技術者のぼやきと歓声、つい勝ってるからいいやと甘い顔をしたばかりに骨までしゃぶり尽くされる上官の様子を通じて語られます。
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