付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ミスターサルトビ」 宮崎惇

2021-06-15 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
「この男、野球賭博団のボス林隆徳」
 警察官が見つけた男は、拘束された上に罪状を記したメモが付けられていた。
 謎の主人公が悪人を罪状を記した紙と共に官憲の前に転がしていく……というのは『快傑ズバット』みたいね。文句がそのまま。

 暴走トラックに轢かれそうになった少年、鈴村英夫を救った青年は、なおも走ろうとするトラックを念の力で急停止させた。英夫とその姉の早苗は、この青年にミスターサルトビのあだ名をつけたのだが……。

 身軽に飛び回るだけでなく、念の術で暴走トラックの動きを止めたり、人の心を読んだり、獣を操り、腹話術で相手を欺いたりする謎の青年、佐武郎ことミスターサルトビが、さまざまな事件や悪人に挑む連作短編集。講談社の少年少女小説シリーズとして1969年に刊行されていたジュヴナイルを、1976年にソノラマ文庫から復刊させたもの。ただ、講談社版のタイトルは「ミスターサルトビ」、ソノラマ文庫は「ミスター・サルトビ」。だいたい日本のフィクションでは、忍法か南蛮の技術と言い張ればなんでも通るのです。
 作者の宮崎惇はSF作品やマンガ原作者として活躍した人で、原作を担当した『聖マッスル』が有名で、『ゴルゴ13』とかにも参加していたらしいです。そっかー。

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